ヴォルフラム・フライヘア・フォン・リヒトホーフェン(Wolfram Freiherr von Richthofen)は、ドイツ空軍元帥で男爵(Freiherr)の爵位を持つ貴族です。第一次大戦中、陸軍から航空学校に転属し、卒業後の1918年3月に従兄弟のマンフレート・フォン・リヒトホーフェンが指揮する第11戦闘機中隊に配属され、終戦までに8機を撃墜したエースパイロットです。1936年のスペイン内乱にはコンドル軍団の一員として従軍し、参謀長を務めています。第二次大戦開戦後は、特務航空司令官としてポーランド戦に従軍、その後は西方電撃戦、バルカン侵攻作戦、クレタ島降下作戦、スターリングラードの戦いにも従軍しています。スターリングラードでは包囲された第6軍への困難な補給任務をヒトラーとゲーリングに命じられ、抗議しながらも任務遂行に全力を挙げました。