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大型図録本 古備前カラー写真解説写真集作品集備前焼77亀山焼4窯印年銘室町桃山茶陶茶道具桟切胡麻水指花入茶入四耳茶壺大甕擂鉢徳利手鉢皿

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商品説明

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★商品説明★

大型図録本 古備前 備前焼 写真解説 写真集 作品集 備前焼77点 亀山焼4点 論考テキスト 資料

中央公論社
監修 谷川徹三
編集委員 佐藤雅彦 坪井清足 楢崎彰一 林屋晴三
昭和52年初版 昭和56年新訂版
函入 カバー付き ハードカバー
79ページ
約34.5x26.5x2.3cm
作品写真フルカラー 解説追加参考写真図版モノクロ
巻末に英文の作品リスト、梗概 4ページ
English Abstract,List of Plates  4pages end of the book

※絶版

フルカラー大型図録本、古備前図鑑。
鎌倉時代から江戸時代初期にいたる、桃山茶陶など古備前焼の厳選された優品77点と亀山焼4点を収録。
時代別にあらゆる器形を網羅して、作風の展開のさまがわかるように整理分類し、
水指、茶入、茶碗、花生、花入、などの茶道具から、大甕、甕、擂鉢、壷、手鉢、皿、小鉢、酒器、徳利など日常雑器にいたるまで網羅して収録。
フルカラー写真図版に加えて、巻末には全作品の寸法、サンギリ/桟切・緋襷/火襷・胡麻ほか景色などの見どころ、伝来など詳細に解説。年銘、在銘のものはその内容を書き出し、窯印のあるものについては窯印/陶印の記号を作品解説ページ各作品のテキスト内にその特徴を収録。

また、本文概説にはモノクロ写真も参考画像として多数収録。
備前焼の発展過程(壺、擂鉢、甕)の断面写真・参考作品写真図版、海揚がり備前焼写真、年銘資料写真、類似の形状をもつ他窯の作品との比較写真など、
ほかに備前焼古窯の分布地図、作品名については、BIZEN WAREとして全作品に英文表記あり。

監修は、
谷川徹三(昭和を代表する哲学者・国博物館次長・法政大総長等を歴任し、古今東西の思想・宗教・政治・文学・美術に及ぶ広範な評論活動を展開)
編集は、
林屋晴三(日本陶磁史、とくに茶陶の研究を進めた東京国立博物館名誉館員。日々茶の湯を実践した数寄者、東京国立博物館次長、裏千家茶道資料館顧問、頴川美術館理事長、菊池寛実記念智美術館館長などを歴任、博物館や美術館における展覧会活動には終生関わった陶磁史研究の第一人者)
佐藤雅彦
日本の美術史家、陶磁器研究家。東洋美術史、中国、日本の陶磁史を研究。東京生まれ。慶應義塾大学文学部芸術学科卒。1951年大阪市立美術館学芸員、学芸課長、1972年京都市立芸術大学教授、1980年学長。北海道立近代美術館館長。
坪井清足
日本の考古学者。元奈良国立文化財研究所所長、元元興寺文化財研究所所長。勲三等旭日中綬章、文化功労者。大阪府出身。
楢崎彰一
昭和後期-平成時代の考古学者。名大教授、のち名古屋学院大教授。専攻は日本陶磁史。愛知県猿投山麓をはじめ常滑、瀬戸、越前などの古窯跡を調査・研究。55年第1回小山冨士夫記念賞功績褒賞。

論考テキスト、作品解説の執筆者は、伊藤晃・上西節雄。
岡山県文化財保護主事、県内の遺跡等発掘調査や文化財管理従事者の目線で、
主な写真や発掘資料をまじえて備前焼の時代区分や作風、発展過程をわかりやすく解説。
実は江戸時代に既に年銘などの贋作が作られてきた備前焼を、
年代別の作風の特徴、変遷などから真贋鑑定することにも役立つもの。

監修者、責任編集者ともに昭和後期最高峰の内容を誇り、加えて発掘調査に携わった岡山県の専門家の手によるテキストは内容充実、参考文献としても多く引用されてきた一冊です。

美術館・博物館所蔵の在銘名物から、
めったにお目にかかることのできない個人蔵の銘品優品を多数カラーで写真解説。
大型本のため、各作品の写真も大きく、細部まで見て楽しむことができる、
備前焼作家、陶芸家、古備前、桃山茶陶、酒器、茶道具、侘び茶、骨董品愛好家等に必携の大変貴重な資料本です。


【目次】
作品 カラー写真図版
概説-焼締古陶の雄 伊藤晃 上西節雄 参考写真図版モノクロ(以下目次にはありませんが本文見出し) 
 備前焼の発生
 備前焼の時代区分
 備前焼の発展過程 壺
  壺の口縁部形式の変遷と実物資料(断面図写真含む写真)
  若代出土遺物(写真、寸法、特徴)
 備前焼の発展過程 擂鉢
  擂鉢の口縁部形式の変遷と実物資料(断面図写真含む写真)
 備前焼の発展過程 甕
  甕の口縁部形式の変遷と実物資料(断面図写真含む写真) 
  年銘資料にみる大甕寸法の変遷グラフ
 備前焼と他窯の作品(比較写真)
 備前焼の茶陶 
 備前焼にみる年銘もの
 年銘資料写真・表(年号・西暦・資料名・記銘位置・寄進先・寄進者または作者・所蔵者) 
 備前焼にみる海揚り(海揚がりの備前焼写真5点)
備前焼略年表
備前古窯跡群分布図
作品解説 伊藤晃上 西節雄
やきもの風土記 海に染った窯場 九原常雄 (伊部探訪記)
参考文献
作品目録
英文梗概 English Abstract
英文目録 List of Plates

【凡例】
本巻には、鎌倉時代から江戸時代初期(13世紀~17世紀初頭)を中心に、備前の作品77点77図と、亀山の作品4点、4図を収録した。
収録作品の配列は、時代別にあらゆる器形を網羅して、作風の展開のさまがわかるようにした。
作品には、原則として図版番号、名称、出土地、時代、寸法を付し、英文による名称を添えた。名称の読み方は作品解説においてふりがなをつけた。
所蔵については、公共あるいは私設の博物館、美術館等に属するものは記職し、個人の場合はこれを省略した。
難解と思われる語、術語には。語の下に*をつけ、上欄に注を載せた。
巻末には英文による梗概、および図版目録を併載した。

備前古窯跡群分布図は、建設省国土地理院長の承認を得て、同院発行の五万分の一地形図を複製したものである。

資料提供・協力=鎌木義昌・葛原克人・河本清・竹内順一・巽三郎・前田幹・間壁忠彦・間壁葭子・松下正司・三好基之・目賀道明・古田宏志・中村昭夫・熱海美術館・有田陶磁美術館・岡山県立博物館・岡山後楽園・五島美術館・東京国立博物館・常滑市立陶芸研究所・根津美術館・畠山記念館・備前古陶美術館・兵庫県陶芸館・広島県草戸千軒町遺跡調査研究所・福山市立福山城博物館・安養寺・医光院・亀山神社・歓喜光寺・願興寺・吉水院・静円寺・千光寺・長法寺・本法寺・万福寺・岡山県教育委員会・勝山町教育委員会・信楽町役場・田原町教育委員会・津山市教育委員会・日生町教育委員会

【概説】備前 より一部紹介
焼締古陶の雄 伊藤晃 上西節雄
備前焼の発生

 備前焼については、今まで多くの先学によって研究がなされ、すでに語り尽された感が無きにしもあらずである。しかし、参考にされた資料のほとんどは、灰原を含む窯跡での表面採集・伝世品・海揚がりのものが中心で、考古学的な学術調査によるものは、グイビが谷窯跡、合が淵窯跡、山陽新幹線建設工事に伴う不老山西口・同東口窯跡*のみで、既発見窯跡数約100か所に比べれば皆無と言っても言いすぎではない。従って、層位学的・形式学的な編年は着手されはじめたばかりであり、まだ完成されているとは言いがたく、新発見の資料が出てきた場合、弥生式土器や須恵器のようには、厳密な時代判定ができにくい状態にある。この小論では、諸先学の見解をふまえながら、少しでも新しい目で備前焼の諸問題を見直すべく努力したい。
 備前焼を語る場合、つい最近まで「中世六古窯」という言葉が常識的に使われていた。すなわち、瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波・備前の六古窯である。しかし現在では、中世古窯は全国で二十数窯を数えるほどになり、研究が進めば、もっと増えることが予想される。岡山県内でも、備前焼の他に、周知の亀山焼(県南西都)ともう一つ、県北東部勝田郡勝央町付近で古代から中世にかけての古窯跡群が発見されている。これは、勝間田焼と呼ばれている。亀山焼は、須恵器系統のやきものであるが、次第に堅緻さがなくなり、むしろ瓦質に近く、その伝統は現在も大原焼として受け継がれている。また勝間田焼は、実態については詳しく把握されていないが、中世で消滅するその最後まで、須恵器と同系統の焼を持ち続けた青灰色の堅緻なやきものである。岡山という地域における備前焼とこれらのやきものとの関係は、北陸における越前焼と珠洲焼との関係によく似た傾向を持っている。
 それでは、備前焼の発生というものはいつからであろうか。(以下略)

備前焼の発展過程-壺
 備前焼のなかで最も種類が多く、用途の広かったのは、壺である。備前焼壺の最も古い形がどんなものであったかを語る場合、その起源となった平安時代末期の須忠器から考えてゆかなければならない。備前市伊部から南西に西大平山をひとつ越えた所に、邑久郡長船町大字磯上小字油杉という村落がある。この村へ東から流れ込む小川を約一キロメートル遡ったあたりに、数年前放牧場が造成された。その時、数基の須恵器の窯跡が破壊された。地理的にみても、おそらく須恵器最後の形式と言ってよいものを焼いたその窯跡の出土品のなかに、備前焼最初期と思われる備前市伊部明神池畔の赤尾窯跡出土品と、ほとんど同形式の破片を見出すことができる。この形式のものを焼いた時期がI期であるが、この期の備前焼壺の完品をまだ実見したことはない。口縁の外反したこの形式の壺は、次第に力強いものとなり、ずっと後に備前焼独特の玉緑へと進化してゆくのである。
 I期からI期にかけて、壺は一般的に大型化し、また口縁の外反部だけをみても、厚く力強いものとなってゆく。I期の後半には玉縁も現れるようになる。この期の窯は.I期と同様、山麓に位置したものもあるが、ほとんどは合が淵窯やグイビが谷窯に代表されるように、谷筋の中腹やかなり高い地点まで移動する。その理由としては、熊山の社寺勢力との一層の密着や、陶土・燃料を求めての移動などが考えられる。
 初めてこのグイビが谷窯跡を訪れて驚くのは(以下略)

備前焼の茶陶
  室町時代後期まで、特殊な例を除いて主として壺・擂鉢・甕といった雑器を焼いていた備前焼が、侘茶の世界で取り上げられるようになり、武野紹鴎を先達とする堺の町衆茶人の影響も受け、その作風は多彩になっていった。『天王寺屋会記』天文十八年(1549)十二月十二日の条に「水こほし ひせん物」
 とあるのは、備前焼の茶会記に現れる最も早い記事である。ただ、侘茶の世界が最初に取り上げたのは、茶道具として使用されることを念頭に置かないで作られた種壺・小甕・徳利の類で、焼締による素朴で寂びた味わいが受けたのである。それでは、本格的に茶陶としての備前焼が焼かれるようになるのはいつ頃からか。あくまで推定の域を出ないが、備前焼筒花生の先行形態である弘治三年(1557)銘筒大花生(図33)-唯一の筒形仏花瓶1より少し後ではないだろうか。つまりV期の大窯発生以後である。この期になると、天下に名高い名器に伍して、備前焼が一流茶人の茶会に堂々と姿を見せていたことが、茶会記などでうかがえる。
 大窯初期に焼かれた備前焼の多様さ・巧妙さ・力強さは、おそらく他のどのような古窯出身の窯にも負けないと思われる。当時他窯で焼かれていた大抵の器形は、備前でも焼かれている。それには優れた陶工の存在はもちろん、中央の嗜好をいち早く伝え、それに応じた作品を作らせる指導者としての茶人の存在、また成形しやすく焼味のすばらしい粘土や、燃料としての瀬戸内特有の肥えた赤松を忘れることはできない。大甕・擂鉢・壺などの生活雑器類の数量が依然として圧倒的ななかで、茶入・水指・花生・徳利・皿など、中央の茶人にもてはやされ、備前焼の名声を高めた茶道共の優品が焼かれてゆく。日常雑器としての中世の備前焼が示した機能上・品質上の優位性があってはじめて、桃山期の備前焼茶道具に対する声価がもたらされたものと考えられる。
 桃山時代は、中世より続いた備前焼が、社会的な需要増により飛躍的に発展した時期である。それは備前焼史上最大の器形を誇り、また窯内で最も広い場所を占めたあの大甕の多くに、「御誂也」と彫られているのを見てもわかる。(以下略)

備前焼にみる年銘もの
 陶磁器の研究にはいろいろな方法があるが、年銘による方法もその一つである。とくに伽前焼には他窯に比べて年銘のある作品が多く、しかも各時代にわたっているので、時代判定の基準資料として研究者間で重視されてきた。それらの成形方法・土味・焼味などを丹念に調べることにより、備前焼の歴史を知ることができ、ひいては他窯の同型の製品にも応用できるわけである。備前焼に年銘ものが多いのは、花瓶・壺・狛犬のように、社寺へ奉納するために作られたり、大奥や茶陶の一部に需要者側からの注文で作られたものがあることにもよる。
 ところが後世、作品を古く見せる目的で古い年銘を書き込んだ贋作が、江戸時代中期から大正時代にかけてかなり作られている。贋作は、水指・花生などのような市場価値の高い茶陶に多く、年銘も天文・天正の桃山期前半のものが多い。従って年銘資料を見る場合、次のような点に注意して真偽を判定しなければならない。備前焼の形式編年および他窯製品との比較、土味・焼味、筆で紙に書かれたものとは多少異るがその書体、内容-たとえば干支と年号の合致もしくは改元前後の年銘の月日の確認などである。また書かれている場所は、特定なものを除いて胴か底である。その比率は(以下略)

備前焼にみる海揚り
 岡山県玉野市宇野沖合に浮ぶ直島(香川県)北側の海底に沈んでいた難破船から、1919年(大正8年)と1940年(昭和15年)。それぞれ数変にわたり多くの備前焼が潜水夫によって引き揚げられた。器種は擂鉢・片口・大皿・八寸皿・お預け徳利・鶴首徳利・芋徳利・蕪徳利などで、数にして200~300点にのぼると言われている。この時揚げられた作品のなかには、現在茶道具として大変価値の高いものも多いが、もともとは初期伊万里などと同様、すべて生活雑器として生れたものであった。しかし大窯以前の作品に比べると格段に洗練され、器形も多様になっている。発見の様子からみて。この一セットの作品群のなかに当時における″古備前″が含まれていた可能性は少なく、同時期の、場合によっては同じ窯出しの製品であった可能性が非常に強い。一緒に揚げられた大甕の形式からみて、慶長頃のものであると推測され、その結果、桃山備前をより詳細に時代区分することができるようになった。また海揚りの作品には、お預け徳利・鶴首徳利・芋徳利・大皿・八寸皿・片口など、伝世資料にはほとんどみられなかった独特の器形のものがあり、それが発見されるまでは、そうした作品があることさえも知られていなかったほどで、その意味からも備前焼の歴史を塗り替える大事件であったと言える。もちろん、この種の備前焼は、日常雑器として大量に作られ、粗末に扱われたものであるので、海揚りは単にこの時に限らず、それ以前以後あるいはこれからもかなり(以下略)

 (参考モノクロ写真画像)
海揚りの鶴首徳利
海揚りの火入
海揚りの辣韮徳利
海揚りの芋徳利
海揚りの蕪徳利

あとがき より
 江戸時代初期以降の備前焼は、有田、瀬戸、京都などの施釉陶磁器にその販路を狭められながらも、細工ものなどに新しい分野を開発し、他の中世窯業地が廃絶してゆくなかで、備前池田藩に保護されながら生産活動を続ける。南・北・西大窯は、江戸時代末期までその生命を保ったが、江戸時代末期から明治時代にいたって、藩の保護もなくなり、遂に煙も途絶えた。しかし。大窯を少し小型にした天保窯・明治窯また個人窯などで、数々の努力がなされ、生産活動が続けられた。戦後、民芸、茶陶などの復古ムードに支えられた備前焼は飛躍的に活気を得て、金重陶陽、藤原啓の人間国宝を生み出している。現在、他の窯場では見ることができない200名を越える作家、12軒の窯元が製作を続けている。
 なお、参考文献は、巻末に掲げてあるが、桂又三郎、林屋晴三、間壁忠彦、楢崎彰一諸氏の文献によるところが大である。また、資料採集などに当っては、備前焼愛好家諸氏はもとより研究者諸氏等々の協力を得た。

【執筆者紹介】
伊藤晃(いとう・あきら)
1944年(昭和19年)、三重県に生れる。
立命館大学文学部史学科卒業。兵庫県教育委員会、名古屋大学文学部考古学研究室を経て、現在、岡山県教育委員会文化課文化財保護主事。同県内の上東遺跡、備前国分寺跡などの発掘調査に従事。
論文「備前国分寺」(仏教芸術第一〇〇号所収)

上西節雄(うえにし・せつお)
1948年(昭和23年)、岡山県に生れる。
立命館大学文学部地理学科卒業。
岡山県立博物館学芸員を経て、現在、岡山県史編纂室勤務。東洋陶磁学会会員。


【作品解説】より一部紹介
寸法、制作年代、作風やその見どころ、伝来などの詳しい解説。
窯印のあるものは、「○」などテキストに手書きでその窯印や、箆描きなどその特徴を掲載。
年銘や彫銘は文字に起こして掲載しています。

備前 花生 銘残月
高さ23.0cm
口径11.4cm
底径12.8cm
16~17世紀
 矢筈口の縁が砕かれているが、備前の花生や水指にはしばしばみられることである。器胎は鮮やかな赤褐色で、焼成時に半分程度が灰に埋れていたと思われ、灰黒色の棧切となっているが、大きな赤い抜け肌があってアクセントを添えている。くびれの部分の梅鉢風の刻印は、大変珍しい窯印である。ややかしいだ曲線が何とも言えないなまめかしさを漂わせて、心に残る名品である。

備前 耳付花生 銘福耳
高さ25.2cm
口径14.2cm
底径13.8㎝
16~17世紀
 口部が引き締められ、そこから下向きに左右二個の垂耳が付けられている。やや裾拡りの端正な姿に、これもまた落ち着いた灰黒色の焦げが袈裟状に現れ、柔かくねっとりとした焼味で、縦横の箟彫りも厭味がない。窯印は胴裾に「窯印(テキストに手書きで記載)」と印刻され、表裏の肩に鈎付穴の痕が残っている。京都矢倉家の伝来と言われる優品である。

【作品目録】より一部紹介
備前 壺
13世紀 高さ20.0cm 岡山県立博物館
備前 沈線文壺
13世紀 高さ31.5cm 備前古陶美術館
備前 沈線文壺 福山市草戸千軒町遺跡出土
13世紀 高さ35.0cm(以下制作年代・寸法略)
備前 沈線文壺 岡山市足守出土
備前 櫛目文壺 岡山県勝山町若代出土
備前 四耳壺 福(文)安元年(1444)銘 千光寺 備前 櫛月波状文壺
備前 三耳壺 長禄四年(1460)銘
備前 四耳壺 文明十二年(1480)銘
備前 四耳壺 岡山県立博物館
備前 四耳壺 天正十八年(1590)銘 岡山後楽園
備前 壺 天文二十三年(1554)銘
備前 櫛目波状文壺 慶長十五年(1610)銘
備前 緋襷四耳壺
備前 四耳壺
備前 櫛目波状文片口壺 高知県伊野町出土 東京国立博物館
備前 刻文片口壺
備前 刻文片口壺 鳥取県河原町釜口出土 東京国立博物館
備前 刻文片口壺
備前 刻文片口小壺 岡山県勝山町若代出土 勝山町中央公民館
備前 刻文片口壺 岡山県勝山町若代出土
備前 擂鉢
備前 擂鉢
備前 擂鉢 岡山県立博物館
備前 大甕 岡山県立博物館
備前 大甕 福山城博物館
備前 大甕 元亀二年(1571)銘 岡山県立博物館
備前 甕 永正十四年(1517)銘 本法寺
備前 甕
備前 緋襷甕
備前 花瓶 永正九年(1512)銘 静円寺
備前 花瓶 永禄十二年(1596)銘 静円寺
備前 筒大花生 弘治三年(1557)銘 重要文化財
備前 筒花生
備前 擂座花生
備前 花生 銘残月
備前 耳付花生 銘福耳
備前 耳付花生 銘太郎庵
備前 四方花生
備前 三角花生
備前 砧形花生 畠山記念館
備前 鬼桶水指
備前 耳付水指
備前 耳付水指 銘破家
備前 矢筈口水指 岡山県立博物館
備前 矢筈口水指
備前 緋襷種壺水指
備前 緋襷棒先水指
備前 烏帽子形水指 寛永二十一年(1644)銘
備前 杳茶碗 銘 只今 岡山後楽園
備前 茶碗
備前 沓茶碗
備前 丸壺茶入 銘 走井
備前 肩衝茶入 銘 さび助
備前 緋襷肩衝茶入 銘 福神
備前 徳利
備前 緋襷大徳利 根津美術館
備前 緋襷大徳利 岡山県立博物館
備前 徳利 畠山記念館
備前 緋襷徳利 畠山記念館
備前 徳利
備前 徳利
備前 緋襷徳利
備前 瓢形徳利
備前 徳利
備前 緋襷徳利
備前 緋襷大皿 藤田美術館
備前 緋襷大皿 岡山県立博物館
備前 透文大鉢
備前 半月形手鉢 岡山県立博物館
備前 額鉢 岡山県立博物館
備前 平片口 岡山県立博物館
備前 銚子
備前 緋襷汁注
備前 湯桶 岡山県立博物館
備前 透文釣燈籠 元和五年(1619)銘
備前 透文猫重箱 元和七年(1621)銘
亀山焼 甕 岡山県芳井町出土
亀山 擂鉢 岡山県建部町高井谷出土 東京国立博物館
亀山 大甕 津山市黒沢山万福寺裏山出土 万福寺
亀山 大甕 福山市本庄出土 福山城博物館


LIST OF PLATES
Bizen ware: jar.
13th century. H. 20.0cm. Okayama Prefectural Museum.
Bizen ware : jar with incised lines.
13th century. H. 31.5an. Bizen Old Ceramic Museum.
Bizen ware: jar with incised lines.
Excavated from a site at Kusado-Sengen-cho, Fukuyama-shi.
13th century. H. 35.0cm.
Bizen ware: jar with incised lines.
Excavated at Ashimori, Okayama-shi. 14th century. H. 30.5cm.
Bizen ware: jar with comb-mark incisions.
Excavated at Wakashiro, Katsuyama-machi, Okayama.
14th century. H. 22. 8cm. Katsuyama-machi Central Public Hall.
…other things

NIPPON TO JI ZENSHU 10
A Pageant of Japanese Ceramics
BIZEN WARE
by Akira Ito and Setsuo Uenishi
arranged and translated by Hiroko Nishida

 Bizen ware has been produced since the late twelfth century at kilns in Bizen province, now Okayama prefecture along the Inland Sea (Seto Naikai). It is an unglazed pottery which is not very much different from Sue ware of the previous period (Vol. 4).Bizen ware, however, was generally considered an advanced ware since the Bizen kilns produced chiefly jars (tsubo), jars with wide mouths (kame) and mortars (suribachi) like many of the other contemporary kiln centres such as Seto, Tokoname, Atsumi,Echizen and Tamba.
  Although Bizen ware tea ceremony utensils are famous and have been praised since the Momoyama period, they do not play an important role in history of the development of Bizen ware.
Therefore, Bizen ware will be discussed based on archaeological research of the Bizen kiln sites and groupings of the findings from the sites.

THE ORIGIN OF BIZEN WARE
 In Bizen province, many Sue ware kilns were found and investigated. It is believed that there was a large kiln centre of Sue ware in the previous period (the 5th to the 7th century) as the“Engishiki", the fifty volumes of law prepared by the order of the Emperor Daigo in 927, mentioned the products of Sue ware at Bizen province.
…to be continued

★状態★
昭和56年のとても古い本です。
函の外観は通常保管によるスレくすみ、部分的な黒ずみ、経年ヤケ程度、
カバー背やけ、天小口経年並ヤケしみあり。
凡例ページ~図版1~5の余白部などを中心とした経年ヤケしみありますが、
全体としてはカラー写真図版良好、目立った書込み・線引無し、
問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)

<絶版・入手困難本>オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。
古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。


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