ヴィルヘルム・リッター・フォン・トーマ(Wilhelm von Thoma)はドイツ陸軍の装甲兵大将です。トーマは1934年10月、中佐として戦車部隊指揮官となりスペイン内戦でドイツの新型戦車の実戦テストに当たっています。1940年8月に少将には第17装甲旅団長に任命され、翌年のバルバロッサ作戦に従軍。1942年8月から中将に昇進し、9月からドイツアフリカ軍団司令官に任命されています。同年10月、独伊連合軍からなるアフリカ装甲軍司令官代理に就任し、装甲兵大将に昇進して作戦に従事しますが、1942年11月、エル・アラメインの戦いに於いて戦略的に無意味なヒトラーの前線死守命令の電報に激怒、そのまま最前線へ直行し、部隊を率いて英軍の捕虜となっています。