カルロ ベルゴンツィ トスティ歌曲集 セレタータ 魅惑 マッティナータ 美品 ミューラー オルフェオ 初出 極初期盤 西独製 ポリグラム 1983

カルロ ベルゴンツィ トスティ歌曲集 愛 最後の口づけ セレタータ 魅惑 マッティナータ 漁夫は歌う 美品 ミューラー ローマ室内管 オルフェオ 初出 極初期盤 西独製 ポリグラム製 1983

ベルゴンツィのトスティ歌曲集です。念願のトスティ録音だったに違いない と想像します。
イタリアのテノールのリサイタルでは トスティがよく採り上げられます。プログラムの前半は 何と言ってもオペラアリア中心ですので、中入り後の“お口直し” “気分転換” に最適なのだろう… とばかり考えていたのですが、それがどうも違う様で…。歌自慢のリリコたちが デリケートに心を込めて歌う姿から見ても、繊細で華奢でゆかしいトスティの歌は 歌手たちにとって オペラとはまた別の もう一つの心の拠り所なのかも知れない と… 遅まきながら認識を改めた覚えがあります。
これは あの “オルフェオ” レーベルが突如として出現た際の 確か 初回（又は 2回目かも）の発売に選ばれた録音だったはずで、登場はとても鮮烈でした。レーベルの立ち上げですので 並行して各種の録音が進行していた事は確実ですが、その中で一番に選ばれる意義…看板の大きさ 芸術性 出来の良さ 全体の格 など… は大きいと思います。多くの演奏家が居並ぶ中で 少なくとも 歌ものではF =ディースカウと並んで一番手だったはずで、当時のベルゴンツィの評価の高さが窺えます。
ここでも 折り目正しく慎ましく 端正な歌を披露し、いつもの様に見事です。1983年の録音で 当時 58才。既に キャリア後期ではありますが、それでもこの様な企画が立てられて 相応の成果を残せる事自体が ベルゴンツィの技術や取組みの正しさの証明に他ならないと感じます。
程よくソフトでありながら 真面目でベルカントの粋で、演奏全体に漂うのは “知性” … こればかりは空前絶後だろうと考えます。
前記の通り オルフェオの極初期盤で 西独製です。発売を待って購入した品で、中心まで銀色の盤 ポリグラム製と印字があります。現行盤との比較は分かりませんが、極初期盤なりの “格” は 今でも充分に保持されている と思います。

美品です。ブックレットにケースの丸爪アトがあり、裏表紙に数点の点シミ出ていました（写真4）。ほか 本体 ケースは極美品 開封時のままだと思います。

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