ジェシー ノーマン シューベルト歌曲集 ミューズの子 死と乙女 魔王 グレートヒェン 1984.4 極美品 初出盤 西独製 輸入盤 邦語解説対訳

ジェシー ノーマン シューベルト歌曲集 ミューズの子 死と乙女 魔王 グレートヒェン 湖上にて 1984.4 フィリップ モル 極美品 初出盤 西独製 輸入 国内仕様 邦語解説訳詞カード付き

ジェシー ノーマンのシューベルト歌曲集です。CD初期で 私自身もCDプレーヤーを購入した直後とあって、発売日を楽しみに待って購入した品だったと記憶します。“比類を絶したソプラノ” として日の出の勢いで大躍進を遂げていたノーマンの 初のシューベルトで、聴く前からいろいろな想像が膨らみ 心躍らせて聴いた事を思い出します（少し前の “リヒャルト シュトラウス歌曲集” が大絶賛を博していた頃でもあり、余計にそう感じたのでしょう）。
大変に個性的なシューベルトだと思います。従来のシューベルト歌唱とはかなりの違いがあり はじめはちょっと驚きましたが “さすが” と思わせる部分も多く、最終的には “これがノーマンの世界なのだなぁ” と納得が及んだ演奏でした。先ずは聴き慣れた そして一番似合っていそうな “魔王” から聴き始めたところ…それが衝撃的で…。“女声” とは思えない不思議な声で…では “男声”かと言えばそうでもなく…敢えて言えば “男声アルト” “オートコントル” みたいで中性的。その声で 登場人物の老若善悪を自在に語り分けて 振幅 落差は巨大 … 言わば “モノ オペラ”の宇宙の様で…なんともビックリでした。程度の差こそあれ全12曲が同じ展開で、これが “ノーマンのシューベルト” だ と言い切っている感がありありと伝わりました。
“シューベルト歌唱もこれで大きく変わる” ことを予感しながら聴き通したのですが、結局は “ノーマン一代限り”の芸術であって 期待も尻すぼみで終わりました。なにぶん 圧倒的なあの声をベースにした歌唱なので、真似ようにも真似のしようがないのが一番の理由だと思われます。
後にも先にもノーマンだけの独特の世界で、それ故に貴重な記録だと考えます。
盤中央まで銀色の 西独製の初出盤です。CD初期で輸入盤でもあり 事情はいろいろと複雑らしく、厳密な意味での “初出” に該当するのかは分かりませんが、一般的な形での国内初出がこの盤 “32CD295” だったと記憶します。当然フルプライスです。

極美品です。本体 ケース ブックレット 邦語解説訳詞カード とも開封時のままだと思います。その後のリマスター盤は多いと思われますが、全体的な佇まいとして “初出の格” は今も充分に備わっていると考えます。

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