カール・フリードリヒ・オットー・ヴォルフ(Karl Friedrich Otto Wolff)は、ドイツの陸軍軍人で武装親衛隊大将です。ヴォルフは1933年6月からヒムラーの副官部署である親衛隊全国指導者個人幕僚部の長官となり、その後はヒムラー、ラインハルト・ハイドリヒに次ぐ親衛隊第三の権力者と見なされるようになっています。1942年のハイドリヒ暗殺後からはヒムラーとの仲が悪くなり、ヒムラーはヴォルフをイタリア地域の親衛隊及び警察高級指導者に任命派遣して遠ざけるようになっています。1945年に連合軍のイタリア侵攻に当たってはヴォルフはイタリア防衛の実質的な最高司令官となり、ドイツ軍とイタリア軍の総力をあげてこれを迎え討ちますが、結局は連合軍に降伏しています。