(1)"There's No Living Withuout You"はアルバムから1stシングルとなった軽快なダンスナンバー。まるでニュージャックように鋭いスネアが特徴的だが、曲調は爽やかで明るい。制作を担当したのはRex Rideoutで、当時彼はまだ無名だったが、後のWill Downingのアルバムに多く携わるプロデューサーである。続く(2)"Sailing On A Dream"はジャズピアニストであるBob Baldwinによるバラードで、間奏部ではピアノソロも聴けるジャズ色強めのメロウな一品。 (3)"One Moment"は外さない男・Barry Eastmond制作曲。彼は(4)(8)も手がけており、中でも(4)"Nothing Has Ever Felt Like This"はジャズピアニストでもあるRachelle Ferrellとのデュエット(もちろんピアノは彼女が担当)で、当時そこそこ話題になった(と思う)。彼女はAlicia Keysの先達のようなアーティストで、気になる人は是非彼女の作品も聴いてみよう。 ストリングスを多用した表題曲の(5)、キャッチーなフックと後半の熱い歌唱が最高な(6)"Lovers Paradise"はソウル・ジャズ界の大ベテランRonnie Fosterが手がけた曲。彼もまた、以降のWill Downing作品への参加が続く一人だ。 Barry EastmondのピアノとMarion Meadowsのサックスが聴ける(8)"Do You Still Love Me"も好曲。(9)"Hey Girl"はFreddie Scott、(10)"Break Up To Make Up"はThe Stylistics、(11)"That's All"はNat King Coleと、ラストは得意のカバー3連続。不勉強にして3曲とも原曲を聴いたことがなかったのだが、いずれもWillの曲として普通に楽しめる。(11)ではなんとStevie Wonderがハーモニカを吹いているので聴き逃さないように。
Love's the place to be
彼にとっては最大のヒット作であり、R&Bチャート最高24位、全米だけでなくUKでもそれぞれ約30万枚の売上を残している。ヒットしたのも納得の内容で、収録されたアップ・バラード共にロマンティックでメロディアスな良曲揃い。
ブラコンやクワイエットストームというよりは、コンテンポラリー・ジャズを下地にしたソウル・ミュージックというスタイルなので、そういった方面が好きな人や生演奏好きは楽しめるアルバムであるし、何と言っても哀愁感のある彼の歌は最高である。
(1)"There's No Living Withuout You"はアルバムから1stシングルとなった軽快なダンスナンバー。まるでニュージャックように鋭いスネアが特徴的だが、曲調は爽やかで明るい。制作を担当したのはRex Rideoutで、当時彼はまだ無名だったが、後のWill Downingのアルバムに多く携わるプロデューサーである。続く(2)"Sailing On A Dream"はジャズピアニストであるBob Baldwinによるバラードで、間奏部ではピアノソロも聴けるジャズ色強めのメロウな一品。
(3)"One Moment"は外さない男・Barry Eastmond制作曲。彼は(4)(8)も手がけており、中でも(4)"Nothing Has Ever Felt Like This"はジャズピアニストでもあるRachelle Ferrellとのデュエット(もちろんピアノは彼女が担当)で、当時そこそこ話題になった(と思う)。彼女はAlicia Keysの先達のようなアーティストで、気になる人は是非彼女の作品も聴いてみよう。
ストリングスを多用した表題曲の(5)、キャッチーなフックと後半の熱い歌唱が最高な(6)"Lovers Paradise"はソウル・ジャズ界の大ベテランRonnie Fosterが手がけた曲。彼もまた、以降のWill Downing作品への参加が続く一人だ。
Barry EastmondのピアノとMarion Meadowsのサックスが聴ける(8)"Do You Still Love Me"も好曲。(9)"Hey Girl"はFreddie Scott、(10)"Break Up To Make Up"はThe Stylistics、(11)"That's All"はNat King Coleと、ラストは得意のカバー3連続。不勉強にして3曲とも原曲を聴いたことがなかったのだが、いずれもWillの曲として普通に楽しめる。(11)ではなんとStevie Wonderがハーモニカを吹いているので聴き逃さないように。
息の長い非常に多作な人だが、リリースされた作品はこのアルバムも含めどれも良作揃い。
ジャズを土台とした彼の曲選びのセンスはいわゆる"普通の"R&Bとはひと味違っており、このアルバムが好きな人は多いはず。