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加賀藩十村役・石黒家文書・3冊/藩政時代に小松市にあたる地域にあり多くの十村家文書を所蔵しているのが金平の十村石黒家があるのみである
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昭和49年。827P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
藩政時代に小松市にあたる地域には、日末の松原家・今江の亀田家・若杉の林家・波佐谷の太田家・蕪城家・金平 の石黒家・埴田の田中家・犬丸の北村家などの十村家があったが、そのほとんどの家では所蔵文書を散逸してしまっ ている。この中にあって多くの十村家文書を所蔵しているのが、金平の十村石黒家があるのみである。 「その家系を、同家の由緒書によって略記すれば、左のとおりである。 初代三郎左衛門慶長年間に十村に任命され、西俣村に居住していたが、大阪の陣に従軍して戦死している。 二代 源右衛門 元和年間に肝煎役をつとめ、寛永七年に病没している。 三代 源右衛門 初め九郎三郎であったが、父の名を襲名している。寛永七年に肝煎となり、貞享四年に病死してい る。
四代 源右衛門 元禄元年から肝煎を、同七年から十村に任ぜられ、同九年にはその居を沢村に移し、領境地図作成や新田開発につとめていたが、享保九年に死亡した。 五代 源丞 享保一一年に十村に任命され、領境地図作成や朝鮮人参栽培につくしていたが、延享四年に病死している。
六代 源右衛門 源丞の弟であった。延享四年に十村に、宝暦三年に御扶持人十村並となり、同年病死している。 七代源次宝暦四年に十村、明和二年に御扶持人十村に昇任され、姓を石黒と名乗ることを許され、御扶持高一五 石を給せられた。安永元年に金平金山を開発し、同三年には無組御扶持人十村となり御扶持高も三○石となってい る。金山の外にも御調達方御用主附・石川郡貧村立直主付・御領人参仕立主付を兼務して功があったので、御扶持 高も五〇石に増額し、更に禄高一八〇石をも給せられていた。寛政一〇年に越中国舟見野用水を完成せしめている
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