大型図録本■楽茶碗実物大写真解説58点楽焼長次郎黒赤道入ノンコウ本阿弥光悦唐津焼奥高麗絵唐津仁清乾山在銘国宝重文大名物中興名物茶道具

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★商品説明★


豪華大型図録本 茶碗 第五巻 日本ニ 楽茶碗実物大写真解説58点

小山冨士夫 監修
平凡社 発行
昭和47年初版
398ページ
布張り函入 布張り上製本
38x31x4cm
作品写真図版フルカラー 解説図版モノクロ


※絶版


楽茶碗を代表する名碗のフルカラー実物大写真を58点収録。
実際に茶席で拝見するような感覚で楽しめる上、
国宝・重要文化財を始めとする、和物茶碗のうち長次郎、道入(ノンコウ)、光悦、唐津、萩、高取、薩摩、
信楽、朝日、仁清、乾山の茶碗。
大名物・中興名物など、滅多に見ることのできない個人蔵の作品を含む、楽茶碗を始めとする日本の茶碗・最高峰の名品ばかりを集めた大型愛蔵版図録本。
箱書き、見込みなどの写真他も参考図版とした、研究家の第一人者による各茶碗の見どころの詳細な解説、主要な茶碗についての断面図も含めた概説。
写真図版も解説図説も内容充実、茶道具、古美術、茶道家、茶道学習者、骨董品愛好家必携の大変貴重な資料本です。
平凡社の豪華愛蔵版大型図録本「茶碗」全5巻(定価78,000円)のうちの一冊。

【凡例より】
一、本巻は、平凡社刊『茶碗』全五冊(中国・安南、朝鮮一、朝鮮二、日本一、日本二)のうち、「日本二」とする。収録した茶碗は五十八点、和物茶碗のうち長次郎、道入、光悦、唐津、萩、高取、薩摩、信楽、朝日、仁清、乾山にあたる。
一、原色図版は、原則として側面と高台を、見開きで掲載したが、見込みに特にみるべきものある場合には、側面の代わりに見込みを使用した。
一、原色図版は、原寸大を原則としたが、高台は、視覚的安定をうるためにいくぶん小さめにした。
図版配列の順序は、古来知られたものを先にしたが、品等による位づけは行なっていない。
一、付属品および書き付けのうち、とくに重要と認められるものは、参考図版として解説欄外に掲載した。
一、かなづかいは、引用文を除いて、新かなづかいとし、用字は、固有名詞、専門用語のほかは当用漢字、当用略字によった。
一、所蔵者名は、博物館、美術館のみを記載し、個人の所蔵者名はこれを省いた。


【目次より】
楽 長次郎 黒 銘 大黒 重要文化財 楽長次郎 楽焼
長次郎 黒 銘 東陽坊 重要文化財
長次郎 黒 銘 桃花坊
長次郎 黒 銘 あやめ  熱海美術館
長次郎 黒 銘 まこも  藤田美術館
長次郎 黒 銘 北野 大名物
長次郎 黒 銘 ムキ栗
長次郎 黒 銘 俊寛
長次郎 黒 銘 一文字
長次郎 赤 銘 早舟  畠山記念館
長次郎 赤 銘 無一物 中興名物 重要文化財
長次郎 赤 銘 太郎坊
長次郎 赤 銘 二郎坊
長次郎 赤 銘 道成寺
楽 道入 黒 銘 升 楽道入 のんこう ノンコウ ノンカウ
道入 黒 銘 千鳥 藤田美術館
道入 黒 銘 あら磯
道入 赤 銘 是色
道入 赤 銘 虹
道入 赤 銘 巴
本阿弥光悦 白 銘 不二山 国宝
光悦 黒 銘 時雨
光悦 黒 銘 雨雲 重要文化財
光悦 黒 銘 七里 五島美術館
光悦 黒
光悦 赤 銘 毘沙門堂
光悦 赤 銘 雪峰 畠山記念館 重要文化財
光悦 赤 銘 乙御前
光悦 赤 銘 加賀光悦
光悦 飴 銘 紙屋
唐津 銘 三宝 一名 是閑唐津 重要文化財 唐津焼
唐津 銘 中尾
唐津 銘 真蔵院
唐津 銘 深山路
唐津 銘 糸屋
唐津 銘 ねのこ餅
瀬戸唐津 藤田美術館
瀬戸唐津
絵唐津
絵唐津 出光美術館
彫唐津
萩 銘 白雨 萩焼
萩 銘 みよしの
萩 銘 大との
高取 高取焼
薩摩 銘 野々宮 薩摩焼
信楽 銘 水の子 根津美術館 信楽焼
信楽 銘 花橘
朝日 胴紐 朝日焼
朝日 銘 老浪
野々村仁清 扇流し
仁清 うろこ波
仁清 波に三日月 東京国立博物館
仁清 片男波
仁清 金銀菱 熱海美術館
仁清 金銀花菱
尾形乾山 滝山水
乾山 やり梅
解説 小山冨士夫 田中作太郎 林屋晴三 藤岡了一 満岡忠成
概説 田中作太郎
全作品の寸法比較表(名称・高さ・口径・深さ・高台外径・高台高さ・重さ)

【作品解説より 一部紹介】
長次郎 黒 銘 大黒 重要文化財
高さ8.5cm
口径10.7cm
高台外径4.8cm
同高さ0.8cm
大黒は東陽坊(黒)、木守(赤)、早舟(赤)とともに、利休銘七種茶碗と称されているが、七種の写しが一入の手によって、作られていることから推測すると、一入時代、すなわち江岑、随流の時代には、これらの茶碗が、数多くの長次郎茶碗の中でも、利休好みの代表作として、典型的な作ぶりのものとされていたことを物語っている。
なかでも、大黒がいかに著名であったかは、万治三年に上梓された『玩貨名物記』に、すでに「一 大くろ 黒 茶碗 利休所持 所持不知」と記載されていることによってもうなずかれる。ちなみに同書所載の長次郎焼は、他に「早舟」一碗のみである。さらに同記には「所持不知」とあるが、万治初年ごろには、後藤少斎か江岑のものであったと推測される。作ゆきは、七種茶碗とされていることによってもわかるように、典型的な利休好みの茶碗であり、現存の茶碗では、「無一物」と類似した形姿で、質朴温和、いささかも作為をあらわさず、しかもいいしれぬ量感を備えている。まさに利休晩年の「心味の無味」の茶境を、象徴するものといえるのではなかろうか。
総体の大きさに比して、手取りのやや重いのは、底が分厚いためで、その点、断面図を参考に推測されたい。
 高台は口径に比して、やや小ぶりで、あまり高くなく、どちらかといえば、つつましく削り出されている。高台内の兜巾は「無一物」と似て、くっきりと、うず状に現わされている。手づくねとしては、製作技術の上からは必要としない兜巾だけに、これはあくまで高台の様を考慮しての作為であったと考えられる。しかもそれが、利休好みと推考されるものほど、くっきりと著しいのは、注目すべき特色である。
総体に黒楽釉がかかっているが、ことに外側の釉がかりは、長次郎茶碗として比較的なめらかで、独特の飴色をおびた黒釉がよく溶けている。ただし一部に高台ぎわから口辺にかけて、霞がかかったように、かなり強いかせが現われている。内側は長年の茶渋なども付着し、また使用中にもかせたのであろうが、見た目には、艶は全く失われ、マット調のかっ色の釉膚をしている。
見込みには、茶だまりのくぼみはなく、広く湾曲しているのみであるが、これも初期の作品の特色といえるのではないだろうか。
高台畳つきの一部の釉が欠失し、そこにいわゆる聚楽土が、あらわに現われている。また外側に、窯中より出引したときのはさみあとが、くっきりと、あざやかに残っている。外側、高台脇から側面にかけて山きずがあり、口辺には数力所、漆繕いがみられる。表を黒かき合わせ塗りに、裏を黒真塗りにした内箱の蓋裏に、「大クロ 利休所持 少庵伝 宗旦 後藤少斎ヨリ宗左へ来ル(花押)」と千宗旦の子、江岑宗左の筆で朱漆書きされている。「大クロ」は千利休の銘で、その後、利休から少庵、宗旦と伝わり、一時京都の数寄者後藤少斎の有となったが、江岑の代にまた不審庵の什物となり、しばらく表千家に伝わったのち、三井浄貞を経て、大阪の鴻池家に入り、以来、鴻池善右衛門家の什物の中でも、特に珍重のものとして伝えられたものである。また桐の外箱蓋表の「利休大くろ茶碗」の墨書き付けは、随流斎の筆である。(林屋晴三)

長次郎 赤 銘 無一物 中興名物 重要文化財
寸法(略)
内箱蓋表に古宗室、すなわち千仙叟の筆で「無一物」と墨書き付けしてあるが、それが仙叟の銘であったか、あるいは以前からの銘を、仙叟が箱に書いたものかは判然としないが、一応、仙叟銘とするべきであろう。しかし、この茶碗に「無一物」とは、いみじくも名づけたもので、その落ち着きのある安定した姿は、まさに無一物という、禅語の境にふさわしいものといえよう。
作ゆきは、典型的な利休好みの茶碗で、おそらく制作年代も天正十五年前後、初期の宗易形長次郎茶碗ではなかったかと推測される。やや内にかかえた口作り、ふっくらと張った胴、さらに静かにすぼまってゆく腰から高台にかけての曲面、すべて全く無技巧そのものである。高台は口径に比してやや小さく、これまた温和に削り出されているが、高台内の兜巾は、大黒と同じく、くっきりと、うず状に小高く作られている。
茶碗の手取りが意外に重いのは、底の肉どりが、ことさらに分厚いためで、なにゆえに、これほど厚くしたものかは判然としない。「大黒」もかなり厚いが、この茶碗の場合は、いささか例外で、あるいは一度削り上げた後、さらに内底に、土を補充したのかと思わせるほどである。胎土は細かい砂まじりの、いわゆる聚楽土で、赤みは強い。総体に、透明性の釉薬をかけて焼成しているが、釉がけが薄いのと、焼成火度が低かったためか、釉膚はほとんどかせて、土膚に薄く付着しているかのような状態になっている。ことに内部見込みは、全く剥落してしまって、赤い素地膚があらわである。ただし内側には比較的よく残り、また高台ぎわから高台の内外に釉だまりが生じ、その釉も白くかせている。
高台畳つきの、およそ半分は素地があらわになり、長次郎茶碗としては珍しく、くっきりと目あとが五。所に残っている。「次郎坊」が土味・釉膚とも、これに最も近い状態であるが、作ぶりはやや異なる。
江戸時代前期の伝来は不詳だが、のちに京都の数寄者清水藤太郎の所持となり、さらに享和初年に、道具商竹屋忠兵衛の取り次ぎで、松平不昧公の蔵となったらしく、『雲州名物記』の中興名物の部に、
 長二郎 赤 無一物  京 清水藤太郎 享和 竹忠 五百両
としるされている・しかし『大崎様御道具代御手控』には「無一物 切八(切屋八左衛門)三百六十四両 中興(中興名物)」とあり、あるいは御手控の記述のほうが、正しいのではないかと推察される。
『不昧公茶会記』によると、享和二年の冬、公はこの茶碗を茶会に用いたが、そのおもな取り合わせは、
  一 掛物 定家 慶賀の文
  一 茶入 藤重 面棗
  一 茶碗 無一物 長次郎 赤 仙叟銘
という、いかにも余韻のある取り合わせであり、不昧公ならではの格調がうかがわれる。

道入 黒 銘 升
寸法 略
いつごろからか、長次郎七種にちなんで、ノンコウ七種と称して、若山、稲妻、鳳林、升、獅子、千鳥、鵺の七碗が選ばれ、ノンコウの代表作とされているが、なかでも「升」は、筆頭の名碗として、やかましいものである。いうまでもなく茶碗の姿が、撫で角ではあるが、四方の升形になっているのに因ったものである。
本阿弥光悦から、「吉兵衛は楽の妙手なり」とたたえられただけあって、ノンコウの作ぶりは、いずれも軽妙であり、旺盛な作為に満ちているが、この「升」は、まさにノンコウの面目躍如とした茶碗である。ノンコウの黒楽の特色として、幕釉と飛白釉とがあげられているが、この茶碗は、そのいずれをも十分に見せたものであり、しかも茶碗の姿が四方ということから、「千鳥」よりも、一段声価が高いようである。
高台は尋常に削り出され、高台ぎわから腰にかけては、なだらかなまるみをもち、胴は少しふっくらとして、一部にややくびれたところがある。口作りもほとんど心持ち、内にかかえているにすぎない。いわば腰のあたりから、撫で角の四方になっていることを除けば、その形状は、けっして作為の強いものではなく、いたって素直に、尋常に作られた茶碗といえる。口作りは、口縁でかなり薄く、いわゆる蛤歯状をなし、見込みはまことに気分大きく、ゆったりと作られている。茶だまりをとらず、広く湾曲させる作ぶりは、ノンコウ独特のもので、類形を求めれば、光悦の見込みが最も近く、あるいは光悦の影響を受けたものかもしれない。ノンコウの茶碗が、楽茶碗で最も茶が点じやすいのも、この見込みの曲面のよさにあるといえよう。
高台と、高台まわりを土見せにするのは、常慶在印の茶碗の幾つかに見られるが、定着するのはやはりノンコウからで、これは高台内に押された「楽」字の印を、くっきりとさせるために、始められたものと考えられる。ことにこの茶碗の場合は、あくまで印つきを見せるために、土見せにしたことは、土見せの部分に、少しも装飾的な作為のうかがわれぬことからもうなずける。高台の五徳目五。所に、黒釉がくっきりと付着しているのも、ノンコウの土見せ茶碗の特色の一つといえる。
胴の一方に、山形に白釉を施したほかは、黒楽釉がかけられているが、腰まわりは薄く、口辺から胴にかけては厚く、あたかも垂れ幕のように、変化をもたせてかかっているが、これがノンコウ独特の釉技、幕釉である。釉膚は厚く、しかも非常によく溶けて、漆黒の訟が出ている・また裾の釉がかりの薄いところは、飴色をおびている。このように、釉がけに装飾的な作為をこらしたノンコウであったが、こうした作為は、利休好みの長次郎茶碗には、全く見られなかったもので、やはり江戸初期という、時代の気風がもたらしたものといえよう。
内箱は桐白木・蓋裏に、覚々斎原旻によって、「黒のんかう ます 茶碗 左(花押)」と書き付けされている・伝来は、大阪の町人くけ屋の所持で、その後、東京の赤星家の蔵となり、大正六年六月、赤星家第一回入札のとき、六万七千円という高額で、大阪の磯野良吉氏に落札し、巷間をにぎわせた茶碗である。
唐津 銘 三宝 (一名 是閑唐津) 重要文化財
寸法略
唐津随一の名碗として知られた茶碗である。是閑という名称は、中尾是閑という医師があり、この人が所持していたからだともいわれ、またこの人の好みで作られたとも伝えられるが、よるべき資料がないので、たしかでない。素地は小砂まじりの、ざらっとした荒い土で、堅く焼き締まって、岩のような感じである。わずかに鉄分を含み、露胎の部分は、焦げて淡かっ色になっているが、茶渋でよごれ、暗かっ色になっている。半透明性の、しっとりとした光沢の、鈍い釉薬が内外にかかり、外側腰以下は、露胎である。
形は縁がわずかに端反りぎみで、囗が広く、背の低い、また広い低い高台のっいた、一見、柿の蔕を思わせるような茶碗である。作りが厚く、どっしりとした重々しい感じの、唐津としては珍しい姿の茶碗である。底裏は浅く、一気に削ってあるが、一方が厚く、一方が薄く、まん中に兜巾が立ち、平凡ながら趣のある、いい高台をしている。
内面見込みは、かいらぎ状に釉薬のちぢれがあり、三角状に土を見せ、そのまわりの釉薬は、厚く青みをおびている。小さい目あとが五つあり、周辺には雨漏りのようなしみが、雅趣を添えている。焼成はやや甘く、中性炎のため、枇杷色になったところもあるが、また還元ぎみで、青みをおびたところもある。胴に石はぜが一つあり、口辺に樋が数本あるが、目だたない。形は柿の蔕ふうだが、井戸を思わせるような、どっしりとした重、しい茶碗で、唐津では群を抜く名碗というべきであろう。
ちなみに今泉雄作翁は、『日本陶瓷史』に「是閑唐津・朝鮮唐津・瀬戸唐津の三つは、唐津の名こそ襲ふて居るが、全然、我が国のものでは無い。是閑唐津とは、其の色合が、少し赤味がかってたものであるが、固より、我が唐津焼では無い」という意見を述べているが、今日では是閑唐津を、唐津と見ない人はない。また是閑唐津は、茶碗として作られたものではなく、もともとは雑器だという見方もあるが、私は形といい、釉薬のかけ方といい、茶碗として作られたものではないかと思っている。是閑唐津も、桃山末・江戸初期に作られたものだろうが、唐津のどの窯で作られたということは、はっきりとしない。おそらく松浦系の唐津だろうが、飯洞甕か藤の川内か、はっきりとしたことはわからない。
付属物は、
 内箱 黒塗り 蓋表書き付け 金粉字形「是閑唐津 茶碗 三宝」
中尾唐津とともに、鴻池家に伝世したもので、唐津の名碗として知られている。
                                  (小山冨士夫)

唐津 銘 真蔵院
寸法略
古唐津の一種、奥高麗の手で、唐津の茶碗では、古来、奥高麗をもって最も尊しとしている。この手は、おおかたの掘り出し唐津と違って、一品製作に成る、純然たる茶器生まれのもので、器格からして、通途の唐津とは格差がある。素地は細かな漉し土で、釉は薄くかかり、酸化で枇杷色になったものと、還元で青みに焼き上がったものとあるが、前者のほうが釉膚も柔らかく、手取りも恰好で、ざんぐりとして、茶味がまさって喜ばれる。形には大小あるが、締まった小ぶりのほうが、古来、賞美されている。
真蔵院は、奥高麗としては小ぶりの小深い出来で、茶趣がことに深く、この手では、茶方に最も喜ばれる茶碗である。素地も赤みで、釉膚も総体枇杷色に上がり、釉掛かりに自然の濃淡現われ、あるいは釉なだれや、掛けはずしが諸所に見えて、すこぶる景趣に富んでいる。二、三、石はぜのほかに、釉膚に細かいほつれ無数に散らばって、佗びの風情十分である。裾の土見には、引き目の細筋よく現われ、脇にぬたの残ったのも、かえって茶趣を加えている。
高台は竹の節で、内には小さく兜巾が立っている。見込みは、ふところゆったりとして、景も多く、釉膚は、かいらぎ状を呈している。口辺には縦貫人、大小とも四すじである。
さすがに『雲州蔵帳』所載の松平不昧愛玩の品だけに、万般の見どころ具足の、奥高麗中の奥高麗ともいうべき、茶趣満点の名碗で、古唐津の秀逸として推すにはばからない。
付属物は、
 内箱 桐白木 蓋表書き付け「奥高麗」
 同  蓋裏書き付け「真蔵院」
伝来。真蔵院伝来によってこの銘があり、のち松平不昧の有となって、長く愛玩秘蔵され、『雲州蔵帳』には上之部に、
 真蔵院 古唐津箱奥高らい 大川清右衛門(細川三斎公ノ寺真蔵院) 安永 伏見や 十枚
と登録されている。
その後、根津青山翁が、松平家から譲り受けて愛蔵し、さらに九州のさる数寄者の蔵に帰したが、今また転じて、中京の某家に所蔵されている。
【概説より 一部紹介】
長次郎・道人・光悦・唐津・萩・高取・薩摩・信楽・朝日・仁清・乾山

長次郎
桃山時代は、わが陶芸史の上でも、大きな変革を示した時期であった。瀬戸地方に、従来の伝統とは全く異なった、「志野」や「織部」などの窯芸が生まれ、九州に唐津陶が、新しく興ったことなどがその例にあげられる。楽焼きもまた、当代に始まった新興窯芸であるが、のちのわが窯芸全般に与えた影響が大きな点で、特筆されてよい。この楽焼きについて、従来は長次郎によって始められ、ついで常慶、道人と受け継がれて展開したと説かれていた。が、近年公表された楽家伝来の古文書や、新しく発見された陶芸品などから研究が進められた結果、これまでの通説には、いろいろな誤りがあることが
知らされた。
この楽焼きの家元である楽家の古文書は、これまでの同家の系譜では、四代に当たる宗入の自筆であって、元禄元年十二月十七日の奥書きを伴っているが、それによると、宗慶と呼ぶ人物が、長次郎と並んで大きくクローズアップされる。
      覚
 一 あめや女方 ひくに也
 一 長次郎 但戊辰年辿二百年計成
 一 長次郎かためしうと
(以下略)

★状態★
昭和47年発行のとても古い本です。
50年ほども前のものであり、それなりに古本特有の古びたにおいがあります。
函の外観は通常保管によるスレ、ヤケによる色むら、小きず、しみ、
背表紙の型押し題字がとても薄くなっているなど中古感あり。
本体外観は経年並み良好、天小口に経年やけしみがある程度。
扉や見開き、(特に扉の一枚前の和紙薄紙全体に経年しみ・しわあり)、本文余白部などに経年しみのあるページなどが見られますが、
本文目立った書込み・線引無し、問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)

<絶版・入手困難本>オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。
古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。


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