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駿遠豆三州刀工の研究/日本美術刀剣保存協会/佐藤寒山監修/本間順治挨拶/三州刀工達の作の時代・流派等の研究に多数の念入な押形を加えた物
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昭和51年 外箱厚さ約3.8cm 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
日本美術刀剣保存協会
会 長 本間順治
わが日刀保には各都道府県に支部がある中でも 静岡県支部のごときは 古くかつ 設立以来 本部によく協力して下さることが認められる。この度名支部長である八十一翁佐藤寛治氏が音頭をとり会員諸君が団結した成果として、県下の昔の三州すなわち駿河、遠江、伊豆の刀工達の作の時代、流派、個々に亘る研究に多数の念入な押形を加えたものを一本に纏めて上梓するに至った。蓋しこの地方刀に関する著書としては曾てないまでに立派なものであり、それには本部の寒山博士の監修と同じく新進深江泰正君の執筆と押形の多面からの大きい助けがあったことを高く評価するが、地元の会員川口博司君の研究発表にも敬意を表するものである。およそ地方刀工なかんづく末古刀、新刀、新々刀、現代刀の研究はその地方々々の愛刀家の郷土愛を打ち込んだ息吹がかかってこそ見るべきものが誕生するのであってそこに各地方支部の最も有意義な事業が存在することを忘れてはならない。
この意味に於てこの書は内容そのものを賞することは無論であるが、より以上に以前の「加州新刀大鑑」、「薩摩刀名作集」、「仙台藩刀匠銘譜」、「栗原信秀の研究」の出版につづいて地方支部の事業のあり方によき範を垂れたものであることをおもい欣快に堪えない。
昭和五十一年十一月吉日
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