飛鳥井大納言雅章 書写 和歌集『三拾六人歌合』 『大和綴』綴葉装 

匿名配送

このオークションは終了しています


このオークションの出品者、落札者は ログインしてください。

この商品よりも安い商品

今すぐ落札できる商品

商品情報

飛鳥井大納言雅章 書写 和歌集『三拾六人歌合』 『大和綴』綴葉装 

匿名配送
  • 現在
    35,000円(税 0 円)
    送料
    配送方法
    • 1件
    • 終了 詳細 2/21 (水) 21:25 終了予定
    Yahoo!オークション初めての方はログインすると
    (例)価格2,000円
    クーポン利用で

    1,000

    で落札のチャンス!

    いくらで落札できるか確認しよう!

    ログインする
  • 入札

    閉じる

    Yahoo! JAPAN IDがあればすぐできる!!

    Yahoo! JAPAN IDを取得(無料)

    Yahoo! JAPAN IDをお持ちの方

    配送方法と送料(

    閉じる
    への送料をチェック(※離島は追加送料の場合あり)

    ログインするとYahoo! JAPAN IDに登録中の地域を表示できます。

    この画面で地域を変更しても保存されません。

    配送情報の取得に失敗しました
    送料負担
    落札者
    配送情報
    発送元
    岡山県
    発送開始
    支払い手続きから3~7日で発送
    海外発送
    対応しません
  • 出品者

    bel********さん

    100%
    100%
    総合評価: 206
    発送元の地域:
    岡山県
  • 商品情報

    カテゴリ
    状態 傷や汚れあり
    個数 1
    返品 返品不可
    自動延長 あり
    早期終了 あり
    入札者評価制限 あり
    入札者認証制限 なし
    落札者 ログインして確認
    開始価格 35,000 円(税 0 円)
    開始日時 2024.02.14(水)21:27
    終了日時 2024.02.21(水)21:25
    オークションID k1122630954

商品説明

表題:飛鳥井大納言雅章 書写『三拾六人歌合』 

装丁:大和綴(綴葉装もしくは列帖装

判型:桝形本(六半本

本紙:鳥の子紙(打紙)

丁構成:二折丁(第一折丁:8丁、第二折丁:4丁) 全:12丁 墨つき:8丁(16面)

【飛鳥井大納言雅章について】
  飛鳥井大納言雅章 〈慶長16年3月1日(1611年4月13日)ー延宝7年10月12日(1679年11月15日)〉は、平安時代末期のにはじまった難波家の第三代当主の難波頼経の次男雅経を祖として鎌倉時代前期にはじまた飛鳥井家の第十五代当主です。飛鳥井家は宗家の代から蹴鞠の名門であり、また初代の雅経(後鳥羽院の歌壇で活躍し『新古今和歌集』の選者を努めている)をはじめとして、代々すぐれた歌人を輩出している家系です。雅章も後水尾院の歌壇で活躍し、明暦3年には院から古今伝授を授かり、和歌御会の詠題提出も担当しています。また第八代当主の正親は書に優れ栄雅流(飛鳥井流)の祖でもあり、雅章もそれを引き継ぐ能書家として知られています。

【『三拾六人歌合』について】
  『三拾六人歌合』は、藤原公任〈康保3年(966年)ー長久2年1月1日(1041年2月10日)が、柿本人麿から中務までの三十六人の歌仙の歌百五十首を撰出して結番した歌合形式の秀歌撰で『三十六人撰』」とも称されます。選出された歌は人麿・貫之・躬恒・伊勢の巻頭四人、および平兼盛・中務の巻末二人は各十首、その他三十人は各三首が選抜されています。
  本冊は公任の『三拾六人歌合』をもとに、歌合の形式に従って歌仙を右と左に分けて一首づつを選んで編集(雅章によるものか?)したものです。冒頭は
  左 柿本人麻呂:ほのぼのと明石の浦の朝ぎりに島がくれ行く舟をしぞ思ふ
巻末は
  右 中務:秋風の吹くにつけても訪はぬかな荻の葉ならば音はしてまし
で終わっています。
  本冊の制作時期は不明ですが慶安から寛文頃と考えられます。

【大和綴(閉)について】
    本書はそうした公家の文化の中で伝承されてきたきた写本の作り方で、大和綴(江戸時代には「閉」が使われていたようです。また近代では綴葉装/列帖装と名付けられました)といわれた様式でつくられています。大和綴の写本には極めて独特な特徴があります(幕末まで『大和綴(閉)』という冊子製作の伝統は継承されてきたのですが、維新以降その名称さえ忘れ去られたようです)。
①本書の縦横の寸法はその差が小さく正方形に近い形から桝形本【写真3】(元紙からの取り方から六半本とも)と称され、いわゆる版本とはかなり異なったプロポーションしている。本書の寸法は縦167mm横183mmで、その比は1対1.1となりかなり正方形に近い。
②基本的に本紙は鳥の子紙(雁皮を原料にした厚紙で表面が滑らか)で、さらに打紙をして密度を上げ表面を平滑にしたものを使う。
③綴じ方が東洋の書物としては異例で、紙を何枚か重ねて中央で折って折丁を作り、それを糸で綴じて連結するという中綴じという方法でつくられています【写真5】【写真8】。それに対して漢籍や江戸期の版本などは平綴じという方法で作られています。東洋には異例というのは、敦煌などで発見された仏教関係の写本の中に中綴じでつくられたものがあり、それはそのころ唐と交流のあったコプト教徒の影響と考えられており、そのような資料はイギリスのAurel Stein、フランスのPaul Pelliot、ロシアのSergey  Oldenburgなど探検にに由来するのコレクションにかなりの数の資料が存在しています。それらと大和綴の関係は不明です。「コプト教徒が伝えた技術が中国経由で日本に伝わった」と言われれば、それで納得できますし「いや日本で独自に作られ始めた」と言われればそれを否定する強い根拠もありません。ただし、地中海周辺使われたコプト綴と言われている綴じ方と大和綴のやり方は明確に異なった点があります。
④内容はいわゆる仮名文学(源氏/伊勢物語などに代表される物語や日記文学、和歌集など)が中心となっている。
⑤書写は基本的には仮名/漢字混交の連綿体で行われ、日本の書物では異例である両面書写で制作される。
⑥公家文化の中で伝承され作られてきた書物。
  このような現存最古の大和綴の特徴を持つ資料は国宝『玄永本 古今和歌集』です(もしかすると③の特徴はもっと古く800年頃の『三十帖冊子』に遡るかもしれません。)。もちろん『玄永本 古今和歌集』の料紙は装飾を尽くしたもので無装飾の鳥の子紙ではありません。また四版本なので紙の取り都合から枡形ではありませんが、すくなくとも『大和綴』の製作技術はすべて揃っていたと考えられます。そして江戸時代を通じて作られた本冊のような『大和綴』の伝統は、幕末までの700年間も引き継がれてきことを明らかにする資料といえます。
   ちなみに①、③、④、⑤に特徴をもつ冊子は別な書物の文化にも存在します。それは仏教関係の資料で『聖教』と呼ばれるものです。もちろん④については仏教関係の経典ではない資料の一部という特定性が共通するということです。⑤については仏教資料は仮名/漢字混交の連綿体ではなく漢文ですが、両面書写は共通します。
  さらに付け加えると、この公家文化と仏教文化の冊子形態の共通性は、独特の冊子形態の粘葉装(やはり聖教』のために使われ、糸や紐などを使わず糊で貼り合わせることで冊子を作ります)にも認められます。まず粘葉装で和歌集の製作がしばしば行われ、『本願寺本36人家集』は粘葉装で作られています。また粘葉装の聖教』も枡形が多く認められます。さらに、おそらく近世に入っての例ですが①、③の特徴を持った冊子が制作されるようになります。それは各種和讃テキストを雲母摺の紙に木版で和讃を擦り両面表記の丁を作り、綴用装で冊子に仕立てたものです。このように内容と素材、形態が一体となった書物の製作の文化は、大陸にも西洋にも見られません。
  『大和綴』のような一定の様式が、特定の写本の製作に数百年間も使われ続けたという書物文化が日本に存在したことはとても大切で興味深いことだと思います。この『三拾六人歌合』は、ささやかではありますがその確かな証です。

【本冊の状態にについて】
  大和綴は本来は第一折丁と最終折丁の外側の丁に裂(絹)を掛けて表紙に誂えるものが多いのですが、本冊は二折丁の構成で薄いので最初と最後の丁を共紙表紙としてるのだと思います【写真3】【写真9】。現在は失われていますが表表紙の中央に題簽貼付の跡【写真3】が残っていることからその事がわかります。
  表紙、本誌ともに経年の変化から茶色に変色しています。鳥の子紙はもともとうすい赤みを帯びたベージュ色で、時をへると茶色味がつよくなります。部分的に地模様のような汚れもありますが「古色」という趣にに見えます。色の変化はあっても、近代の紙のようにそれが劣化の指標とはなっていません。打紙がされているので厚みは感じませんが、しっかりと張りのある感触としなやかさはこの冊子が作られたときと変わっていないのではないかと思われます。
  最後の三丁(裏表紙を含む)に虫損があり、裏表紙の虫損【写真】は目立ちますが、一箇所であり周囲から少し離れており紙の強度から考えるとそれほど問題とは思えません。
  また、本書は出品者が入手したときから綴糸は外れて無くなっていました。今回手持ちの絹糸(蘇芳染/明礬媒染)で一般的な飾り結びで綴じ治しました【写真】。

【桐箱について】
  制作当初からと思われる桐箱が付いています。入手時にすでに上箱は材のひけから割れて隙間ができていました【写真2】。また汚れも結構出ていますが、保存の効果は十分あると思います。

注意事項】
*三百数十年を経過してきた書物なので経年の変化があります。また上記の画像・記述により明示できていない瑕疵がある可能性もあります。【商品説明】をお読み頂き、その点を了承のうえ入札をお願いいたします。つきましては恐縮ですが、汚れや傷などに神経質な方は御入札をお控えください。
*悪い評価が極端に多い方、及び新規の方等につきましては、当方の判断にて予告無く入札を取り消しさせて頂く場合がございます。
  以上を御理解の上、御入札ください。
 
【発送詳細】
◎ヤフネコ!宅急便(送料落札者様負担) 
*御入金確認後、3~7日で発送致します。

支払い、配送

支払い方法

  • Yahoo!かんたん決済
    • PayPay(残高)
    • PayPay(クレジット)※旧あと払い
    • クレジットカード
      • PayPayカード
      • Visa
      • Mastercard
      • JCB
      • Diners
      • American Express
    • PayPay銀行支払い
    • 銀行振込(振込先:PayPay銀行)
    • コンビニ支払い

配送方法と送料

送料負担
落札者
配送情報
発送元
岡山県
発送開始
支払い手続きから3~7日で発送
海外発送
対応しません
送料