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信濃仏像夜話・切り絵に甦る古仏たち/各像の切り絵にまつわるエピソードや感想・各像の持つ意味(文化財・歴史的価値)を加えたものが本書
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昭和63年 175P。ご理解の上、ご入札ください。部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
古仏の出逢いを切り絵に
「切り絵で仏像を表現してみようと思いついたのは、更埴市森の観龍寺にある阿修羅像(木造・室町時 代)を見たのがきっかけである。 「阿修羅像といえば奈良興福寺の阿修羅像(乾漆造・奈良時代)がよく知られているが、なんと信州に も阿修羅像があったのだ。 「憂いに満ちた三面(三面二臂)、少し前かがみの姿が実に美しく、しばし見とれたのである。信州の 古仏らしく田舎くさい、どことなくボッテリとしたところもあるが、それがこの像の魅力であろう。こ - の姿を何とか再現してみようと黒紙にカッターで向かったのである。
阿修羅像が切り絵第一号(信州の古仏たち)というわけである。
南安曇郡穂高町の東光寺には、薬師堂といわれる小堂が境内西端にあり、眼病に効く薬師三尊像とし て信仰されている。ところが、その薬師三尊像は、実は極楽浄土の仏さま、阿弥陀如来像(脇侍は観 「音・勢至像)である。現世利益の仏さまとして、薬師如来として尊ばれていると前述したように、地域 「では仏の形よりその尊さ、ご利益が絶対なのである。
このように各像の切り絵にまつわるエピソードや感想、また、各像の持つ意味(文化財、歴史的価 値)を加えたものが本書であるが、信州は仏像が非常に多い。よってここに紹介した古仏たち、また私 が巡り逢った仏さまはほんの一部分にすぎない。 そして、この切り絵が「信州の古仏たち」の出逢い、縁結びになれば幸せです――。
相原 ぶんや
お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。
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