図録本 密教画 古密教図像図像128図 写真解説胎蔵界金剛界別尊曼荼羅図像の変遷修法垂迹仏教美術仏画如来菩薩明王天部白描図像石田尚豊仏像

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    絶版希少本 密教画 密教図像 石田尚豊編

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    子島曼荼羅 醍醐寺五重塔壁画

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    大威徳明王像 不動明王像

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    孔雀明王像 水天像

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    両界曼荼羅図 詳細解説頁

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    蘇悉地儀契印図 胎蔵図像四種護摩本尊

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    一字金輪像 訶梨帝母像

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図録・写真解説本 密教画 密教図像 仏教美術 真言宗 天台宗 曼荼羅 古密教

至文堂
監修 東京国立博物館・京都国立博物館・奈良国立博物館 
編集 石田尚豊 
約23.5x19x0.8cm
110ページ
巻頭口絵写真カラー
本文モノクロ

※絶版

本書は曼荼羅の世界、密教伝来と図像、密教画の変遷、密教画と生活の四章からなる。
日本の仏教における「密教画」イコノグラフィー、すなわち密教図像、曼荼羅、密教絵画、にテーマを絞り初心者にもわかりやすく、深く掘り下げた内容。

密教図像を中心とした密教画図版128図を、図版解説とともに密教図像/密教画の歴史、意義、その用途や修法、表現形式の変遷、時代別の様式の展開などの情報を整理分類し、詳細に論考したもので、本書の図版やデータは大変貴重な資料。
巻末には、「密教画のみかた」「密教画年表」収録。

密教美術鑑賞には欠かせない、曼荼羅についての解説に始まるが、その内容は詳しくわかりやすいもので、
胎蔵界曼荼羅は十二の、金剛界曼荼羅は九つのブロックにわけて各院・各会ごとに、それぞれが何を意図し、互いにどのような連携を保ちながら構成されているかをみていく。

そこから別尊曼荼羅の各本尊となる諸尊と様式、その用途などの解説、密教伝来と図像、9~13世紀の図像の改変やその変遷を追う内容、密教画と生活の項目では宮中で行われる東密の極秘の大法「後七日御修法」をとりあげて、修法壇の種類、両界曼荼羅や別尊画像の用法をみていく。垂迹についての解説、巻末の「密教画のみかた」で密教画、仏画鑑賞の基本、みどころなどを解説。

小ぶりな本で、モノクロ図版とテキスト解説文が中心でありながら、図版数は多く二段組テキスト。
名著『曼荼羅の研究』で知られる、日本の仏教美術における曼荼羅研究の第一人者による解説論考は、
わかりやすくも非常に専門的な内容にまで踏み込んでおり、内容充実、情報満載の研究書となるもの。

日本の密教美術・仏教美術・仏像・仏画・仏像彫刻・作品制作・古美術鑑賞に欠かせない知識満載の大変貴重な絶版図録解説本。


【目次】より
はじめに 
 曼荼羅の世界
 密教伝来と図像
 密教画の変遷
 密教画と生活
曼荼羅の世界
 曼荼羅とは 
 胎蔵界曼荼羅
 中台八葉院/遍知院/持明院/金剛手院/観音院/釈迦院/文殊院/除蓋障院/地蔵院/虚空蔵院・蘇悉地院/最外院
金剛界曼荼羅
 成身会/三昧耶会/微細会/供養会/降三世羯磨会/降三世三昧耶会/四印会/一印会 / 理趣会
別尊曼荼羅
 如来中心の曼荼羅/仏眼・仏頂中心の曼荼羅/菩薩中心の曼荼羅/明王中心の曼荼羅/天部中心の曼荼羅/曼荼羅から別尊へ
密教伝来と図像
 インド シナ チベット
 日本密教の重要性 日本(雑密) 
 日本 (純密) 入唐八家
 空海/最澄/常暁/円行/円仁/円珍/恵運/宗叡
十二・三世紀における図像収集
図像の改変
密教画の変遷 
 九世紀 高雄曼荼羅/真言七祖像/十二天像/伝真言院曼荼羅/黄不動尊 
 十世紀 醍醐寺壁画/五大力菩薩像
 十一世紀 蔵王権現像/子島曼荼羅/五部心観/青不動尊/聖徳太子及び天台高僧像 
 十二世紀前期 五大尊像・十二天像/孔雀明王像/善女竜王像
 十二世紀後期 虚空蔵像/普賢延命像/黄不動/伝船中湧現観音像/閻魔天像/五大尊像/十二天屏風 
 十三世紀 仏眼仏母像/訶梨帝母像/一字金輪虚空蔵像 
 十三世紀以降 如意輪觀音
密教画と生活
 修法 後七日御修法 
 垂迹
 密教画の変形
図版目録
図版解説
参考文献
索引
密教画のみかた 
密教画年表

【著者について】仏教美術における曼荼羅研究の第一人者。
石田 尚豊(1922年(大正11年)8月9日[1]- 2016年(平成28年)7月29日)
日本の美術史学者。専門は日本仏教美術史。
東京都出身。1950年東京大学文学部国史学科卒。1952年東京国立博物館資料課、1970年文化庁美術工芸課文化財調査官、1976年東京国立博物館資料課長。1978年『曼荼羅の研究』で東大文学博士、日本学士院賞受賞。1981年東京国立博物館を退職して青山学院大学教授、1991年聖徳大学教授


表紙 不動明王二童子 (青不動) (部分) (青蓮院) 
表紙裏 十二天像の内水天像 (部分) (教王護国寺/東寺)

【はじめに】より
 古色をおびた仏画を心静かに味わう人は別として、現代に生きる多くの人びとは、仏像が描かれているというだけで、なにか親しみがたいもの、生活と無縁ななぐさみごととして反撥さえしかねない。日常生活の中に、釈尊の説いた仏教の真髄を生かそうとする人は、志ある限られた人にすぎない。仏教がそれほど冷活からかけ離れてしまっている現在、仏画に対する関心がうすいのもまことに無理からぬことである。仏教の中でも、禅宗や浄土宗になると教養書も多く、かなり普及されているが、密教はとかく難渋なものとして敬遠されがちである。仏画にも諸宗の特色が現われているが、一般にはその区別も曖昧で、ただ仏画としてひとしなみに扱われてしまう。このような状態で、仏教の中でも最も近寄りがたい密教の絵画を取り扱うとなると、いきおい悲観的にならざるをえない。いや人ごとではなくわたくし自身の問題でもある。俗人として密教の信仰体験のないものにとって、深遠な密教がわかるはずがない。わたくしはその意味からも密教を云々する資格はないのである。しかしわからないながらも虚心に密教絵画の名画に接していると、なにがな神秘的な響きが伝わり、深い感動を覚える。これは単なる美的感動をこえて迫りくるものであり、この力の底にあるものはなんであろうか。これは密教とどのような関係があるのであろうか。わたくしの密教に対する関心も、こうした作品による美的感動を通して開けていったのである。
 一口に密教絵画といっても絵画である以上は、構図・彩色・描線などの様式研究を行なわねばならない。密教尊像は経典や儀軌により像形や彩色にいたるまで規定されているものが多いため、尊像に依る経典儀軌を博捜し、その像の占める位置を明らかにしなければならない。また画像の作者や信仰系統など、その作品を成立させている歴史的背景も追わねばならない。このように密教絵画の研究は美術史学・図像学・歴史学といった複合的な研究法を必要とする。それにもかかわらず、密教画の中核にあってすべてを支えているあの美的感動の底にある力は、依然として氷釈しえない。しかし在俗者のわたくしにも、ようやくそれが「観想」だと考えるようになった。
 「観想」すなわち「仏を観る」ことである。眼のあたりに仏を観ることを大胆に肯定することである。科学の進んだ今日、仏を観るなどとは笑止の沙汰であろう。これが幻覚とのみ言い切れるかどうか体験者でないわたくしには断言できない。しかしインド・チベット・シナ・日本、およそ密教の流伝したところにおいて、観想は密教必須の修行であったのである。衝動的な幻覚と異なり、時日を費し組織的な修練を積み重ねることによって、遂に仏を観ることができるのであって、真の阿闍梨は仏を観る能力を備えたものでなければならない。この仏を観る修行は「観想行」として今なお叡山に伝わる。          
 仏を観るにあらざれば止めずという強い意志のもとに連日修行をつづけ、数カ月の荒行の果てに一瞬忽然として仏が影現し、五体は電撃をうけたような感動にわななく。周囲の景観はそのままに、彫現像は静かに観者と相対し、いわゆる幻覚のはかなさとは本質的に異なる感覚であるという。わたくしは学侶にこの体験を聞くまでは、観想という言葉に何度も逢着しながら、それはただ観念的に頭上を経過していたにすぎなかった。密教画と密教との媒体である阿闍梨の観想という要素を投入することによって、密教の幾多の問題が解決される。たとえば密教画像の構図は多く正面向きの独立尊像で、曼荼羅のように集合尊を描くさいにも各尊この構図を崩すことがない。この萌芽はすでに顕教の千体仏にみられるが、金剛界系の尊像が鏡のごとき白円光内に正面向きに描かれるのは、金剛系が観想の盛んな南インドに発違したことをあわせ考えるときに、観者と相対して影現する観想の体験を如実に反影しているものといえよう。密教の儀軌や経典にも尊像の規定は観想にあることを明記し、インドにおいても観想の修法が記述されているサーダナマーラ像が見出されるのも、観想と尊像との密接な関係を示すものである。したがって阿闍梨や仏画作者に観想行の体験が生きているかぎりは、そのまま作画衝動につながるため、他の宗教画に見られないような生きいきとした迫真力をもつのであって、儀軌にもとづきただ機械的に描かれるようになれば、密教画の本質的な生命は失われ、いたずらに形式化してしまうわけである。
 本書は曼荼羅の世界、密教伝来と図像、密教画の変遷、密教画と生活の四章からなる。

【見出しより一部紹介】
曼荼羅の世界 
 観想像が組繊化され集合体となるところに曼荼羅が生まれ、それらが発達すると各種の別尊曼荼羅になり、更に総合されて胎蔵金剛の両界曼荼羅が完成する。このように曼荼羅は種類も多く構成も複雑であるが、これを発達しつくした曼荼羅の表皮から見るのではなくして、中核の種にあたる曼荼羅発生の根源から尋ねてみれば、曼荼羅も人間の悟りへの過程を尊像に託して象徴的に具像化したものであって、むしろ精神の展開図としてみることによって、複雑な曼荼羅も意外に理解しやすくなり、ここに曼荼羅解明の鍵があるように思われる。曼荼羅は難解のゆえに避けて通った傾きがあるが、密教画の本質にかかおる問題なので、ここではあえて曼荼羅から始めることとした。わが国は密教伝来の当初に両界曼荼羅や別尊曼荼羅が請来され、漸次別尊に解体してゆくため、叙述も両界曼荼羅から別尊への流れにそうこととした。

密教伝来と図像 
 密教伝来は普通最澄・空海から始めるが、ここでは概括的ではあるがインド・チベット・シナという巨視的観点から眺めることにした。このとき日本密教の存在はどう映ずるであろうか。また尊像はなぜ変化するかという動態的な発展過程を追うとき、従来不明像の検索用であった図像が重要となる。図像改変の一節はそのささやかな試みである。

密教画の変遷 
 ここでは美的観照を主とし、教理的
関係を従とし、各時代の様式変遷を尋ねる絵画史的な
叙述に終始した。また別尊像は従来孤立的に捉えがち
であったが曼荼羅との有機性に留意した。

密教画と生活
 密教画が実生活でどのように用いられるかを修法に、日本の神々の信仰の中にいかに大胆に浸透し、融合していったかを垂迹画に、他宗に吸収されながらも深層に潜在する例を浄土・華厳の仏画にと、そのたくましい生態の一端を追おうとした。

胎蔵界曼荼羅 
 胎蔵界曼荼羅は大日経によって描かれたもので、詳しくは大悲胎蔵生曼荼羅といい、生をえた胎児が母胎の中に育くまれ、すこやかに生長してゆくように、大悲の種を宿した人間の心が、時あって内奥に潜む清浄な菩提心に日覚め、悟りの世界に導かれてゆく、人間の魂の展開図とみなされよう。
 この現図の胎蔵界曼荼羅は十二のグループ(院)から成り、精神の段階に応じて、中央の悟りの世界から四方へ広がりゆくそれぞれの境地を、仏・菩薩・明王・天といった多くの仏像の姿をかりて表現したものである。これこそさきにのべた密教の身・口・意の三密のうちの仏像的表現である身密の姿を如実に示すものといえよう。十二院は中央から周囲に向かって、各院はそれぞれなにを意図し、互いにどのような連繋を保ち
ながら曼荼羅が構成されているかをみてゆこう。
 中台八葉院 
曼荼羅の中央に八葉の蓮花の花が満開し、大日如来を中心に花びらの上に四仏、四菩薩が配され、曼荼羅の中核部をなす。釈尊が悟りの境地に入ることができたように、人は誰でも仏になりうる性をもつため、ひとたび迷いの心をかき消せば、心の内奥の菩提心が花開き、凡夫の胸にも仏の世界が開かれるという、人間の心の真実の姿を、仏像をかりて具現したものである。
遍知院 持明院 (以下略)

 金剛界曼荼羅 
金剛界曼荼羅は「金剛頂経」にをもとにして描かれたもので、九グループからなるため九会曼荼羅ともいわれ、中心をなすのは成身会である。
中・下段の曼荼羅は、尊の配列が成身会と等しいため一括して述べ、上段の四印会・一印会・理趣会の三会は構成を異にするため後述する(第25図)。「成身会」(以下略)

 別尊曼荼羅
 曼荼羅は本来壇上の尊を中心とする個別の曼荼羅に源を発することをのべたが、総合された大曼荼羅である両界曼荼羅のほかに、経典や儀軌の中に独立した別尊曼荼羅が記されており、これにもとづいて描かれた各種の曼荼羅が数多く遺っている。なぜ別尊曼荼羅が頻繁に描かれるのであろうか。それは人間生活のよりよい解決を密教の修法に求めたからである。密教の修法には息災・増益・降伏・敬愛の四修法があり、その本尊として各種の曼荼羅が描かれる。息災法は災のないことを祈る法で、旱天・洪水・地震などの天変地異をはじめとして、個人の病気や火災などの種々の災害の消滅を祈る法である。増益法は単に災害からまぬかれようとするのではなく、積極的に幸福を得ようとする修法である。事業の繁栄、長寿延命などは増益法に類する。降伏法は悪魔や怨敵をおさえしずめるため、真の阿闍梨の資格を得たもの以外の修法は禁ぜられている。敬愛法はその反対に人びとから愛をうけ、和合をはかる法で、愛するものをひきよせる鉤召法は敬愛法の一種とみなされる。このように災害をのぞき害敵をこらして平和をはかり、より幸福な生活を欲するのは時代を超えた人間の至情である。この解決のために人びとが宗教に求めた熾烈さは今日では想像を絶するものがある。現実面に重点をおいた密教教理が、現世の利益に焦点を合わせることは当然である。人間生活の切なる願望の解決の一側面が曼荼羅の作製とその修法に注がれたのはこのためである。
如来中心の曼荼羅(各別尊曼荼羅についても、その構成や修法の用途…息災、延命、滅罪、敬愛、降伏などまで詳しく解説) 
法華曼荼羅 阿弥陀曼荼羅(現存する唯一の作例) 宝楼閣曼荼羅 請雨経曼荼羅 菩提場曼荼羅 
仏眼・仏頂中心の曼荼羅
仏眼曼荼羅 一字金輪曼荼羅 六字経曼荼羅 尊勝曼荼羅
菩薩中心の曼荼羅
五秘密曼荼羅 五大虚空蔵曼荼羅 如意輪曼荼羅 八字文殊曼荼羅 弥勒曼荼羅 
明王中心の曼荼羅
仁王経曼荼羅 愛染曼荼羅 十二天曼荼羅 
天部中心の曼荼羅(遺品はきわめて少ない)
閻魔天曼荼羅 童子経曼荼羅 北斗曼荼羅

 図像の改変 密教像の形相は細部に到るまで経典や儀軌によって厳密に規定され、阿闍梨は代々それを忠実に継承し、改変を加えることがなかった。それゆえ像を変革することは経典や儀軌の規定を犯すことになり、それは罪悪と考えられていたのである。それにもかかわらず密教像においては新たな像が次々と出現してくるのはいかなる理由によるのであろうか。(以下略)

密教画の変遷
 これまでは密教絵画を曼荼羅の世界や密教伝来を通してのべてきたが、ここでは個々の作品にあたって構図・色彩・描法などを主にしながら絵画史的に見てゆきたい。
 九世紀  高雄曼荼羅 空海は延暦二十三年(804)に入唐し、青竜寺の恵果阿闍梨について真言密教を学んだが、師の恵果は空海をもって、東方に真言の正法を伝える大器とみなし、はやくも翌年には胎職界大曼荼羅・金剛界大曼荼羅・伝法阿闍梨の灌頂をことごとく伝受した。さらに帰国にさいして(以下略)

密教画と生活
 修法 古代の人びとは人間生活のよりよい解決を密教の修法に求めたのであって、修法には息災・増益・降伏・敬愛の四種法があることをさきにのべた(本文32頁)。これらの修法は古くは国家的な除災祈福であったが、時代と共に貴族から個人へと、財力に応じて修法が行なわれるようになった。特に平安後期に別尊曼荼羅が多く作られ、貴族の修法が盛行した。最も規模の大きい宮中の後七日の御修法をのべ、修法壇の種類、両界曼荼羅や別尊画像の用法をみてゆこう。
 後七日御修法は後の七日に行なう修法の意味で、毎年正月八日から十四日に到る七日間、宮中の真言院(現在は東寺灌頂院)で玉体安穏・欽護国家・五穀豊穣を祈願する修法である。宮中においては一日から七日までは神事を行なうが、それにつづく節会としてきわめて重視された。承和元年十一月、空海は唐の内道場にならって宮中に真言院を設け、この修法を行なうことを請うたところ勅許になり、勘解由使庁がこれにあてられた。空海はみずから大阿闍梨となり僧一四人を従えてこの大修法を行なった。そののち実慧・真斎・真雅・宗叡・真然と空海の法燈である東密の年中行事として行なわれた(第115中図)。
 これは東密の極秘の大法であるため、その作法は(以下略)

【図版目録】より一部紹介
両界曼荼羅(高雄曼荼羅) 神護寺
竜猛像 教王護国寺
両界曼荼羅(伝真言院曼荼羅 部分) 教王護国寺
水天像(十二天像のうち) 西大寺
竜王吼像(五大力菩薩像のうち) 有志八幡講十八箇院
醍醐寺五重塔壁画(部分) 隈醐寺
両界曼荼羅(子鳥曼荼羅部分) 子島寺
不動明王二童子像 青蓮院
大威徳明王像(五大尊のうち)教王護国寺
水天像(十二天像のうち) 教王護国寺
孔雀明王像(部分) 東京国立博物館
虚空蔵菩薩像 東京国立博物館
不動明王像 曼殊院
降三世明王像(五大尊のうち) 醍醐寺
十二天屏風(部分) 教王護国寺
仏眼仏母像 高山寺
四印曼荼羅 大英博物館
三味耶壇(那智出土) 東京国立博物館
両界曼荼羅(胎蔵界) 教王護国寺
両界曼荼羅略図(胎蔵界)
両界曼荼羅略図(胎蔵界)
両界曼荼羅(胎蔵界 部分) 教王護国寺
両界曼荼羅略図(胎蔵界)
両界曼荼羅(胎蔵界 部分) 教王慶国寺
両界曼荼羅(金剛界) 教王護国寺
両界曼荼羅(金剛界 部分)(成身会) 教王護国寺
両界曼荼羅略図(金剛界口成身会)
両界曼荼羅(金剛界 部分)(理趣会) 教王慶国寺
両界曼荼羅(金剛界 部分)(一印会) 教王護国寺
両界曼荼羅(金剛界 部分)(四印会) 教王慶国寺
法華曼荼羅 唐招提寺
阿弥陀曼荼羅
宝楼閣曼荼羅
詰雨経曼荼羅 教王護国寺
菩提場曼荼羅(図像抄)
仏眼曼荼羅 教王護国寺
一字金輪曼荼羅 遍照光院
尊勝曼荼羅 護国寺
六字経曼荼羅 三宝院
五秘密像
五大虚空蔵 大覚寺
如意輪曼荼羅 園城寺
弥勒曼荼羅 醍醐寺
仁王経曼荼羅 醍醐寺
愛染曼荼羅 随心院
十二天曼荼羅 国分寺
閻魔天曼荼羅
童子経曼荼羅 教王護国寺
星曼荼羅(北斗曼荼羅) 法隆寺
教王護国寺講堂像
神護寺五大虚空蔵
ナーランダ遺跡
五大明王鈴(部分)(不動明王) 東京国立博物館
五大明王鈴(部分)(大威徳明王) 東京国立博物館
五大明王鈴 東京国立博物館
阿弥陀曼荼羅(チベット画)
完勝明妃像(チベット像) 東京国立搾物館
十一面観音像(金堂 壁画部分) 法隆寺
二月堂本尊光背陰刻(部分) 東大寺
不空三蔵像 教王護国寺
仁王経五方諸尊図 教王護国寺護
弘法大師請来目録(冒頭 部分) 教王護国寺
伝教大師請来日録(冒頭 部分) 延暦寺
太元帥明王像 教王護国寺
五都心観(部分 唐時代) 園城寺
五智如来像 安祥寺
胎蔵図像(部分) 奈良国立博物館
胎蔵旧図様(部分)
蘇悉地儀軌契印図(部分) 教王護国寺
四種護摩本尊および眷属図像(部分) 醍醐寺
十二天像(風天)(珍海本)
髻文殊像(別尊雑記) 仁和寺
不動儀軌 
梵天火羅図(玄証筆) 高山寺 
不動明王(信海筆) 醍醐寺 
毘盧遮那如来像 
阿弥陀如来像 
普賢菩薩像 
文殊菩薩像 
四菩薩配置図(現図 中台八葉院) 
弥勒菩薩像 
観自在菩薩像 
両界曼荼羅(金剛界部分)(理趣会)神護寺 
竜猛像(部分) 教王護国寺 
十二天像(帝釈天像部分) 西大寺 
両界曼荼羅(胎蔵界部分) 教王護風寺 
五重塔壁画(毘盧退那如来部分) 醍醐寺 
五重塔壁画(七倶胝仏母像部分) 醍醐寺 
五重塔壁画(真言八祖のうち竜智像部分) 醍醐寺 
五大力菩薩像(金剛吼像 部分) 有志八幡講十八箇院 
五大力菩薩像(雷電吼像) 普賢院 
五大力菩薩淙(無畏十力吼像) 有志八幡講十八箇院 
蔵王権現像(部分)西新井大師 総持寺 
両界曼荼羅(胎蔵界 部分)(中台八葉院) 子島寺 
五部心観(部分 平安時代) 園城寺 
不動明王二童子像(青不動 部分)青蓮院 
天台高僧像(善無畏像) 一乗寺 
五大尊像(大威徳明王像 部分)教王護国寺 
十二天像(水天像 部分) 教王護国寺 
善女竜王像 金剛峯寺 
虚空蔵菩薩像(部分) 東京国立博物館 
普賢延命像 松尾寺 
伝船中湧現観音像 竜光院 
截金(切金) 
閻魔天像 醍醐寺 
五大尊像(大威徳明王像 部分) 隈醐寺 
十二天像(絎釈天像 部分) 教王護国寺 
訶梨帝母像 三宝院 
一字金輪像 醍醐寺 
虚空蔵菩薩像 三宝院 
如意輪観音像(部分) 金剛寺 
弁財天像(部分) 静嘉堂 
像の変遷(一) 
像の変遷(ニ) 
(上)五大尊像 
(中)真言院道場(年中行事絵巻 部分) 
(下)十二天像 
月輪像 醍醐寺 
鏡像(平治元年銘) 
慙仏(建治元年銘) 東京国立博物館 
春日曼荼羅 東京国立博物館 
春日曼荼羅 東京国立博物館 
春日鹿曼荼羅 
春日曼荼羅 
春日曼荼羅 静嘉堂 
詰尊配置図(阿弥陀聖衆来迎図) 
阿弥陀聖衆来迎図 有志八幡講十八箇院 
五聖曼荼羅 高山寺 
中台八葉院略図 
五聖曼荼羅尊位略図 



★状態★
昭和44年のとても古い本です。
外観は通常保管によるスレ小きず、裏表紙側に経年並ヤケ

巻末の帙引換券部分は切り取り済み。
(帙:バインダーのようなもの。無色の余白ページのため、通読に差し支えのない部分です。)

天小口本文は経年並ヤケしみ、画像ではわかりにくいですが
数ページに特にしみの目立つ箇所があります。
目立った書込み・線引無し、問題なくお読みいただけると思います。(見落としはご容赦ください)

経年しみなど気にされない方向けです。

<絶版・入手困難本>オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。
古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。


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