北欧スウェーデン出身、2000年代以降に結成された北欧ネオプログレ系で、バンド名はスウェーデンの女性作家で同国初のノーベル文学賞受賞の作家として知られるセルマラーゲルレーヴの1891年の作品としてサイレントムーヴィーとしても制作されているらしい、イェスタ・ベルリングの伝説から取られたという事で、わりと文学好きの演奏者が集結したという事かもしれず、メンバー名を調べてみればマーキーから国内版仕様がリリースされていたマイブラザーザンザウィンドやネクロモンキー、スウェディッシュスペースサイケ系のオーレスンドスペースコレクティヴのメンバーを中心に結成されているといった事で、このバンドの音楽性を考えるうえではその延長線上にもあるといった次第。編成はベース、ドラムス、キーボード、フルート、ヴァイオリン、ギター、メロトロン、エレクトリックピアノ、キーボードを含む布陣。内容は北欧ヘヴィプログレ系とはいえアネクドテンやアングラガルドの系統ではなく、どちらかというと意外にも北欧サイケのガレージ系やプロトハードロック系から連綿と続いているエッセンスを吸収していて、これに加えてそかはかとなく響くポストロックの影響も巧みに70sレトロプログレっぽい要素に変換していたりする手腕はもう、それだけでも他に無い才能といえるのかもしれず、総体的にはサイケっぽいヘヴィプログレ要素の音楽性に収束していくといったけっこう個性的な内容の、2008年発のデビュー作がこちら。GOSTA BERLINGS SAGA-tid ar ljud(transubstance)