ライアン・レズリーはハーヴァード大学を卒業した(!)という経歴を持つプロデューサーで、 自身でヴォーカル、ラップもこなす多才なアーティストです。在学中に音楽にのめり込んだ ライアン・レズリーは、ビヨンセの『Keep Giving Your Love To Me』をプロデュースしたことにより、 ショーン・パフィー・コムズの目に留まり、バッド・ボーイ・レコードのお抱えプロデューサーとなります。
1曲目の『Never Gonna Break Up』などはまさにその典型でしょう。音自体はひんやりとした肌触りで、 淡々と進んでいくようでありながら、聴き込むほどに魅力を増すメロディがしっかりと流れています。 『Is It Real Love』、『To The Top』、『Guardian Angle』などもそういった流れを持っており、 Ryan Leslieの最も得意とするタイプの曲です。
2曲目の『Something That I Like』はPusha Tをフューチャリングしたナンバーで、ラップが心地よい ナンバーです。落ち着いた曲調に合わせるように、ラップも肩の力を抜いて、すっと流れていくような ライムです。完全にRyan Leslieの世界ですね。
珍しくアップ・テンポなナンバー、『You’re Not My Girl』にあっても、Ryan Leslieの音楽は全く ぶれることがありません。『All My Love』は他の曲が非常にクールで、淡々と進んでいくのに対して、 切ない気持ちのこもったヴォーカルが特徴ですね。後半のハンドクラップの効果もあって、感情に訴えかける 何かをもっています。
TRANSITION
個人的には感じています。実際ライアン・レズリーはBETアワードにノミネートされるなど、
アメリカではかなり華やかな名声を得ているのに対して、日本ではほとんど名前を聞くことが
ありません。キャッチーでヒットしそうな曲がないことが原因なのかもしれませんが、
これは非常にもったいないことです。これだけの才能を聴き逃さないで下さい!
ライアン・レズリーはハーヴァード大学を卒業した(!)という経歴を持つプロデューサーで、
自身でヴォーカル、ラップもこなす多才なアーティストです。在学中に音楽にのめり込んだ
ライアン・レズリーは、ビヨンセの『Keep Giving Your Love To Me』をプロデュースしたことにより、
ショーン・パフィー・コムズの目に留まり、バッド・ボーイ・レコードのお抱えプロデューサーとなります。
2009年にこの『Transition』をリリースしたのですが、このアルバムの完成度には舌を巻きます
。まずライアン・レズリー独特の音の質感が完成されています。都会の摩天楼を連想させるような、
抑えめでひんやりとしていながら、同時に一旦プレイ・ボタンを押したら止められないような
中毒性のある音楽。そして多彩なリズムがその風景に彩りを添え、決して上手いとは言えない
ライアン・レズリーのヴォーカルが、曲に深みを与えていく。まさにパーフェクトです。
1曲目の『Never Gonna Break Up』などはまさにその典型でしょう。音自体はひんやりとした肌触りで、
淡々と進んでいくようでありながら、聴き込むほどに魅力を増すメロディがしっかりと流れています。
『Is It Real Love』、『To The Top』、『Guardian Angle』などもそういった流れを持っており、
Ryan Leslieの最も得意とするタイプの曲です。
2曲目の『Something That I Like』はPusha Tをフューチャリングしたナンバーで、ラップが心地よい
ナンバーです。落ち着いた曲調に合わせるように、ラップも肩の力を抜いて、すっと流れていくような
ライムです。完全にRyan Leslieの世界ですね。
そしてキャッチーな『Zodiac』。一度聴いたら忘れられないサビを持つ、絶対にヒットするナンバーだと
思います。シンセサイザーを多用したバックトラックが、近未来的でアーバンな雰囲気を醸し出し、
その上をフィルセット・ヴォイスを交えたRyan Leslieの緩めのヴォーカルがフワフワと飛んでいきます
。聴いていると思わず口ずさんでしまう、大好きなナンバーです。
珍しくアップ・テンポなナンバー、『You’re Not My Girl』にあっても、Ryan Leslieの音楽は全く
ぶれることがありません。『All My Love』は他の曲が非常にクールで、淡々と進んでいくのに対して、
切ない気持ちのこもったヴォーカルが特徴ですね。後半のハンドクラップの効果もあって、感情に訴えかける
何かをもっています。
『I Choose You』は出だしからポップなメロディが注意を引きます。最小限のバックトラックで歌うRyan
Leslieの想いがダイレクトに伝わってくる名曲です。繰り返される“I Choose You”というフレーズが、
相手への気持ちを一生懸命伝えようとしているRyan Leslieの姿を映し出していて、涙が出そうになります。