【真作】■ 堅山南風 ■ 「硝子鉢桃」日本画/共シール 240412016

サイズ（mm）405×495　
画寸サイズ（mm）235×325



その他状態/付属品：画像参照（画像にないものは付属しません。）


堅山南風（1887～1980）

熊本出身の日本画家。
少年時代より絵をたしなみ、高等小学校一年の時に写生したざくろが図画教師に称賛される。
1906年に地元画家福島峰雲に師事。
1909年に上京し、高橋広湖門下となった。
しかしこれより3年ほどの間は文展や巽画会に出品を続けるもいずれも落選。
生活が困窮し、師の仕事の代筆で生計を立てた。
1912年に高橋広湖が急逝。
1913年 この年の分展にて「霜月頃」が初入選、最高賞である二等賞を獲得。
後に師事することとなる横山大観の激賞を受けた。
1914年より横山大観に師事。
この年日本美術院が再興されると文展出品を取りやめ、
以後院展を作品出品先と定めた。
翌年結婚。
1916年11月25日より絵画修業を目的として荒井寛方のインド旅行に便乗。
インド各地をめぐり写生を行なった。
特にボンベイではエレファンタ石窟の仏教彫刻に感銘を受けた。
帰国後、第4回院展にインドの印象を作品として出品したが、
赤、緑など強い色彩を用いたことで色盲と酷評された。
1918年より健康を害し、また極度のスランプに陥っている。
1920年には健康回復および気分転換のために弓道を開始した。
またこの頃より花鳥画の制作を目的として
東京近郊から山梨県にかけての写生旅行を行っている。
これらのスランプ脱却活動は
1922年第9回院展「桃と柘榴」にて横山に好評を受けるまで続いた。
1923年 関東大震災が発生。
この震災の様子を南風は1925年作の「大震災絵巻」3巻に描いた。
1924年 日本芸術院同人に推挙。
1938年 東京と京都の画家が集って結成された丼丼会に参加。
1940年には自身初の個展を開催。
戦時中の1945年6月には横山大観と共に山梨県山中湖湖畔に疎開。
戦後は日展と院展の双方に作品を出品。
日展への出品は1957年まで続けられた。
1958年 横山大観死去。
同年、伊東深水と共に日本芸術院会員に推挙。
また、日本美術院理事となる。
1968年 文化功労者。
1971年 妻死去。
1975年 米寿を迎える。
この年にポリネシアのタヒチ島へ写生旅行に趣き、以降の作品は色彩が更に鮮明になった。
1980年 肺炎のため死去。

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