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小さな唇／ピエール・クレマンティ,カティア・バーガー,ホセ・ルイス・ロペス・バスケス,ミモ・カタリニチ（製作、監督、脚本）,ステルヴィ
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商品情報
出品者
販売会社/発売会社：（株）オルスタックピクチャーズ(（株）オルスタックピクチャーズ)
発売年月日：2012/06/29
JAN：4580363342482
メディア形式：DVD
規格品番：ORO7057
身も心も傷ついた孤独な小説家が、自分を見つめてくれる美少女と出逢い、魂を奪われていく…。ウラジミール・ナボコフの『ロリータ』を下敷きに、オーストリアの美しい自然を背景にクラシカルな演出で悲恋を描いた問題作。第一次世界大戦から５年。戦争で傷つき、不能となった作家ポールが、ドイツの保養地にやって来る。そこで出逢ったのは、花のように愛らしい美少女エヴァだった。男と少女の運命的な出逢いと禁断の関係、そして、訪れる静かな狂気…。 『ハイヒール』『テンペスト』『アタメ』など、主にスペイン、イタリア映画界でスティル・フォトグラファーとして活躍していたミモ・カタリニチの唯一の監督作であるが、古典的で気品のある演出力が本作によって評価された。また、イタリア映画音楽界のベテラン、ステルヴィオ・チプリアーニの美しいサウンドトラックも忘れがたい。 美少女エヴァ役を演じたのは、本作がデビュー作となるカティア・バーガー。その後、チャールズ・ブコウスキー原作の『町でいちばんの美女／ありきたりな狂気の物語』では、ハリウッドの演技派ベン・ギャザラとも共演。少ない登場シーンでも鮮烈な印象を残した。作家ポール役にはパゾリーニ、ブニュエルなど、イタリア、スペインの映画作家たちから愛されたフランス人男優ピエール・クレマンティが抑制の効いた演技で扮し、作品にリアリティを与えている。 背徳的でエロティシズムに彩られてはいるが、最後に観客に伝わる余韻こそが、まさにヨーロッパ映画の持つ複雑な魅力である。