「このワインは早熟だが、だからと言って性急に判断しないで欲しい。まず、グラスに注いで空気に触れさせ、それがどのように変化するかを見てみよう。わずか1分でサクランボと燻製の香りに満たされ、次に、黒スグリ、ココア、杉の香りが湧き上がって来る。偉大なワインだ!(最初のアタックが素晴らし過ぎて騙されてしまっているかもしれない) 親しみやすい魅力あるタンニンの裏にはとてつもない複雑さが隠れている。それが表に現れて来るにはあと数年は必要なのでセラーで寝かせておくべきだ。今でも本当にとても素敵なのだが。」 Jan 2001 tasted by Wine Enthusiast
1876年、ドイツ系移民であるベリンジャー兄弟によって設立されたナパの老舗「ベリンジャー」。出品の「カベルネ・ソーヴィニヨン・プライベート・リザーブ」は同社のフラッグシップであり、パーカー氏に『ベリンジャーのカベルネ・ソーヴィニヨン・プライベート・リザーブについては、失望したヴィンテージは思いつかない』と言わしめる程のワインです。
1972年にネスレの資本を受け入れてからは、高い品質と評価を維持する為に他の追随を許さない活動を続けています。6つのヴィンヤードから収穫された葡萄をロット毎に醸造、それぞれのロットにあったカスタムメイドのフランス・ヌヴェール産オークで熟成、100%マロラクティック醗酵を施し、2年以上の熟成を経てのブレンド(最終段階)を行う。各ロットを細心の注意で仕上げた上で、ブレンド以前の各コンポーネントよりも、ブレンド後のワインをすばらしくすることにプライベートリザーブの真髄があります。同じベリンジャーでも「ナイツ・ヴァレー」のように若いうちから楽しめるような造り方はしていません。25年を経過し、今、まさに飲み頃を迎たボトルをゆっくり時間を掛けて堪能して戴ければと思います。
2011年7月1日発刊のパーカー監修ワイン・アドヴォケイト誌 195号にて、2001年ヴィンテージを中心とした大規模なナパ産バック・ヴィンテージの再レヴューが行われました。ボーリューやブライアント、トアーら下方修正も少なく無い中で、ベリンジャーのカベルネ・ソーヴィニヨン・プライベート・リザーブは特集内にて最も大幅な上方修正が認められた一つです。熟成能力でも極めて高いポテンシャルを持つことの証左となる出来事でした。ちなみに、出品の1996年は Wine Advocate #120 (Dec 1998) において次のように評価されて91点を獲得しています。「1996年のカベルネ・リザーヴは、1995年よりも豊かなタンニンを蓄え、より凝縮している。(ということは熟成が進み、ワインが開くまでには時間が掛かるので)この1996年は1995年に比べ若い時期は魅力的ではないと思う。とは言え、黒掛かったルビー/紫色の1996年は、より豊かな甘草に加え、グリルした肉、黒スグリのジャム、スパイスの香りが際立っている。骨格がしっかりしており、フルボディで力強いこのワインは、数年間セラーで寝かせて、その後15~18年に渡って楽しむのが良いだろう。」 Wine Advocate #120 (Dec 1998)
ご希望の方には贈答用の箱に入れて発送致します(別途箱代200円)ので出品中の化粧箱を別途ご落札ください。
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