森村誠一★悪道 吉川英治文学賞受賞★ 講談社文庫
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２０１２年 １０月 文庫初版
定価 ７９０円＋税 ５３６頁
５代将軍綱吉の全盛期時代、”生類憐みの令”などの悪法で評判は悪いし、側近政治の悪弊もあったが、文化は栄え泰平の時代だった。いつものように、寵臣の柳沢邸にいき、好みの能を舞っているときに突然倒れる。そのまま息を引き取るが、柳沢は最大の後ろ盾を失うわけには行かない、急遽”影”を呼び出し、事情を知る者らに刺客を送る。身分は低いが将軍に気に入られ駕籠脇の警護に当たっていた伊賀者の栄次郎は、将軍のすり替えに気付き、その夜襲ってきた刺客を倒し、逃亡する。幼馴染で奥医師の娘おそでも襲われるが辛くも脱出して、ともに奥州に逃げ延びることになる。浅草団左衛門の紹介状で、奥州を旅する事になるが、それは十数年前に松を芭蕉がたどった道をなぞることにもなる。芭蕉がたどった道は人買いの道でもあった、その悲しい思いをたどる。一方秘密を知られた柳沢は刺客軍団を送るが、途中で知り合った者たちに助けられながらそれを切り抜ける栄次郎達。また、陰は己の意思で、政を改革しようとし、柳沢達との暗躍が江戸で繰り広げられる。栄次郎達は生きのびることができるのだろうか?。綱吉の影となった男の思いとは。
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個人の蔵書なので、すべて一読はしています。すべて自分で読むために購入した本です。
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