先述したR&BチャートNo1シングルが(1)"Here I Go Again"。これはGlenn Jones本人とRaymond(Ray) Watkinsによるもので、美しいピアノから始まるイントロが素晴らしく、コーラスリフを中心とした構成も魅力的で、ヒットしたのも頷ける名曲。全編に渡り奏でられるピアノの音色が涙を誘う。 (2)"I've Been Searchin'"もヒットしたシングルで、こちらはBernard Belleによるバラード。フックのバックコーラスは奥方のGenobia Jeterである(彼女は多くの曲にバックで参加)。 (4)"Good Thang"からは雰囲気が変わる。Stargateの曲をを思わせるようなノスタルジックなメロディーが印象的なこの曲ではGlennも伸びやかな歌声を聴かせる。ArtとScottのPowell兄弟による制作で、彼らは続く同系統の(5)"Open Up Your Heart"も手がけているが、惜しむらくはドラムスのパターンが単調であり、それが曲全体を幾分平坦に思わせている点である。なお(5)ではKenny Lattimoreがアレンジとライティングを手がけている。一方でダンディーな(6)"The Way You Do"も彼らの制作によるものだが、こちらは楽器の響きやバランスが素晴らしく、地味ながら良曲といえる。 Bernard Belleによる(8)"In You"は盛大でドラマチックな展開が印象的で、一度聴いたら忘れられなく感動的なバラード。やや大げさすぎる嫌いはあるが、次作にも収録されるほどの推しも頷ける出来だと思う。 (9)"Love Is Forever"は奥方との愛のデュエット。それぞれの熱唱が順番に聴けて、これは数あるデュエット曲の中でも良い出来の部類に入る。Glenn Jonesの伸びのある力強い歌声はアップでこそ映える、そんな気持ちを集約したような曲が(11)"Say Yeah"。この曲はDave Hollisterがソングライトを手がけており、なるほどと頷ける。
今作のトピックはBernard Belleとの合体と、初のR&BチャートNo1シングルが生まれたことだろうか。年齢的にもキャリア的にも一番脂が乗っている時期の作品であり、良作として数えられるアルバムと言って差し支えないだろう。
先述したR&BチャートNo1シングルが(1)"Here I Go Again"。これはGlenn Jones本人とRaymond(Ray) Watkinsによるもので、美しいピアノから始まるイントロが素晴らしく、コーラスリフを中心とした構成も魅力的で、ヒットしたのも頷ける名曲。全編に渡り奏でられるピアノの音色が涙を誘う。
(2)"I've Been Searchin'"もヒットしたシングルで、こちらはBernard Belleによるバラード。フックのバックコーラスは奥方のGenobia Jeterである(彼女は多くの曲にバックで参加)。
(4)"Good Thang"からは雰囲気が変わる。Stargateの曲をを思わせるようなノスタルジックなメロディーが印象的なこの曲ではGlennも伸びやかな歌声を聴かせる。ArtとScottのPowell兄弟による制作で、彼らは続く同系統の(5)"Open Up Your Heart"も手がけているが、惜しむらくはドラムスのパターンが単調であり、それが曲全体を幾分平坦に思わせている点である。なお(5)ではKenny Lattimoreがアレンジとライティングを手がけている。一方でダンディーな(6)"The Way You Do"も彼らの制作によるものだが、こちらは楽器の響きやバランスが素晴らしく、地味ながら良曲といえる。
Bernard Belleによる(8)"In You"は盛大でドラマチックな展開が印象的で、一度聴いたら忘れられなく感動的なバラード。やや大げさすぎる嫌いはあるが、次作にも収録されるほどの推しも頷ける出来だと思う。
(9)"Love Is Forever"は奥方との愛のデュエット。それぞれの熱唱が順番に聴けて、これは数あるデュエット曲の中でも良い出来の部類に入る。Glenn Jonesの伸びのある力強い歌声はアップでこそ映える、そんな気持ちを集約したような曲が(11)"Say Yeah"。この曲はDave Hollisterがソングライトを手がけており、なるほどと頷ける。
クワイエット・ストーム系のアーティストではあるが、このアルバムではバラードとアップがほぼ同数であり、どちらも出来は満足できるものである。バラードでは間違いなく(1)が素晴らしく、アップなら彼の声が活きた(4)(11)が面白いだろうか。それにしても素晴らしい声の持ち主である。