このニュー・エディションでは、テンポやダイナミクス、アクセント、フレージングに関する詳細かつ豊富な指示が付記されています。これまでのスコアでも、当然のことながらプッチーニの細かな指示が伝えられている訳ですが、単なる単語や記述による指示だけでは、大変明晰なアイデアと語彙を持ち併せていた作曲者の意図を表出するのは困難(リッカルド・シャイー)ということのようです。具体的に当版では第1幕42箇所、第2幕52箇所、第3幕39箇所、第4幕48箇所の、計181箇所に及ぶ改訂が行われています。例えば第1幕《冷たい手を》の部分、原語で“Che gelida manina,~Al buio non si trova..”の直後に続く、通常ではハープによる伴奏パートにフルートが付記されていること、第3幕(CD2、トラック7)ミミによって歌われる“quel cerchietto d''or”の部分、これまでのスコアにはなかった強弱記号の付記と従来よりもワン・フレーズ前からラレンタンド(だんだん遅く)を指示。全体にわたり、このような非常に繊細な改訂が施されており、その詳細についてはシャイー自身の解説がブックレットに記されています。ゲオルギウ、アラーニャほかの豪華なキャスティングによる演奏の素晴らしさについては言うまでもありません。現代における《ボエーム》決定盤の登場です。
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