ソウルミュージックのお勉強にと聴いたのは二十歳の若造のとき、それ以来四半世紀ずっと付き合い続けている作品です。 全編にわたって、この偉大なサウンドクリエーターであり、ソングライターであり、演奏者であり、そして何よりシンガーであるダニー・ハサウエイの素晴らしさを堪能することができます。 人々の自由への希望を歌った普遍の名曲である『 Someday We'll All Be Free』をはじめ、軽快な『Flying Easy』やメロディーメーカーぶりが味わえる『Love, Love, Love』、そして歌ごころ溢れる(本当に歌っているような)エレピの演奏を聴かせてくれる『 Valdez In The Country』 などなど、共演者の演奏ともども文句のない内容です。 しかし一番の魅力はダニーの歌です。彼の歌はすべてを歌うのではなく、節回しやビブラートや間奏で、歌わない部分を聞き手に感じさせるものです。 またその声も独特で私には、喜怒哀楽といった感情が一体としてではなくそれぞれに、希望を歌っても悲しみが、やさしさを歌っても静かな苛立ちが独自に主張しているかのように聞こえます。 そんな不思議な魅力を持った歌声だからこそ、飽きることなく長い間聴き続けてきたのかもしれません。
全編にわたって、この偉大なサウンドクリエーターであり、ソングライターであり、演奏者であり、そして何よりシンガーであるダニー・ハサウエイの素晴らしさを堪能することができます。
人々の自由への希望を歌った普遍の名曲である『 Someday We'll All Be Free』をはじめ、軽快な『Flying Easy』やメロディーメーカーぶりが味わえる『Love, Love, Love』、そして歌ごころ溢れる(本当に歌っているような)エレピの演奏を聴かせてくれる『 Valdez In The Country』 などなど、共演者の演奏ともども文句のない内容です。
しかし一番の魅力はダニーの歌です。彼の歌はすべてを歌うのではなく、節回しやビブラートや間奏で、歌わない部分を聞き手に感じさせるものです。
またその声も独特で私には、喜怒哀楽といった感情が一体としてではなくそれぞれに、希望を歌っても悲しみが、やさしさを歌っても静かな苛立ちが独自に主張しているかのように聞こえます。
そんな不思議な魅力を持った歌声だからこそ、飽きることなく長い間聴き続けてきたのかもしれません。