光ファイバーHDMIケーブル に関する補足説明

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光ファイバーHDMIケーブル に関する補足説明

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    開始日時 2024.04.30(火)22:50
    終了日時 2024.05.03(金)14:50
    オークションID v1120206080
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商品説明


2022年12月: 新IDから戻しました。(新ID登録SIMの切り替えが年明けに控えているので、その影響を避けるためです。)


光ファイバーHDMIケーブルに関する情報のみ。


5円出品となっておりますが、5円のお支払いは不要です。
取引ナビでの情報の提供をもちまして、終了となります。

下記になります。



=== 
 
2017年2月 まえがきを追加
2016年7月末日 液晶についてが大雑把だったので、もう少し詳しく
2016年5月末日 液晶について追加
2016年1月末日 公開
2016年1月13日 プレビュー版公開
 
 
 
  
 
=== まえがき ===
 
 
当初とはちょっと様子が変わってきた感じなので、ここに前書きを追記します。
 
 
   対メタルHDMIケーブルでは、光HDMIケーブルの圧勝です。圧倒出来ます。
   「差はわずか」なんてことはありません。見てすぐにわかる大きな違いがあります。
   たとえ比較対象が高級メタルHDMIケーブルであっても、軽く凌駕します。
   光とメタルの間には、超えられない壁があります。
 
 
さて、当初、2015年の終わりにこの光HDMIケーブルを紹介した当時から2016年中盤に
かけて当方とお取引されたかた殆ど全て、既存の光HDMIケーブルの所有者・体験者であり、
また当方も最初からそれを前提としておりました。
 
#だって、光HDMIの効果、その強烈なインパクトを知ってないと、
#新参メーカーの光HDMI製品に手を出さないでしょ。
 
なので、商品説明やこの補足説明は、光HDMI所有者・体験者に向けて
書くことになります。そりゃ当然でしょう。
ですから、「メタルHDMIよりも画質音質が遥かに優れている」なんてことは
みなさん既に体験済みなことであり、そんなことをわざわざ声高にする必要は
ないわけで、
むしろ必要なのは、
 
    既存の光HDMIケーブルからこの光HDMIケーブルに、
    そう、光から光に替えても、画質音質に違いが出る。
    そして、数年間の技術の進歩の分だけ有利。
 
これらであり、これで話が通じておりました。
 
 
でもどうやら最近は、光HDMI未体験の方がいきなり当方のオークションを
見に来るようになったようです。
#出品しておいてなんですが、良く見つけられましたね。
 
光HDMI未体験者のかたに向けて再度書きます。
 

    対メタルHDMIケーブルでは、光HDMIケーブルの圧勝です。
 
 
#メタルHDMIはGNDの安定性がダメダメなんでしょうなぁ。
#信号につられてGNDが暴れまくって。信号は差動ですから
#エラーにはならないんですけれども、GNDはブレて、それが
#その後の回路に影響を及ぼして、画質音質に悪影響を与えて
#いるのでしょう。
 
 
そうですね、メタルと光の違いがどんな感じかというと、
たとえば、
  車やバイクなら、ガソリンとディーゼルの加速感、
  PCでいったらSSDとHDDの体感速度、
  オーディオで言ったらトランス電源とスイッチング電源のノイズ感、
という感じです。
圧倒的に違います。是非ともお試しあれ。
 
 
=== まえがき おわり ===
 
 
 
 

 
写真1
上が当方が出品している光HDMIケーブルの18m版のアイパターン、アイダイアグラムの測定結果、
下が同条件のメタルHDMI 20m(大陸ではメジャーな商品)です。
目盛の値からするに、どちらも4K@24Pでの測定のようです。
本ケーブルのメーカーが、高価な測定機を用いて測定した結果です。写真1は公表されています。
一般に、HDMIだけでなくケーブルというものは、このようなアイパターンによる測定を
おこなって品質の良し悪しを判断するのが常です。
HDMIに使える測定器のメーカーは数社あり、どのメーカーのでも測定結果の見せ方は
似たようなもので、写真1のようにアイパターンとジッターヒストグラムを表示しています。
 
 
 
写真1の上のように、真ん中の目玉がハッキリしていれば、エラー無しで安定して表示されます。
真ん中に横長の六角形がありますが、これが判定ラインで、ここさえしっかりと開いていれば、
ビットエラー無しで伝送されます。
4Kで18mもの長さでこの目のクッキリ具合は、かなり優秀。
一方、下のは完全に目がつぶれています。これは大陸で市販されているとてもメジャーな
ケーブルですが、4K@24Pではさすがにリンク周波数が高すぎて目がつぶれています。
この状態では、まともに表示されないでしょう。
このケーブルでも、リンク周波数(解像度やdeepcolor)を下げればもちろん使えます。
いちおう市販品ですからね。1080@60Pや3Dでは問題ないでしょう。
 
 
写真2はアイパターンの見方。
かなり良い特性のケーブルであっても、ジッターはこんな感じに発生しています。
このあたりは、画像検索して他のケーブルのも見てみてください。いちおう検索して出てくる画像は
測定時のリンク周波数がまちまちなので、比較する場合は同じ周波数のアイパターンで比較します。
まぁ比較ではなく、アイパターンというのがあって、公開しているところはしているというのが
わかればいまはまぁそれで。
 
 
 
 
下記、随分むかーしに書いた文章の、今回の光HDMIにあわせた改訂版です。
#当方は自分のWebサイトを持っていまして、そこでいろんな情報を公開してるんですけど、
#そこ用に書いておいて未掲載のまま放置していたものです。
#元のWebサイト用の文章を光HDMI用に改変し、さらにオークションの文字数制限にあわせて
#ダイジェスト版にして公開します。
 
 
 
 
【 光ファイバーHDMIケーブルによる画質と音質への影響 】
 
 
■フレミングの法則とケーブルの振動
 
電気の流れることろ、地磁気と組み合わさってフレミングの法則で力が発生し、
その力は物体を動かして振動させます。
力の大きさは流れる電気の量に比例します。これフレミングの法則ね。
電・磁・力って中学校で習ったでしょ。
 
この力を、地磁気に頼らずに磁石を使って増強し、その力で板を介して空気を振動
させる装置がスピーカーです。
 
磁石で増強しなくても、また微弱な電気信号であっても、弱いながらも力自体は
フレミングの法則に従い発生しますので、導体をほんのわずかに振動させます。
地球上にいる以上、地磁気からは逃れられません。
 
わずかといっても条件によってはその力が蓄積増幅されることがあり、
特に物体同士で影響が出やすいのは同じ周波数・振動数で動いているもの同士で、
共鳴・共振がそうでして、これがおこると耳で聞こえることすらあります。
 
例えばインテルの初期のSSDは、内部の電気配線部分が振動して鳴いてうるさかったです。
基板に接続されたチップの足はどれも同じ長さで綺麗に並んでいて、これが鳴いていました。
微弱な電気であっても、信号の周波数に合わせて力が+-+-と加わり、チップの足は弦のように
振動します。これが一列にたくさん並んでいるのですから、共鳴していたのでしょう。
いちおうインテルはすぐに対策しましたが、その対策方法とは、チップの足を樹脂かゴムか
なんかで固める、というものでした。
(他社のSSDはチップの足は剣山型なので鳴かないのですが、インテルのチップは
カニの足でしたので、こういう鳴きがおこったと。)
 
 
そしてメタルHDMIではこの振動が顕著で、ケーブルが振動しまして、
まず、この振動は入力側と出力側両方の機器を揺らし、音声に影響を与えます。
振動源なんて、レコならHDDとFAN、プレーヤーなら光学ドライブという大きな振動源
があるのですが、先に書いたように影響の出やすいのは音声回路と同じ周波数・振動数
で動いているものですので、光学ドライブなどは音声回路の周波数とは違いますから、
影響の度合いが違います。また、それら部品は音声回路とは場所も違います。
 
それとはまた別に、
HDMIケーブルの振動はHDMI端子を振動させ、特に端子と本体の接続点を振動させます。
端子と機器は金属同士の接触で電気を伝えています。溶接ではありません。
接触ですので、接触抵抗があります。この抵抗値は、接触圧力によって変動します。
端子が振動して接触部分の圧力が変動し、接点の抵抗値が変動してしまうと、ジッター
が増え音が変わるでしょう。(後述)
 
 
 
メタルHDMIはケーブルが振動しそれが端子に伝わる原理はフレミングの法則による力に
よって起こるわけですが、では電気の流れない光HDMIだとどうなるのか。
 
   電流はゼロなので力もゼロ。ケーブル部分は振動しません。
 
でも、
光HDMIでも端子部分には電気は流れますから、端子は振動しますし、その振動が
音声回路まわりを振動させ、音声のジッターが増える原因となりえます。
インテルのSSDじゃないけど、もし電気を光に変換している回路が振動していると、
プレーヤーや端子を揺らしてジッターを増やしてしまうかもしれません。このあたりは、
設計次第です。
基本的には、メタルと違って光ですからケーブル部分は振動しませんので、光ケーブルが
端子を大きく揺らすことはありませんから、振動はメタルよりはるかに少ないハズです。
 
 
   光HDMIは、メタルHDMIと違い原理的にケーブル部分での振動がおきませんので、
   振動の影響は少なくなると思います。
 
 
 
 
 
■信号の反射
 
電気信号の反射については、
メタルHDMIの場合は、プレーヤー側の端子で少し反射していて、あとは対向側での
反射がありますが、対向からのはケーブルを往復しますから、減衰が大きいです。
光HDMIは、プレーヤー側ではプレーヤーを出た直後で電気から光に変換しているため、
信号が鈍らずにすぐに反射します。反射した電気信号がプレーヤーの音声側にまでも
影響を及ぼす可能性があります。
 
光HDMIの端子はこの反射を極力少なくなるように設計されているハズですが、
ゼロには出来ないでしょうから、影響はあると思います。これが知覚出来るほど影響が
出るかどうかというと、それはプレーヤー側の設計次第だと思います。
 
 
 
 
■音質
 
音と画では変わる原理がちょっと違ってですね、
 
まず音から。
デジタルなのに音が変わる理屈は簡単で、
 
 
  ジッター = 時間軸の揺らぎ
 
 
なわけですが、これを超簡単に説明すると、
 
最近流行りのハイレゾ音声は、 24bit/192kHz
これを、24bit/180kHzで再生したらどうなるか?
また、24bit/200kHzで再生したら?
 
 
  音が変わるのは当たり前です。
 
 
デジタルデータの24bitは全く同一でも、再生する周波数が違えば音が変わります。
同じ「ドーレーミー」でも、
遅く再生すれば「ドーーレーーミーー」ですし、
速く再生すれば「ドレミッ」です。
デジタルなのに音が変わる、ビットエラーが無いのに音が変わるのは、こういうことです。
 
 
   ハイレゾ24bit/192kHzは、24bitのデーターを、正確に192kHzで再生したときのみ、
   正しい音になります。周波数がずれれば、音もずれます。
 
 
上記は極端な例で、192kHzを180kHzだの200kHzだのにすればそりゃ音が変わりますけれども、
現実にはどうなのか。
そんなにはズレないにしても、少しくらいズレることくらいは、時計が1日で2,3秒狂うことから
なんとなくわかりますよね。それで、少しズレているとして、それが人間に知覚出来るのか?
1日でわずか2,3秒の違いが、人間に果たしてわかるのか。
 
192kHzから正確に一定に少しだけズレているようでは、違いはわかりません。
一日の2,3秒の違いが知覚出来ないのと同じ。
 
 
   違いがわかるのは、ズレの度合いがわずかに早くなったり遅くなったりってのが小刻みに
   変化し続けていると、音が違って聞こえる、つまり違いが知覚出来るようです。
 
 
この「少し」とか「わずかに」っていうのが、あいまいな表現でははなく具体的に
数値としてどれくらいなのか?
このあたりは様々なところで研究され、具体的な数値データも出ています。
 
 
   人間はどれくらいズレると音が変わったと知覚出来るのか
   実際の機器でどれくらいズレてしまうのか
 
 
まず人間のほうですが、100ps揺らげば知覚できるそうです。200psも揺らいでいると、
確実に違うと感じるそうな。
一方、50ps以下の揺らぎでは、違いは知覚できないそうです。
このあたりが、人間の限界とのこと。(犬や鳥などはまた別ね)
 
 
   つまり、実際の機器において、揺らぎが50ps以下であれば、違いはわかりません。
 
 
仮に、どの伝送方法を使ってもデータの到達時間の揺らぎが50ps以下のバラつきであれば、
何を使っても変わらず同じに聞こえるわけです。
50psの揺らぎとは、24bit/192kHz(=192000Hz)の場合の-25psから+25psまでで計算すると、
 191999Hz - 192001Hz です。ゆらゆら揺らいでもそれがこの幅に収まっていれば、
知覚出来ないということになります。
 
 
 
次に、では実際の機器ではどれくらい揺らぎが発生しているのかというと、それは
測定機を用いて機器の信号を測ればわかりまして、
よく揺らぐ例として、光S/PDIFデジタル接続の場合、
 
 光S/PDIF接続では、ハイレゾ24bit/192kHzの信号は多くの機器で200ps以上の揺らぎが発生します。
200psの揺らぎは192kHz基準だと 191996Hz - 192004Hz ですから、それ以上ズレしまっている
ということです。
これが測定して得られた現実です。
 
 
以前から、光S/PDIFデジタルケーブルを替えると音が変わると言われていましたが、
200ps以上、191996Hz以下や192004Hz以上にふらふらして、音が変わらない域からはみ出して
しまい、音が変わって聞こえてしまっています。
良い機器(=高額。但しハズレもある。)と良いケーブルを使うと、この揺らぎが少なく
なりますが、かなり上等なシステムであっても、光S/PDIFでハイレゾ192kHzを50ps以下の
揺らぎにすることは、相当難しいようです。
ようするに、光S/PDIFでは音が変わるってことです。
 
 
それでHDMIケーブルではどうなのか。
当方出品の光HDMIの18m版を測定したのが写真1の上側ですが、上と下のように、ケーブルが変われば
測定結果も変わります。(下のは極端ですけど。2,3m程度なら勝負になるのですが。)
ジッターの分布が狭いのが揺らぎが少ないということです。
分布の形は、たいていは富士山のような形をしていまして、裾が広がっているのはそれだけ
揺らぎが大きいのが多いということで、裾の広がりに応じて音が変わってしまいます。
良いケーブル(=高額。これも高額のくせにダメなのがあるのが困りもの…。)では、富士山の
裾が広がらずにまとまった形を作っている傾向にあります。写真1の上のは、18mでこれはかなり
優秀です。(同じ4K24P伝送での短尺の高級メタルHDMIケーブルに勝っている。)
それでもこれくらいジッターがあります。
 
HDMIでの揺らぎの傾向は、
これはシステムやケーブルによってまちまちですが、普及品~中級機クラスのシステムでは
揺らぎの分布が広がっていて、ハイレゾ192kHzでジッター50ps以下の達成は難しいです。
こういうシステムでは、HDMIケーブルが変わると音が変わるでしょう。ただし、そのクラスのシステム
だと、音が変わった原因を、明確にHDMIケーブルだと特定出来るかどうかは、なんともいえません。
#そもそもそのクラスだと、ハイレゾにすら対応していなかったり。
 
上等なシステムと上等なHDMIケーブルの組み合わせであっても、揺らぎの分布の裾の広がりは
ある程度ありますので、HDMIケーブルの違いによる音の違いが知覚出来てしまう可能性があります。
いまどきのHDMIケーブルでの揺らぎは、だいたいその程度はあるってことです。
後述する、ジッター補正が備わったシステムを用いて50ps以下にすることが出来た場合は、
HDMIケーブルの違いによる音の変化が知覚出来ないかもしれません。ここまで来て、
やっとデジタルだからHDMIケーブルで音が変わらない世界に到達出来ます。
ちなみにジッター補正で50ps以下に出来るのは、元々かなりジッターの少ないシステムでないと
簡単に補正が破綻します。(後述)
ですから、50psは上級モデル限定の世界です。
 
 
 
■ジッター、揺らぎの発生
 
さて、HDMIケーブルで揺らぎがあるのは写真1をみればわかるのですが、ではなぜ揺らぎが
発生するかというと、
 
図3のをtext文で表すとですね、(等幅フォントで見て。)
 
 
 
a. ____~~~~____~~~~
 
 
b. ____/~~~X___/~~~
 
 
c. ____/~s~X_s_/~s~
 
 
d. ____-~~~-___-~~~
 
 
e. ____t~~~t___t~~~
 
 
デジタルの0101を送る理想がa。
 
でも、実際に流れる電気は0から1、1から0へ変化するのに時間がかかりますので、
bのように / と斜めに変化してしまいます。
 
受け側では、流れてきた電気信号から0と1を判定するわけですが、
その判定ポイント(サンプリングポイント)はcのsのタイミング。
ここなら信号がハッキリと0か1になっていますので、エラー無しで判定可能です。
それで、ではその判定ポイント s のタイミングはどうやって決めているのか
というと、
 
まず、信号が0.5をまたぐ瞬間、d の - をまたぐ瞬間を計測。(写真2だと0.0Vをまたぐ瞬間。)
この瞬間が e の t。
eにズラズラ並んでいる t と t のちょうど中間地点を s としています。
 
これなら、0から1、1から0に変化中のところは避けられるので、実際に計測器で測定しても、
デジタルデーターでのエラー、ビット化けはありません。
 
それで問題の時間軸の揺らぎですが、tの間隔が常に正確に一定なら揺らぎは0ですけれども、
現実にはtの間隔は揺らいでます。
 
揺らぐ原因として、まずノイズが混入していると、
例えばノイズにより値が+0.1押し上げてられてしまっている場合、
データのサンプリング時は+0.1程度では0が0.1で1が1.1になる程度ですから、
0と1の判別には問題無く、デジタル的にはエラー無しです。
写真1で見ると、サンプリングタイミングの部分の波形がノイズで太くなるわけですが、
目の中央の横長六角形にかかっていなければ、01の判定は大丈夫です。
でもtのポイントは、本来のデータが0.4の時に+0.1され0.5になってしまい、
タイミングがズレます。
ノイズなんて一定ではなくバラバラですから、tのタイミングはノイズによって
前後します。つまりノイズで時間軸が揺らいでしまいます。
 
メタルケーブルにおいてケーブル長が長い場合や、ケーブルの品質が悪い場合、
信号はケーブルを伝達する間に鈍りますので、上記ノイズが入っているのと
同じ状況になります。
長くなればなるほど鈍りますから、ノイズ量が多くなるのと同じで、tの位置の
揺らぎが大きくなります。
 
 
 
またもうひとつ、
、短尺などで”仮に”ノイズが無いとしても、 b の / の傾きは毎回変わるので、
tの位置が毎回微妙に変わります。傾き加減で時間軸が揺らいでしまう、ジッターが
発生してしまうのです。
それでなぜ傾きが変わるのかというと、端子部分は溶接ではなく接触しているだけですから、
接触抵抗があります。これは接触圧力によって変化します。
端子が振動すると圧力が変わり、つれて接触抵抗が変化し、そして抵抗値が変われば
電気の流れやすさが変わりますから、 b の / の傾きが変わります。
揺らぎが発生するわけです。
 
先に書いたように、特にメタルケーブルでは原理的に振動がそれなりに発生しますから、
端子部分が揺らされ、この揺らぎは発生します。
 
そしてこの揺らぎは音の最後までついてまわりますので、結果として音が変わるわけです。
 
 
 
 
■揺らぎが音の最後までついてまわる理由 再生周波数、再生クロック
 
なぜ上記の揺らぎが音の最後にまで影響してしまうかというと、アンプ(DAC)にて
デジタル信号をアナログに変換する際に基準とするクロックは、プレーヤーから
ケーブルを伝って届いたクロックを使っているから
です。
 
もしこのプレーヤーからケーブル経由で届いたクロックを使わずに、アンプ内蔵の高精度な
クロックで192kHzで再生するとどうなるのかというと、
 
まず、プレーヤーとアンプのクロックが、全くズレ無しの同一であることはありえません。
クロックというものは温度の影響を受けるので、同じにはなりません。
(物体は温度が高くなると膨張して大きくなり、低くなると小さくなるからね。)
よって、相対的にどちらかがほんの僅かに速くなったり遅くなったりします。
そして、
 
 o プレーヤーのクロックがアンプより少しでも遅いと、データーが間に合わなくなって、
 音切れが発生します

 
 o プレーヤーのクロックがアンプより少しでも速いと、アンプのバッファに溜まります。
 溜めすぎると溢れるのですが、仮に無限のバッファがあったとして、
 これがどんどん溜まるとどうなるのかというと、音とは別にプレーヤーのHDMI-Main側から
 TVに流れている映像はアンプの音にかまわずどんどん再生されていますから、
 映画が進行するにつれて映像と音がずれていき、口パクとあわなくなります
 
 
というわけで、プレーヤーのクロックを基準としないと問題がおこるわけです。
 
 
 
■ジッター補正 揺らぎ補正
 
最近の上等な機器(アンプ、DAC)には、ジッター補正がついています。
補正が効果的に働くと(= 揺らぎが50ps以下に補正されると)違いが知覚できないでしょう。
また、Pioneerでは、PQLSという仕組みを使ってアンプからプレーヤーのクロックを
コントロールして、結果的にアンプ内蔵の高精度なクロックを基準に音を出し、ジッターの
影響を無くしています。ただ、PQLSが働くのは音楽ソース限定だったと思います。
SONYでもレートコントロールの機能を使って同じようなことをやっていますが、これも
音楽ソース限定だったかと。
どちらも動画だとダメな理由は、もうなんとなくでもわかるでしょう。
動画も含めて万能に使うとなると、ジッター補正の仕組みを使うことになります。
 
 
ジッター補正出来るんだったら、なんでも50ps以下に出来るのだから、DAC入力前までは
何使っても同じじゃん、というのはある意味正解で、50ps以下なのだから知覚出来ません。
 
では、どんな機器を使ってもジッター補正で50ps以下に出来るのか?現実ではこれが
簡単じゃないんですよ。
50psに補正が出来るのは、補正前のジッターがある程度に収まっている必要があります。
ジッター補正ってのは、
 
o 50ps以下のズレならデーターをそのまま通す
 
o 50ps以上ずれてデーターが届いた場合、
 たとえば70psずれていた場合、とりあえず今回は50psだけずらして通し、
 残りの20ps分のズレは、次のデータやその次と、だいたい数個から数十個のデーターに
 20ps分のズレを少しずつ散らしてずらしていく
 
o 上記の繰り返し
 但し、ズレの大きさが溜まりにたまって、人間が「ずれている」と知覚出来てしまうと
 マズイので、補正限界(ジッター耐性)を設けてあり、それを超えた場合はエラー処理。
 (ブツブツという音が入る、一瞬音が途切れる)
 
 
こんな感じなので、ズレがある程度以上あると破綻します。酷い場合は、いきなり最初から
音が出ません。ハイレゾの音が出ね~となります。光S/PDIFはズレが大きいので、ハイレゾ
24bit/192kHzで50psなんてもう無理。うちの某BDP-LX55と某BDP-180の光S/PDIFも、ロック
せず無音です…。
 
 つまり、50ps以下に補正出来るようにするためには、元々それなりにジッターが少なければ
ならず、そのためにはプレーヤーからケーブルから全てかなり上等な機器でないと、補正外れが
発生してしまいます。
ジッターは一番最初のクロックから既に発生していて、それがどんどん広がっていくので、
例えば、大元のクロックの精度が高ければよりジッターを少なく出来るのですけれども、高精度
なクロックは値段もまた高いのです。そして普及機なんかに高価な部品なんて使えません。
これはもう、上位モデル限定の世界です。高額なくせに全然ダメなのもありますけど。
 
 笑ってしまうのが、50ps以下に補正出来るのがウリのESSのDACチップで、
 「ロック外れがひどい」
 というクレームが多いために、補正無しのモードを追加した新製品が出ました。
 
それって、クレームしてくる人が使っている「自称上等なシステム」は、
現実ではダメダメだってことなんだけど。クレームする相手、間違ってますよ。
もしくは、普及品クラスのシステムなのに、DACだけ不相応に上等なものを使って
しまったってこと。プレーヤーも良いものをつかわんと。
 
と、いうわけで、ジッター補正が出来れば何使っても同じですが、そのジッター補正は何使っても
できるというわけではなく、結局、「何使っても同じ」ではないということです。
 
 
 
個人的には、普及品クラスでは補正無し、中級クラスでは、200psくらいのが
バランスが取れて良いと思います。
実際、普及品から中級クラスで広く使われているCS8416には200psジッター補正機能が
付いていますが、普及品クラスの商品ではその機能は使われていないのが多いです。
製品カタログには、補正して高音質!みたいな広告が載っていたりしますが、実際に
ジッターが多い24bit/192kHzを突っ込んでみたところ、補正機能が働いているのなら
ロック外れするはずなのに、素通りして音が出るのばかりで、、、。全然ダメじゃん。
いちおうCS8416でもちゃんとMCUでソフト制御している製品だと、ロック外れして無音です。
 
普及品や中級クラスのシステムで、ハイレゾの50ps補正は、今の技術ではまだ難しいです。
#CDの44.1kHzならなんとかなる?ので、高級DAC買っても無駄にはならないらしいですよ。
 
 
 
 
■ケーブルの振動の音質への影響 アナログ編?
 
いままでは、
 
   デジタルなのに音が変わる理由
 
を説明してきました。
ジッターが50ps以下なら変わらないし、50ps以下に出来なければ変わるということです。
いわゆるデジタルの理論です。
 
で、次はアナログ的な影響について。
先に書いたようにケーブルは振動しますから、その振動はケーブル両端の機器を揺らします。
プレーヤーとアンプを振動させます。
 
デジタル的に50psで音が変わらないシステムであっても、この揺れによりDAC以降のアナログ部分で
音に影響が出る可能性があります。
これは機器の設計において、振動対策がどうなっているかによりまちまちです。
個人的には、音声ケーブルやスピーカーケーブルも振動しますから、そちらの方が音への影響が
大きいのではないかと考えております。
 
HDMIケーブルの振動が影響するのは、
 
 HDMIケーブルの端子の接触部分
 HDMIを受ける基板
 HDMI端子やその接続部と同じ固有振動数をもつもの。具体的には、HDMIが2ポートの機器の場合は、
 もうひとつのHDMIポートのジッターが増える。
 
このあたりに限られ、デジタルとアナログの基板をわけて設計している機器(上等な機器に多い)では、
アナログへの影響はHDMIケーブルの振動よりも他の影響の方が大きいと考えています。
デジタルとアナログが一体の基板の機器(普及機は基本コレ)では、アナログへの影響は
あるかもしれませんが、これも他の影響の方が大きいのではないかと考えています。
ですので、知覚出来るかは機器次第かと。
 
 
 
 
■画質
一方、映像ですが、
音声の24bit/192kHzに対するのは、映像では1080@60P(1920x1080/60Hz)です。
映像のデータ部分は1920x1080、それを60Hz(正確には60000/1001=59.94..Hz)で表示しています。
 
当然ですが、データ部分は変わりません。ケーブルではビットエラーは発生していないのですから、
データ部分はケーブルで違いは発生しません。1920x1080部分は変化無しです。
 
ジッターはどうかというと、これは60Hz部分はケーブルでジッターは発生します。
そしてケーブルの違いにより、ジッターの度合いは変わります。
 
それでこのジッター、画質には影響はありません。
音声と違い、映像ではジッターは画質に影響しません。
 
映像では、個々のピクセルデータの到達時間の揺らぎは、TVに内蔵されている高画質化回路で
吸収されます。
高画質化回路では、データを溜めて一旦1枚の完全な絵にし、それを画質補正して高画質化
してから、表示パネルに送って表示しています。個々のピクセル、1ドット毎のデーターの
ジッターは、ここで完全に吸収されます。
 
では1枚毎のジッターはどうなのか。
TVは1秒間に24枚か60枚、画を表示しています。
ジッターで仮に毎秒60枚が59枚になろうが、61枚になろうが、1枚1枚の画は変わりません。
映像の場合、パラパラ漫画のめくるスピードが変わったところで、1枚1枚の画に変化は有りません。
さらに、TVによっては黒挿入と言って画と画の間に全黒を入れてますから、毎回リセットが
かかっているようなもので、ズレの蓄積は画には影響しません。
 
でもちょっと待て、1枚当たりの表示時間がジッターによって変動したとすると仮定した場合、
それは画面全体の明るさが変わるのではないか?
点灯時間が長くなれば明るくなり、短くなれば暗くなるのでは?
 
計測データから、ジッターの影響はだいたい10万分の1です。
1コマあたりの表示時間が、10万分の1くらい長くなったり短くなったりすることになります。
明るさで10万分の1の違い。
TVの明るさってのは無現大ではなく、最大輝度ってのがありますから、その範囲内での
10万分の1の明るさの違いの、しかも間に黒挿入が挟まった非連続な変化の具合です。
非連続ではさすがに知覚なんて無理でしょう。
バックライトやランプの明るさ変動の方が大きいと思います。
 
 
 
さらにここで実験、
特殊なプレーヤーをもちいてプレーヤーの出力コマ数を僅かに(1000分の1)多くして
動画を再生して確認したところ、1枚1枚の画には全く変化がなくて、定期的にコマ
落ち(1コマ飛ぶ)が発生しました。
60Pの場合、約17秒で1000枚表示しています。1000分の1多く突っ込むと、TVには17秒で
1001枚分のデータが届きます。
そして、計算上ちょうど1枚分のデーターのズレが発生したタイミング(毎1000枚目、60Pで
約17秒毎)で、ピタリとコマ落ちが発生しました。
そのとき、音声には全く異常はありません。
これは、
 TVの音声とプレーヤーのクロックは同期しているが、
 TVの映像とプレーヤーのクロックは、非同期である
ということになります。
 
#世界中で多くの人が検証して同じコマ落ちが見られたので、どのTVでもこのようです。
#当方でも同様の結果です。
#あとこれ、わざわざ検証用の動画(motionbar)を用いて、コマ落ちが起こることを
#あらかじめ知った上で見たから知覚出来ましたけど、通常の動画を再生した場合は、
#このコマ落ちは多くの人は全く気が付きません。いわれて良く見てみれば確かに、
#という感じで、動画を観ていても気にならないため、何も言わなければ気がつかないです。
#1000分の1多くしてもこんな感じですから、ジッターが起因のコマ落ちはこれより桁違いに
#少ない(1時間に2-4コマくらい。)ので、コマ落ちが発生していても、誰も気がつかない
#でしょう。なおこのコマ落ちは表示画面での話なので、HDMIキャプチャでは測れません。
 
 
つまりTVでは、
 まずプレーヤーからHDMIケーブル経由でTVに届いた波形は、HDMIレシーバー回路にて
 プレーヤーのクロックに同期させてデジタルデータに戻される。デジタルデータは
 エラー無しだが、クロックにはジッターが載った状態。
 次にそのデーターは、音声回路と映像回路に送られ、
 
 音声はプレーヤーのクロックに同期して再生。
 (但し映像回路の遅延と帳尻をあわせるためのリップシンク分だけ一律に遅延させて再生。)
 
 映像は、映像回路以降では、プレーヤーのクロックとは無関係にTVのクロックで高画質化処理。
 但し音声とのズレを最小にするために、最大でも1コマ未満のズレに収まるようにコマを廃棄。
 逆にコマが間に合わないときは直前のコマなどから映像を生成して再生。どちらの場合も
 その頻度はジッターの大小依存で、1時間にだいたい2-4コマくらい。
 (コマが間に合わないときは再描画処理をしているものもある。画面が一瞬チラつくんだけど、
 チラつく原因は他にもあるので、画面みてるだけでは判断は難しいだろうね。)
 
 
   非同期ならジッターは影響しようがありません。
   非同期なら、ジッターが画質に影響することは有りません。
 
 
まともなHDMIケーブルならデータ化けはありませんし、画質はジッターの影響も受けませんから、
デジタル伝送においてデジタル由来の理由で画質が変わることはありません。
1080@60Pの、前半のデータ部分1920x1080は変わりませんし、後半の60PはTVのクロックで表示
していますから、プレーヤーやケーブルのクロック、ジッターは、無関係です。
 
 
 
結局、同期していてもジッターの影響は知覚出来ないし、同期していなければそもそもジッターは
関係無くなるので、どちらにしてもジッターは画質への影響はありません。
画質が変わっている場合は、デジタル由来以外の理由からです。
 
 
先に書いたように、電気流れるところ振動がおこります。
特にメタルケーブルではケーブルが振動します。
ケーブルで起こった振動は映像機器に伝わります。
プロジェクターでは投影距離が長くなるほどこの振動の影響が拡大されますから、画質に
影響する可能性があります。
微振動の影響でドットがボケて、エッジが甘くなり、全体的な印象が変わるのではないかと。
といっても、知覚出来るほどの違いがでるかは、機器次第だと思います。
 
これが液晶などの平面パネルの場合は、投影による拡大なんてありませんから、振動の
揺れによる直接的な影響はまず知覚出来ないでしょう。
振動が回路に与えた影響でどうなるかは、機器次第だと思います。
 
 
光HDMIケーブルではケーブルは振動しませんので、この振動については原理的にメタルより有利
ではありますが、先に書いたとおり端子部分は振動しますため、光HDMIケーブル同士でもケーブル
の造りの違いによって振動のし具合が変わると、ケーブルによる違いが出る可能性があります。
 
 
 
ちなみに当方では、
 HDMI端子付きハイビジョンブラウン管TV(もちろんアメリカから新品を輸入)
および
 「HDFURYのようなもの」でアナログ変換してSONYの業務用HD管モニター
で違いを診ていますので、
どちらもアナログ機器ですから、ケーブルのアナログ的な電気的ノイズの良し悪しの違いが、
目で見て簡単にわかります。当方、アナログ変換機は、HDFury3BlackをはじめCP-1283HDTなど
かれこれ10台以上持っていたりしますんで、まぁHDFury3なんかはアナログノイズ対策がされて
いるのですけれども、されていない「HDFuryもどき」なんかで試すと、ノイズ入りでは画面
いっぱいに縞々ノイズが出たりします。
なんせ、「アナログ」ですからね。
 
 
 
 
■番外編1: デジタルに対する誤解・デマ
 
研究者レベルではちゃんと研究されていて、いまではそれらがネットで公開されているというのに、
一般レベルではいまだに誤解とデマが多いです。
 
特に、デジタルで音が変わる変わらないのデマが酷いです。
 
  「音が変わるのはエラーが起こっているからだ。エラーが無いのなら音は変わらない。」
 
 では、この「エラー」とは何か?
デジタル音声は、CDなら16bit/44.1kHz, DVDは16bit/48kHz, ハイレゾは24bit/192kHzなどですが、
 
 
 CDは、16bitのデーターを正確に44.1kHzで再生したときのみ、正しい音になります。
 ハイレゾ24bit/192kHzは、24bitのデーターを、正確に192kHzで再生したときのみ、正しい音になります。
 
 
ケーブルはデジタルデータを写真1のような波形で伝送しています。
デジタルデータの伝送波形には、写真2にあるように、Sのデータ部分と、tの周波数部分(クロック部分)が
あります。
 
ところが一般では、この音声の16bit, 24bit の部分のエラーの有無だけで全てを判断しいるのが
多すぎます。
一般レベルでのキャプチャボードでは、キャプチャのクロックはケーブルから届いたクロックと
同期してして、クロックがジッターで少しズレようがなんだろうが、キャプチャに届いた波形の
クロックは正確であるとみなして取りこんで、写真2の波形のS点で数値データに戻しています。
結果的に、一般レベルでのキャプチャでの比較は、前半の16bit, 24bit の部分を比較しているだけです。
そしてこの比較方法に疑問を持たないのは、音が変わるのは、この16bit,24bit部分が変わるからと
思いこんでいるからです。波形のクロック部分の比較はせずに、取り込んだあとのデータの比較ばかり
しています。
 
そんな、データ部分が変わるような製品は、粗悪品です。そんな粗悪品の話なんてしていません。
まともな製品では、データ部分は変わりません。こんなことは当たり前のことです。
 
あと誤解が多いのですが、
デジタルの強みというと、誤り検出と訂正ですけれども、HDMIやDVI, S/PDIFでは、誤り訂正なんて
していません。誤りを検出したらエラー処理をしていますが、処理といっても別にエラーを訂正して
元に戻すなんてことは、HDMIやDVI, S/PDIFではしていません。
ちなみにLANやインターネットのTCP/IPでは誤りを検出したら再送をしていますが、この再送を
しているのは両端のPCやサーバーであって、途中のルーターやHUB、スイッチは、誤りを検出
してもパケットを廃棄しているだけで、誤り訂正や再送処理はしていません。途中で廃棄されても
両端のPCやサーバーがパケットの通し番号をチェックしていて、番号が不連続なら再送処理をしています。
これがHDMIやDVI, S/PDIFでは、両端で再送なんてしていません。再送なんてしたところで、リアルタイム
表示に間に合わないからです。
 
デジタルといっても、デジタルの利点はあんまり有効利用されてはいないのです。
そんな仕組みですから、データ部分が変わってしまうような粗悪なHDMIケーブルは、最初から
使い物になりません。まともなHDMIケーブルであれば、データ部分は変わらないのです。
 
 
 
さて一方、
研究開発レベルでは、写真1のようにちゃんと後半の44.1kHz, 192kHzも含めて比較しています。
波形を観ればわかるように、正確に44.1kHz, 192kHzでの再生なんて出来ません。
必ず僅かにズレが生じます。
 
研究開発レベルでは、
 どの程度ずれると音がどう違ってきこえるのか。
 ズレを少なくするには、どうすれば良いのか。具体的な製品では、どの部分にどの部品を
 使えば良いのか、基板上の配線をどうするか。
 さらに、人間が良い音と感じるのはどういう場合で、それはどのようにすれば良いのか。
 (例えば再生周波数をほんの少しだけ速くすると、音が良くなったと感じるらしいぞ。
  だから元データを正確に再生するのではなく、わざと少し速くしているのもあるらしい。)
 
 
 
ここでまた一つ、
「アンプの高精度なクロックでデジタルをアナログに変換しているのだから、アンプに届いた信号の
ジッターはアンプのクロックには関係ないので、届いた信号のジッターで音が変わるわけがない。」
 
これは条件により正解なときもありますが、先に書いたように、届いた信号と完全に独立
したクロックでアナログに変換してしまうと、データが間に合わないための音切れや、
逆に溜まって音ずれがおこります。
ですので、アナログ化する際のクロックは、届いた信号のクロックに完全に同期するか、
もしくは緩やかに同期する必要があります。
#先のジッター補正が、この緩やかな同期方法です。
 
   アンプでのアナログ変換の際のクロックは、
   アンプに届いた信号のジッターに、無関係ではいられないのです。
 
 
 
当方からすると、
 デジタルデーターのエラーフリー

 デジタル音声のエラーフリー
があり、
 
 デジタルデーターのエラーフリーとは16,24bitのエラーが無いこと
 デジタル音声のエラーフリーとは、16,24bitのエラーが無く、かつジッターが50ps以下であること
 
 データ部分にエラーが無くてもジッターが50ps以上あるのならデジタル音声エラー、音が変わる
 
 
#普及機レベルでハイレゾ50psが実現するのは、一体いつになるのやら。
 
 
 
 
画質の比較方法
 
画質についても酷い物が多く、最終的に目で見ることになる画(つまり出口)を測らなければ
いけないのに、はるか手前のTVの入り口に相当するHDMIキャプチャのデータで比較なんかしてて、
全く意味がないことをやって結論付けているのが多いです。
 
画質への影響の有無やその度合いについて調べるのですから、調べなければならないのは、
 
 
   HDMIケーブル経由で届いたジッターはどれくらいなのか
   ジッター量と画質の関係
   ジッターで画質の違いが発生する場合、それは人間でも知覚できる程なのか
 
   HDMIケーブルから伝わる振動はどれだけなのか
   振動と画質の関係
   振動で画質の違いが発生する場合、それは人間でも知覚出来る程なのか
 
 
こういうところ。こういうところを調べなければならないのに、それらは調べもせずに
起こりもしないデータ化けをいくら調べたところで、それは粗悪品・不良品のチェックを
しているだけですよ。
 
また、ちゃんと出口の画の違いを比較しようとしている人もいますが、これまた比較手法が
デジカメでの写真での比較だったりして、ひどいものです。
 
 まず、デジカメの特性は、人間の目とは違います。
 
例えば最近ですと、ドライブレコーダーでLED信号機が写らないのが問題になりましたが、
LED信号機は人間の目で見た場合は点灯して見えますけれども、あれは実際はLEDが高速に
点滅を繰り返しています。点滅です。高速にチカチカと点滅しています。そして光って
いない瞬間に撮ると、何も映りません。デジカメは人間の目とは違うのです。
TVもそうで、人間は動画と認識していますが、あれも光の点滅です。毎秒60回点滅しています。
このTVに映っている光の点滅を、人間の目が感じるのと同じようにデジカメで写真に撮ることは、
難しいです。
 
静止画で試してみてください。
同じ静止画なのに、シャッターを押すたびに明るさが変わると思います。デジカメの設定を
固定したところで、元が毎秒60回点滅しているものを撮っているわけですから、シャッター
タイミングでどうしても変わってしまいます。
シャッターを押すたびに変わってしまうのに、そんなデジカメなんかを使って明るくなっただの
どうのこうのとは、比較の方法が間違っています。さらに写真を補正しようものなら、それは
データのねつ造です。
比較に使うのであれば、何度シャッターを押しても全く同じに撮れるものでないと、比較に
なりません。
 
 
 
 
■番外編2:USBケーブルやUSB-HDDの違いによる音や映像への影響
 
そういえば、USBにも光USBケーブルってのがあるんだけど、あんまり話題にならないね。
まぁ工業用だからね。いちおう買えるんだけど、値段はソコソコかな。
 
 
さて、
USBケーブルで音の違いが出るのは、USB-DACなどを用いてPCやタブレット、スマートフォン
からUSB-DAC経由で音声を出力している場合であり、
 
 o 同期転送をしている
 o アンプ・DACの電源を、USBケーブル経由で得ている
 
上記どちらか(もしくは両方)のケースです。
同期転送をしている場合は、上記で書いたケーブルによるジッターの発生と同じ理屈で
音が変わります。PCのゲーム音を出していると音が映像とズレていては話になりませんから、
クロックはPC由来としなければならず、あとは上記と同じ理屈です。
音楽限定であれば、非同期転送でもかまわないので、非同期転送であればジッターの
影響はありませんから、あとは電源・GNDラインの影響だけです。
 
電源・GNDについては、アナログなノイズの話ですから昔から言われている通りですので、
説明はいらないでしょう。
 
一方、BDプレーヤーにストレージとしてプレーヤーのUSBポートに挿して使う場合は、
よほど粗悪なものでない限り、その違いはありません。
プレーヤーの映像や音声に影響はありません。
同期転送はしていないのでジッターの影響はありません。
USBケーブル経由でのBDプレーヤーへの電力の供給なんてのもありません。
ケーブルの振動についても、振動でUSB端子が揺らされて端子部分で発生したジッターは、
同期転送していないために影響を及ぼしません。
USBのデータ伝送クロックは映像音声回路とはちがいますし、固有振動数も異なります。そうなると、
影響の及ぼしかたはプレーヤー内の光学ドライブや内蔵HDD, FANみたいな関係ですが、その影響の
度合いは、USB機器の接続につかうUSBケーブルよりも、光学ドライブや内蔵HDD、冷却FANの方が
はるかに大きいでしょう。
意図的に変なことをするとケーブルがアンテナ化してノイズを集めますが、それは意図的なので
別の話です。ケーブルだけを挿して反対側の端子に何も挿さずに空中にプラプラさせておくと
アンテナ化するのでやめましょう。それはケーブルではなくもうアンテナです。
まぁUSB-HDDに粗悪貧弱な電源を使っているとHDDが壊れやすくなるので、それだけは避けた方が
良いです。
 
 
 
そもそもまず、プレーヤーで最高の音を出そうとした場合、その方法は何かというと、
 
 
 o プレーヤー本体内のRAMにデーターを一旦全部溜めて、そこから読みだして再生する
 
 
つまり、本体のRAMにRAMディスクを作ってそこにデータを入れて再生すれば、
他の何の機器の影響も受けずに再生が出来る、最高の条件です。
内蔵HDDや光学ドライブは関係ないし、LANやUSB-HDDも無関係。
 
で、実際にこれをやって試しました。
PioneerのBDプレーヤーはLinuxですから、(他社のプレーヤーもみんなLinuxだけどね)
RAMディスクの作成が可能です。幸いにもPioneerのBDプレーヤーは搭載メモリーが
多いですから、100M程度RAMディスクに使っても、なんともありません。
 
それで出てきた音は、
 
 
  LAN経由と違いが知覚出来ず。
  USB-SSDとも違いが知覚出来ず。
 
 
それ以降、再生は基本LAN経由です。
当方は、BDプレーヤーは超拡張して使っていますので、USBを使う必要はありませんし、
BDの動画はBDISOプレーヤーで見ていますので、基本円盤ディスクの再生はしないです。
 
#BDプレーヤーの超拡張版にRAMディスク機能を標準実装しようとしたけどしていないのは、
#上記のテスト結果がその理由。
#ネタとしては面白いと思うので、標準実装しようかなぁ。
 
あともともと、
USB-HDDはHDD自体が音がするのと、USBメモリーはインテルのSSDじゃないけど鳴くのが
結構多い(たぶんLEDが鳴いている)ので、使ってません。
USB-SSDは、鳴かないのを使っています。
また、HDDはLANの先のNASで使っています。
#ちなみにLANケーブルは良く出来ていて、ケーブルを良く見てみると、信号のペアの
#線同士が撚られていて(撚り対線)、お互いに打ち消しあうようになっています。
 
 
 
 
 
 
■追記
 
おっとそうそう、書き忘れていましたが、音声の変わる原理はつまりプレーヤー由来の
クロックタイミングだからなわけで、
だから、音声がLCPMだろうと、DDやDTSだろうと、理屈は同じです。
 
アンプでデコードしようがしまいが、どちらであろうとアンプでデジタルデータを
アナログ変換する際のクロックタイミングは、プレーヤー由来のクロックにゆるやかにでも
同期せざるをえませんから、プレーヤー由来のクロックの揺らぎ、ジッターの影響を受けます。
 
アンプでDDやDTSをデコードしている場合でも、そのクロックタイミングがプレーヤー由来で
なければならない理由は、先に書いたとおりです。
アンプでデコードするからといって、アンプのクロックをそのまま使ってしまうと、
データが間に合わなくて音が途切れるか、逆にデーターが溜まって映像と音がズレるかして
しまいますからね。
 
 
 
 
 


(2016年 2月 1日 20時 37分 追加)
 
 
 
そういえば、HDMIに限っては、
 
 映像は 8b10b のため誤り訂正無し。再送も無し。
 音声は 4b10b で誤り訂正有り。再送は無し。
 
で送ってるんだったかな。だから音声はHDMIの場合は誤り訂正が出来る仕組みには
なっているんだった。
現実は映像も音声もエラーは発生しないので、この音声エラー誤り訂正の仕組みが
発動することはないんだけどね。いちおう突っ込みが入るとなんなので。
 
そもそもまともな製品ならエラーは無いという現実を元に話をしているので、
訂正はせずにこのままでもまぁいいか。
 
 
 
 

  (2016年 5月 追記 ,  7月末 加筆修正)
 
 
液晶については、上記を見ての通り、あまりまともに書くつもりはなかったんですけど、
とりあえず、
 
 
 液晶ってのは電圧というアナログ値で制御しているので、
 この時点でこれはもうアナログ機器なんですよ。
 

 液晶は、バックライトの光を液晶のシャッターの開き加減で光の量を調節し、明るさを
制御しています。ドット毎に、ドットの赤緑青別々に、シャッターを調節しています。
液晶に電圧をかけて液晶の分子の並ぶ向きを微調整して、光の通り具合を調整しています。
つまり、画像のデジタルデーターを、液晶の表示向けにD/A変換して電圧値にし、その電圧で
液晶パネルのシャッターを駆動しています。
 
 
つまり、アナログなわけです。
 
 
ケーブル経由で届いたデジタルデーターは、一旦映像エンジンのメモリーに保持され、
デジタル高画質化処理をしたあと、今度はLVDSにてデジタル信号で液晶パネルに伝わり、
液晶パネルでは画素を駆動するべく、このデジタル値を電圧にアナログ変換しています。
 
 
液晶も、デジタルと言っても、
結局はオーディオみたいにアナログに変換しているんですよ。
 
 
 ただ、オーディオの場合は元のアナログ音声波形に戻すわけですが、では液晶はというと、
映像の場合のアナログとえいばコンポーネント信号のYPbPrか、CRTモニターのVGAなどの
RGB信号かとなるのですが、HDFuryなんかは確かにそれらのアナログ信号に戻しています
けれども、液晶の場合は、液晶パネルは液晶を駆動するための電圧に変換するのであって、
コンポーネント信号やRGB信号に戻しているわけではありません。
 
 液晶の場合は
その液晶パネルの画素を駆動するための電圧に変換するところが、オーディオやHDFury
などとは違うところです。
液晶の場合は、戻すのではなく、再変換と言ったほうが良いでしょう。
 
 
そして液晶を駆動するための電圧値は、メーカー毎、パネル方式毎に異なります。
だから、変換後の電圧は、機種毎に全然違うわけです。
例えば Normally white パネルと normally black パネルでは、真逆になるんじゃないの。
電圧と明るさの関係は直線的ではないし、その曲線も機種毎に違います。またこの曲線は
温度によっても曲がり方がかわります。(後述)
 
 
 
ここで、
 
>振動が回路に与えた影響でどうなるかは、機器次第だと思います。
 
上に書いたこれね、
コンデンサーは、種類によっては、振動があると圧電効果で容量が変化しますし、
抵抗も、振動により抵抗値が変わるんですよ。
磁界の中を導体が移動すると電気が流れますから、地球上である以上、地磁気からは
避けられませんので、高周波の微振動は電気的な影響を及ぼします。
 
 
電圧というアナログに変換する際に、、GNDが揺さぶられたり、振動で余計な電気が
流れたり部品の定数が変わったりすると、アナログ的なノイズが電圧に乗るので、
液晶シャッターの開き加減が変わり、透過する光の量が変わって、その画素の赤緑青
それぞれの明るさがバラバラに変わることにより、画質に影響が出てしまいます。
 
そしてその影響の出方は、電圧へのアナログ変換の仕方が機種毎に違うわけですから、
影響の出方も全然違うわけです。
 
 
それどころか、
液晶パネルの場合は、固定画素にもかかわらずクロストークにより周辺の画素にも
影響が及んでしまう問題があります。これは無視できないくらいの影響があり、人間の
目で見てわかってしまう程なので、仕方が無いのでわざわざクロストーク低減機構が
組み込まれていて、目立たないようにしています。
そしてまたこの低減機構の駆動もまた電圧での制御ですから、その周辺の画素にも
影響が出ます。
固定画素にもかかわらず、周辺の画素に影響が出るのです。
(クロストークについては、液晶ではなく、「液晶パネル」の問題。液晶そのものの
性質ではなく、液晶を駆動する配線を縦横で共用しているためにおこる。)
 
全ての画素がそんな感じで、それが時々刻々と変化するノイズの影響を受け続けるので、
画面全体で影響が出まくりなわけ。
 
 
でもですね、
それらによって液晶を制御している電圧が変われば画質は変わるんでしょうけれども、
他の要素でも変わっちゃいますから。
 
例えば温度、
液晶は、EIZO NANAOのサイトにメーカー自身が書いてますけど、電源投入後
最低30分は安定しないし、2時間くらい暖機しないといけません。
液晶は、液晶の分子が電圧によって方向が変わるわけですが、なんせ物が物理的に
動くわけですから、その変わり方、動きっぷりは、温度によって大きく変わります。
無視できないくらいに温度で変わっちゃいます。上で言う、電圧と明るさの曲線が
変わってしまうのです。
仕方が無いのでこれもわざわざ補正機能が入っています。それでもメーカーが
サイトに書くくらい、変わっています。補正機能を使っている状態であっても、
人間が目で見て容易に違いがわかります。
DTPや映像の世界では、モニターはキャリブレーションをして使っていますが、
キャリブレーションは暖機後に行うのが必須ですし、実際に業務で使う際も
充分な暖機をおこない、映像の業務ではモニターは点けっ放しです。
 
 
温度は一例ですが、液晶の場合はこんな感じで変わる要素が多すぎて、
 
   ケーブルが原因で変わったのか?
   変わった原因は本当にケーブルなのか?
 
ってのを明確にするのが厄介だと思います。
 
 
 
 
 
 
 




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