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南方録/久松真一/茶道に関する古典のなかで南方録がしめる位置のたかさについては茶道第一の聖典として今日に伝承された事実がこれを物語る
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昭和50年 475P＋索引24P 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
なんぼうろく【南方録】
江戸時代の千利休に関する茶道伝書。現代の茶道界で最も重要視される茶書であるが，その成立には種々の疑問がある。まず《南方録》とその発見者とされる立花実山(1656‐1708)の記すところに従って，その成立過程を述べよう。堺の南宗寺の塔頭，集雲庵住持南坊宗啓(生没年不詳)は，わび茶の大成者千利休に近侍し，見聞する利休の言動や秘伝，茶会を克明に記録し，1巻まとまるごとに利休の検閲をうけて秘伝書6巻を書いた。
再刊の序
昨今の茶道の隆盛は、茶道の基礎的文献研究への関心のたかまりを見せているが、これは、誠によろこばしいことである。
ところで、茶道に関する古典のなかで、『南方録』がしめる位置のたかさについては、茶道第一の聖典として今日に伝承された事実がこれを物語るのである。
すでに著者は、『茶道古典全集』の一巻として、校訂出版をしたが、すでに年久しいことになっている。
ここに、読者の要望にこたえて、一巻にまとめて刊行することになったが、 茶道に関心ある人たちとともに、茶道文化の宝庫に直参したき念願をこめるのである。
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