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山奥の清流沿いにゆず畑があります
ゆずをきれいに洗浄しています
洗浄したゆずは丁寧に水気を取ります
絶妙な力加減に調整された機械で搾ります
1,000円
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※【完熟】のゆず酢も出品中です。価格は同じですので、セットにすることも可能です。ご購入直後にお知らせ下さい(例:通常タイプ4本セットを購入→2本を完熟タイプに変更)。※完熟のゆず酢の賞味期限は2022年7月1日としております。
※ゆず酢には微弱に発泡する性質があるため、ビン内部にあまり圧力がかからないよう、内容量はあえて若干少なめに入れております。ご了承下さい。
●自己紹介と昨年のお礼●
私たちは、ゆずと高知県が大好きで、夫婦で関東から移住してきました。移住して五年目を迎えています。昨年度もこちらで、ゆず酢を販売させて頂き、ご好評を頂きました。お買い求め下さいました皆様、誠にありがとうございました。また、昨年度は、コロナの影響で余ってしまったお師匠さんのゆず酢もこちらで販売させて頂きました。ご協力頂きました皆様、誠にありがとうございます。今期は、お師匠さんは海外へ輸出する業者さん向けにゆずを卸しましたので、お師匠さんのゆず酢は今のところこちらでの販売は予定しておりません。その代わり、私たちの生産量が増えていますので、ゆず酢は十分な量を確保しております(販売はしばらく続きますが、無くなり次第終了です)。
●こだわりのゆず酢●
今回販売させて頂きますのは、私たちが作った2021年度産の新ゆずで搾ったゆず酢です。高知県香南市の山奥の清流沿いで作った香り高いゆずを、すべて自分たちの手で収穫、洗浄、乾燥(表面の水分を除去)させ、絶妙の力加減に調整した搾り機へひとつひとつ投入し、一滴一滴搾り、丁寧にろ過させて作った、手間と思いの込められたゆず酢です。農薬は一切使わずに育てています(果樹園では、草刈りの手間を省くために除草剤を撒くことが多いですが、私たちは除草剤も一切使いません)。どうぞご安心頂き、美味しいゆず酢をたくさんお召し上がりください。
※「ゆず酢」とは、ゆずを丸ごと絞った、ゆず果汁100%のもののことをいいます。「酢」という言葉がついているので、よくお酢が入っていると思われる方がいらっしゃいますが、酢は入っていません。高知県では「酢みかん」という食文化があり、酸味の強い柑橘(ゆずの他に、直七、ぶしゅかん等)をお酢の代わりにすることがよくあります。また、ゆず酢には、保存性を高めるため、塩を入れているものがありますが、私たちのゆず酢には塩は入っていません。ゆずの果汁のみの無添加です。
●ゆず酢の使い方●
お酢の代わりに料理に使って頂いたり(お寿司、酢の物、南蛮漬け等)、焼き魚にかけたり、既製品のポン酢にゆず酢を少し足して頂くと風味が格段に良くなります。また、飲み物にも大活躍します。ゆずとはちみつのホットドリンク、ゆずサイダー、ゆず水(飲料水にゆず酢を少し垂らすだけ!)、ゆずサワー等々。安全で美味しい高知のゆずをお楽しみ下さい。
●賞味期限と保存方法●
賞味期限は2022年12月1日としております。未開封であれば冬の間は冷暗所での保存で大丈夫ですが、開封後や春以降は、冷蔵庫にて保存して下さい(可能であれば冬の間も冷蔵庫に入れて頂くのがベストです)。
●ゆず酢の発泡性と上澄みについて●
ゆず酢には微弱に発泡する性質があります。液体が混ぜられた後に特に発泡しますので、開封する前は少しの間、ビンを安置させて下さい。封を開けて一旦空気を抜いた後、やさしくビンを振って、中身を均一にしてからご利用下さい。ビンの上の方に溜まっている上澄みは、ゆずの油分です。これには香りの成分が多く含まれており、果汁を腐りにくくさせるフタの役目もあります。上澄みは取り除かず、中身をやさしく混ぜて下さい。
●発送について●
ゆうパック(おてがる版)で発送します。送料込みの価格です。※匿名のお取引ですが、食品ですので、当方の氏名と所在地は食品表示ラベルに記載しております。
※これ以下は余談です。読まなくても大丈夫です※
※多忙のため、今年は読み物が用意できず、昨年と(ほぼ)同じ内容です。そのうち変えるかもしれません※
ゆず酢の味を決めるもの
「ゆず酢」という食文化は、高知県以外ではほとんど知られていないように思います。かく言う私たちも、ゆず酢というものを知ったのは、今から9年前、観光客として高知を訪れた時でした。ゆず酢で作られたゆずサワーは、当時私たちの住んでいた関東では決して味わえない鮮烈な味と香りだったことをはっきりと覚えています。初めは「ゆず酢」でさえあれば喜んで飛びついていた私たちですが、高知に移住し、ゆずの世界に足を踏み入れると、それがとても奥深いものであることに気づかされました。
ひと口に「ゆず酢」と言っても、様々な違いがあります。最初に、消費者の方の立場として気にされるのは農薬を使っているかいないか、ということではないでしょうか。もちろんその点も気になるところですが、それ以外にもゆず酢の味を決める要素がたくさんあります。
1.ゆずの種類
先ず、使われているゆず自体がどのような種類のゆずであるかということです。一般的に市場に出回っているゆずは、私たちの間では「作りゆず」と言われ、接ぎ木で、品種改良された栽培用のゆずになります。接ぎ木や品種改良をすることで、実がなるまでの期間が短縮され、品質が安定し、比較的きれいな実が採れるようになります。一方、「作りゆず」に対して、「実生ゆず」というものがあります。実生というのは、接ぎ木ではなく、種から生えたという意味です。実生の場合は、実が成るまで十数年と、接ぎ木ゆずよりはるかに長い年月がかかります。現在栽培されているゆずのほとんどは「作りゆず」で、実生の木というのは、ゆずが産業として確立する以前に山中の民家の庭先に植えられたもの等、数が極端に少なくなります。そして実は、この実生にもまだ種類があります。同じ実生であっても「作りゆず」の種から生えた実生なのか、それとも、ゆずの原種に近いもの(品種改良されずに昔から山に植えられていたもの)の種から生えた実生なのか…。山育ちで子供の頃からゆずに慣れ親しんできた私たちのお師匠さんご夫婦は、作りゆずの種から生えた実生を「ゆずの実生」、原種に近いゆずの種から生えた実生を「ゆの酢」と呼んで区別しています(県内でも一般的なゆず酢のことを「ゆの酢」と呼んでいるのを聞くことがありますが、昔からのゆずを知っている人は必ず厳格に区別します)。それぞれの風味はどうかと言うと、「作りゆず」→「ゆずの実生」→「ゆの酢」の順に野性味が強くなり、香り・酸味・苦みが増していく傾向にあります。味にまろやかさが欲しい方には作りゆずの方が向くと思いますので、一概にどれが美味しいとは言えませんが、いつも手作りで美味しい鯖ずしを作るお師匠さんは、鯖ずしには酢のきつい「ゆの酢」でないとだめだと言います。貴重度から言うと、実生の方がはるかに上であることは言うまでもありません。※こちらのオークションで出品しているゆず酢は「作りゆず」のゆず酢です。
2.ゆずの生えている環境
ゆず自体の種類がゆず酢の味を大きく左右するのはおわかり頂けたと思いますが、他にも味を決める要素はまだまだあります。そのゆずが生えている環境でもゆずの味は大きく変わります。ゆずは一般的に、山奥の寒いところに生えている方が、味も香りも良くなります。同じゆずであっても、山の麓に生えているゆずと、山奥に生えているゆずとではまったくの別物です。更に、環境というのは、場所だけでなく、栽培状況も含みます。肥料をたっぷり与えて人が栽培しているのか、それとも耕作放棄地となって自然に近い状況になっているのか。一般的に、元は作りゆずであっても、長年農薬や肥料を与えず、自然に近い状況になっている方が風味は良いようです。ただし、実生の木もそうですが、長年放置されたゆず畑は、枝が伸び放題となり、とても専業農家が商業利用できるものではありません。※こちらのオークションで出品しているゆず酢は、農薬不使用、少肥で栽培したゆず畑のゆずを使っています。山奥の清流沿い、寒いところで育ったゆずです。
3.ゆずの収穫時期
また、ゆずがなっていれば、何でもいいというわけではありません。収穫時期によっても味は随分違ってきます。まだ青味が残る玉は、果汁はたくさんありますが、苦みや雑味が多いと言います(苦みや雑味も味のうちですので、一概に悪いとは言えません)。逆に、収穫時期が遅くなると、味がまろやかになり、酸味が薄くなりがちです(ドリンクには最適ですが、お料理には完熟ではない方が向くこともあります)。※今期は完熟時期にも収穫していますので、後日、完熟のゆず酢を販売する予定です。
4.搾る力の強さ
ゆずの玉を搾る力の強弱によっても、ゆず酢の味は大きく変わってきます。力が強いほど、香りが立ちますが、皮に含まれる苦み等の雑味が多くなります。弱いと、すっきりした味になりますが、複雑味がなく、人によっては物足りなく感じるかもしれません。私たちは、香り高く、僅かな複雑味が感じられ、味に奥行きのあるゆず酢を理想とし、絶妙の力加減に調節された搾り機で一滴一滴大切に絞っています。
5.その他の要素
私たちは高知のゆずが大好きで移住してきました。全国の皆様にも高知の美味しいゆずを味わって頂きたいと思い、大切に生産しました。また、衰退しつつある山間地域のゆず産業を、(微力すぎるほど微力ではありますが)少しでも盛り上げたいという気持ちで日々励んでおります。そういった私たちの「思い」も美味しさの一助になっていれば幸いです。
私たちが見た高知県のゆず産業の現状とこれから
皆さんがスーパーで目にされるゆずは、大抵高知県産ではないでしょうか? 現在、高知県は全国ゆず生産量の大半を占め、都道府県比ではダントツで一位となっています。ゆずが生産される山間地域では、ゆずを栽培されているゆず農家さんが多く、ゆずの段々畑が広がる光景が各所で見られます。また、近年は馬路村や北川村など、独自に商品開発をして全国へ売り出したり、海外へ輸出したりと、精力的に活動している地域もあります。
しかし、それ以外の多くの小さな地区では、過疎化や高齢化が進み、ゆずの耕作放棄地も多くなっているというのが、残念ながら高知県のゆず産業の現状です。折角ゆずの木が植えてあり、ゆずの実もなるのに、なぜ放棄されているのか。原因は色々あると思いますが、まず間違いなく言えるのは、「儲からないから」ということです。山間地域でゆずの専業農家になっても、それだけで食べていくにはかなり無理があるのです。ゆず農家であっても次の若い世代が引き継いでゆずをやるというのはあまり聞いたことがありません。わざわざ苦労してゆず農家をやっても生活できるだけのお金を稼ぐことが難しいですし、特にゆず等の「なりもの」には表年と裏年というものがあり、一般的に、多く実がなる年とあまり実がならない年が交互に繰り返されます。裏年には収入が減るどころか、赤字になる場合もあります。私たちが畑を借りている地域では、ゆずに携わっているのは、定年退職した方がほとんどです。こういった現状を目の当たりにしていると、高知県のゆず産業は危機的状況に向かいつつあると思わざるを得ません。
ゆずは儲からない。儲からないながらも、現在ゆずを生産している農家さんは、どうやって稼いでいるのか。一般的に、専業農家さんのほとんどは、年に何回も何回も農薬を散布し、きれいなゆずの玉を生産し、農協に比較的高い値段で出荷するのです。きれいな玉のゆずは、料亭など飲食店で重宝されます。そして、選別で漏れた見た目の良くないゆずは、値段は少し下がりますが、これも農協が安く買い、酢(果汁)を搾ります。その酢は、皆さんがよくスーパーで目にされるポン酢などの商品に使われているのです。もちろん農薬入りです。
農薬に関しては、私は全否定するつもりは全くありません。少しの農薬を気にしていたら、農業は成り立ちません。私は家庭菜園レベルで野菜を栽培し、少しばかりの量を産直市場で販売もしていますので、農薬を使わないことがいかに難しいかということは嫌というほど思い知らされています(それでも私は農薬を使いませんが…)。それに、私は薬品の専門家ではありませんので、実際にどの農薬がどの程度人体に悪影響を及ぼすかなど、実際のところは何もわかりません。専門知識のある方々が問題ないと判断しているものを適切に使用することに対して、素人の私が何か言える立場ではないのです。私が言えるとすれば、直感的なこと…、例えば、昔はゆず畑にもたくさんミツバチが来ていたのに、農薬を多く使うようになってから一切姿を見なくなったとか、ゆず畑の雑草を刈る手間を省略するために除草剤を撒いて、陽当たりは良いのに下草がきれいに無くなってしまった様を見た時の違和感とか…。果樹園では草刈りの代わりに除草剤を撒くことは実はよくあることです。でも、草を殺す能力のある薬を、自分たちが食べる果樹の畑に撒くというのは、私にはどうしても気持ちよく思えないのです。
農薬を普通に使っているゆずの専業農家さんのところにも、私は収穫の手伝いに行っていますし、親しく交流させて頂いていますし(※私たちのお師匠さんだけは、農薬を使わない主義の方です)、高知県のゆず産業のためにも、長く続けて欲しいと願っています。しかし、自分たち自身がどのような形でゆずを生産していきたいか、ということになると、現在多くのゆず農家さんがやっているのと同じ形でやりたいとは、どうしても思えないのです。私たちは、ゆずの本場高知県のゆず酢の鮮烈な味と香りに強く惹かれて、ゆずに携わりたいと思うようになりました。農薬をたくさん使って玉の状態でゆずを出荷し、誰だかわからない人の手に渡るだけという農業をしたいわけではないのです。そうではなく、自分たちが素晴らしいと思ったゆず酢を、全国の方々に知って頂きたい、安心できる、美味しいゆず酢を責任もって直接お届けしたい、その考えはやはり譲れないものだと考えています。
ゆず酢五合瓶1本販売した利益が、仮に1千円だとして、100本売って10万、1000本売ってもやっと100万です。個人単位でゆずを搾って売るというのは、それだけでは生業にはなりません。移住する前から農業は厳しいものだという予想はしていましたので、主人は普段は勤め人をしており、私たちは現在は専業農家ではありません。それでも、道楽でしているだけのつもりはありませんし、衰退しつつあるゆず産業にとって一助となれればという思いもあります。私たちのしていることが、利益面できちんと成立するものになるよう方向性を探っていくことが、もしかしたら、これからのゆず産業に活路を見出すことに繋がるのではないかと願いつつ、耕作放棄地の確保や増産への備え、生産の効率化、ゆず酢以外の商品開発などに現在力を入れています。移住して五年目、右も左もわからないような状況から、最近ようやく歩むべき方向が見えてきたところです。課題解決まではまだまだ遥かに遠い道のりです。毎年美味しいゆず酢をお届けできるよう励んでおりますので、どうぞ応援頂けますようお願い致します。
この商品説明は オークション落札相場サイト「オークファン」出品テンプレート で作成されています。
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