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【なぜ、ナチスは原爆製造に失敗したかー連合軍が最も恐れた男・天才ハイゼンベルクの闘い】福武文庫初版　オッペンハイマー

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カテゴリ	本、雑誌ノンフィクション、教養戦記、ミリタリー
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開始価格	2,200 円（税 0 円）
開始日時	2024.05.12（日）10:25
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●			なぜ、ナチスは原爆製造に失敗したか : 連合国が最も恐れた男・天才ハイゼンベルクの闘い

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●			Powers, Thomas(著/文)鈴木主税(翻訳)パワーズトマス(著/文)

●			発行：ベネッセコーポレーション

●			縦150mm 509ページ

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●			上巻

●			紹介

●			アメリカは、ヒトラー率いるナチスに原爆開発で先を越されるのを恐れ「マンハッタン計画」に着手した。第二次世界大戦最大のミステリーともいえる原爆製造を巡る謎…厖大な歴史的証言をもとに米独の攻防と計画の全貌を明らかにする傑作ノンフィクション。

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●			目次

●			一九三九年、夏、アメリカ

●			闘いのはじまり

●			ハイゼンベルクとニールス・ボーアの友情

●			ユダヤ物理学

●			原子核分裂の発見

●			ウラン235

●			原爆開発の噂におののく連合国の科学者たち

●			ドイツ科学界の異才、フリッツ・ハウターマンス

●			原爆製造を目指して

●			ドイツの軍事機密、アメリカへ〔ほか〕

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●			下巻

●			紹介

●			第二次体戦末期の1994年12月、世界的物理学者ハイゼンベルクのチューリッヒでの講演にアメリカの情報機関は政治工作員を送りこみ暗殺計画を画策する。世界史的事件を通し、「政治と科学」というシリアスなテーマをスリリングなストーリーで綴る一大スペクタクル。

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●			目次

●			アルゾス調査団

●			ハイゼンベルク暗殺計画

●			アレン・ダレスとスパイたち

●			連合国側の思惑

●			OSS工作員モー・バーグ

●			バーグの電文

●			ハイゼンベルクのふるまい

●			戦況悪化

●			ハウトスミットの調査

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●			アマゾンの書評より

●			5つ星のうち4.0 ハイゼンベルクは戦時下のドイツで、何をして何をしなかったのか

●			原爆を開発したマンハッタン計画の端緒が、ナチスやヒトラーに原爆を持たせるのは極めて危険だ、そのためには先に開発すべきだという科学者たちの危機意識にあったことはかなり知られている。その背景にあるのは、ウランや重水の存在に加え、当時の物理学者のなかでも、傑出した存在だったハイゼンベルクがドイツにとどまっていたことも挙げられる。本書は、そのハイゼンベルクを中心にしたドイツの科学者、ニールス・ボーアやアメリカでマンハッタン計画に関わった科学者に加え、グローヴスら軍人やヨーロッパで諜報活動に従事した人々の動向を追いながら、ハイゼンベルクがどのような言動をしたのか、それを反ナチスの科学者たちがどう受け止めたのか、そしてドイツにおける原爆開発の実態を描いたもの。

●			文庫版が刊行して間もない頃に読み、四半世紀ぶりの再読になる。原題は『HEISENBERG’S WAR』。そのまま邦訳すれば『ハイゼンベルクの戦争』もしくは『ハイゼンベルクの戦い』となるが、邦題の方が分かりやすいと言える。上下で約1000ページである。

●			訳注がないこともあって、物理学史や物理学者に詳しくない人は、やや戸惑うかもしれない。ただ、主だった人物たちはかなり著名だし、核分裂の知識が多少おぼつかなくてもどうにかなるので、物理学は専門外の私でも読み進めることは難しくなかった。

●			第二次世界大戦中のハイゼンベルクの言動に関して言えば、ボーアを含め少なくない科学者たちが怒りを感じたのが分からないでもない。ナチスに対して距離感をとっているものの、原爆の問題も含め曖昧な発言が多いし、相手の立場を慮らない言葉も見られる。しかし、著者自身は、ハイゼンベルクが戦後も含め言葉足らずだったことについては批判的なものの、彼の原爆開発に対する考えは終始一貫していたと捉えているし、それは納得できるものだ。これは私の考えでしかないが、ハイゼンベルクに批判的だった人、特にマンハッタン計画に関わった科学者の場合、原爆が実戦使用されたこと、その惨状に対する後ろめたさがあったとも推測できる。

●			全体のクライマックスは下巻300ページ以降の、元大リーガーでOSSの機関員でもあったモー・バーグがスイスでハイゼンベルクに接触するあたり。スリリングで興味深い。しかし、ハイゼンベルクの誘拐や殺人まで計画されていたことには戦争というものの酷薄さを強く感じる。

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●			5つ星のうち4.0 ナチスが原爆を完成できなかったのは財政とヒトラーの方針が理由

●			戦争末期にすでにウラン濃縮を行っていたナチスドイツだが、ヒトラーがこういうタイプの大量殺戮兵器の必要性を認めなかったため、原爆開発の極秘データーをアインシュタインがアメリカに提供した。アインシュタインはその見返りとして、実証できないe=mc2なる方程式で物理学博士にしてもらった。原爆の実戦投下実験はアジアでやろうという白人社会の大計画があったんだろうなと推察しました。

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