E 発達障害&グレーゾーンの小学生の育て方2020/1/23 井上 雅彦
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商品の説明
出版社からのコメント
(中略)
各章を読み進めていくと、「予定や手がかりを見える化すること」「あらかじめ予告すること」「ルールを具体的な約束にすること」「自己決定させること」「スモールステップにすること」「たくさん褒めること」などいくつかの共通したコツが見つけられると思います。試行錯誤しながら、わが子の子育てのコツをつかんでいきましょう。
とは言え、相当努力しても、うまくいかないこともあると思います。しかし、みんなと同じことができないことは、必ずしも問題ではないはずですし、見方を変えれば問題でなくなることもあるでしょう。さらにそのことを「問題」として捉えるのではなく、「苦手なこと」という一つの個性として考えられるとラクになります。
そのためには、苦手をすべて自分で克服するように教えるのではなく、ヘルプを出せるように教えていくことが大切です。
紹介した「悩み」の中には、家庭内で工夫しながら取り組めるものもありますが、学校での活動参加や友人関係など、親だけの努力では解決が難しいものも含まれています。
これら学校適応に関するものは、学校の先生たちとの共通理解や連携が必要なものが多く含まれています。一人で悩まず、勇気を出して学校の先生に、うまくいかなければ他の支援者に相談してみてください。
(中略)
子育てに答えはなく、子育ての中で親自身も親になっていきます。
親として自信をなくしそうなときは、子どものできないことに焦点化するのではなく、子どもの得意なことや好きなことに目を向けてみましょう。それが解決のヒントになり、好きなことに夢中になっている子どもの笑顔によって元気にしてもらえると思います。(「はじめに」より)
著者について
鳥取大学医学系研究科臨床心理学講座教授
同大学医学系研究科附属臨床心理相談センターにおいて、発達障害を中心とした多くの相談を受けながら、自閉症に関する臨床と研究に取り組んできている。専門は応用行動分析学、臨床心理学。公認心理師・臨床心理士・専門行動療法士・自閉症スペクトラム支援士エキスパートなどの資格を持つ。
著作に『家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題46』(学研、2008)、『家庭で無理なく楽しくできるコミュニケーション課題30』(共著、学研、2010)、『発達障害の子を育てる家族への支援』(共著、金子書房、2007)、『発達が気になる幼児の親面接:支援者のためのガイドブック』(共著、金子書房、2019)など多数。