DVD 座頭市物語 傑作選 (1974-75) 浅丘ルリ子 松平健 石橋蓮司遠藤太津朗 北大路欣也十朱幸代山城新伍 植木等 浜木綿子 吉沢京子 勝新太郎

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Bo-he-mian
5つ星のうち5.0 伝説のテレビシリーズ、勝新自ら監督した4作を収録
2015年2月8日に日本でレビュー済み

嬉しい不意打ちである。たまたまこれ一回のみなのか、これからシリーズ刊行されるのか判らないが、視聴が決してたやすくない『座頭市』のテレビ版が単品DVDで発売である。
最近はやりの、書籍扱いで出版社が発売しているDVDで、4話も収録されてこの値段はベリーグーとまず言いたい。
その一方で残念な事もある。「各話解説スペシャルBOOKつき」と書かれてたので、もう筆者のレビューなど不要という感じのマニアックな情報が詰まった、さぞかし素晴らしいブックレットが付属しているのかと思いきや・・・申し訳程度のあらすじ&出演者紹介が掲載されたショボいペラッペラの印刷物だった。早い話が、箱の裏に書かれているものと同じ内容である(爆)。それに、ほんのちょっとだけ「座頭市物語について」という、テレビシリーズに関する説明が追加されているのだが、これがまた実に中途半端な解説で、テレビの座頭市はたった26話しか制作されていないような書かれ方である。実際は4シリーズに亘って制作されていて、全100話もあるのだ。
おそらく、コストを抑えるためにライターを雇わずに編集者が書いたものなのだろうが、トップダウンで上司から無理矢理ふられたネタを、編集者がいやいやながらやっつけたような仕事にしか見えなくて愛が全く感じられない。同・宝島社がかつて発売していたグラナダTVの『シャーロック・ホームズの冒険』DVDシリーズの愛にあふれる仕事ぶりは何処へ逝った・・・とつぶやきたくなる。

そんな訳で、『座頭市物語』のテレビシリーズは映画と何が違うのか、テレビドラマならではの価値はどんなところにあるのか、本DVDに収録されたエピソードの特色は何なのか、そうした事を僭越ながら解説したいと思う。

‘67年、勝プロが発足し、勝新太郎は金儲けや採算を鑑みない、ひたすら理想を追求するための映画づくりを始める。『座頭市牢破り』(‘67)を皮切りに、大映時代の座頭市とは違った視点で、新しいアイディアに次々と挑戦した「勝プロ時代の座頭市」が作られる。そんな中、勝新は『燃え尽きた地図』(‘68)で勅使河原宏監督と出会い、現場でどんどん変更を加えてゆく型に捉われない制作方法に大きな刺激を受け、「映画は自分が撮りたいように自由に撮っていいんだ」と気付く。山本薩夫や岡本喜八といった監督たちとの衝突やトラブルを経て、ついに自分で監督をするしかないと決意。『顔役』(‘71)で初めてメガホンを取り、映画の文法を破壊したメチャクチャな演出、本物の暴力団組員やストリッパーたちを大量出演させたりと、映画制作のあらゆる常識をぶち壊す作品となった。
そして、『新座頭市物語・折れた杖』(‘72)でついに座頭市シリーズで初監督、キャメラマンの森田富士郎との共犯関係で、「座頭市の脳内をビジュアル化する」という実験的な試みに挑戦。目が見えないはずの市が頭の中で想像した映像が観客に向かって映し出される、というアヴァンギャルドな映像が炸裂する作品となった。座頭市シリーズ、新時代の幕開けである。
‘74年。興行を鑑みないチャレンジングすぎる映画制作の姿勢が祟って、勝プロの経営に翳りが差し始めていた頃、フジテレビが座頭市のテレビドラマ化をオファーする。当時のテレビ時代劇の1話あたりの予算が800万円~1200万円のところを、1話2000万円という別格扱いで、鳴り物入りのお茶の間デビューとなった。
しかし、テレビドラマであっても一切の妥協をするつもりなど毛頭ない勝新は、予算無視、スケジュール無視、常識無視の相変わらずの自由奔放なやり方でテレビ時代劇の型を破り続けた。
中でも類を見ない破天荒なエピソードは、脚本や台詞を現場でどんどん変えて行ってしまうのみならず、しまいには「脚本なんかいらない」発言でシナリオ作家協会を激怒させ、「勝プロには協力しない」騒動にまで発展してしまった事だ。そしてそれだけでは収まらず、シリーズの後期には、本当に脚本なし、ストーリープロットなし、ワンアイディアだけの完全アドリブ撮影で、撮影した後に編集しながら物語を作っていくという、前代未聞、後にも先にもこんな作り方はないという、時代劇ドラマの壮大な実験場、そして勝新自身の人生哲学の探求の場と化していった。

テレビ版『座頭市物語』は’74年10月に放送を開始。しかし、以上のような勝新の妥協なき制作姿勢から、スケジュールはどんどん押して行き、毎回ギリギリの滑り込みオンエアを繰り返し、26話が放送された’75年4月で一旦休止となる。
‘76年10月、『新・座頭市』としてシリーズが再開。これは全部で3シリーズ制作された。以下に、テレビ版座頭市のシリーズ別話数を記す。
『座頭市物語』全26話
『新・座頭市』第1シリーズ 全29話
『新・座頭市』第2シリーズ 全19話
『新・座頭市』第3シリーズ 全26話
以上、合計100話きっかりである。

で、本DVDは一番最初のシリーズである『座頭市物語』の中から、勝新太郎が監督を務めた4エピソードを収録している。あまりの実験精神に、ストーリーが破綻してしまう話も決して少なくはない後期と比べると、最初の頃だけに勝新も割と脚本を尊重して撮っているのか(笑)、破綻もなく安心して観れる内容となっている。

◆第3話「祥月命日いのちの鐘」
脚本:高橋ニ三 撮影:牧浦地志  客演:北大路欣也
秋草一家に草鞋を脱いだ市は、元締めのおまさ(外崎恵美子)におっかさんの匂いを嗅ぐ。しかしそこに中森一家が殴りこんで来る。市は石火の居合いで数人をなぎ倒すが、鐘の音を聞いて突如として仕込み杖を収める。亡き母の祥月命日に入ったのだ。その日には市は仕込みを抜かないと決めているのだった。寸でのところで命拾いした中森一家の食客・紋次(北大路欣也)。しかし、おまさは斬られてしまう。
中森一家に捕まった秋草の息子・新吉を逃がそうとした市は、簀巻きにされ川に流される。そんな市を紋次が救う。しかし紋次は市の話を聞くと、しつこくつきまとい何としてでも仕込みを抜かせようとあれこれ画策するのだった・・・。

これ一本を観れば気付くと思うのだが、実は座頭市は映画以上にテレビ時代劇に向いている素材なのではないかという事だ。映画だとどうしても90分間持たせるためにいくつものエピソードを積み重ねなけらばならないが、45分程度のドラマ枠ならばワンエピソードで充分もつのである。しかもシンプルにまとまっていて観やすくて、市が非常に身近に感じられるのである。
テレビの座頭市は、勝新の人脈を生かして毎回豪華ゲストを出演させたこともあり、高視聴率を記録し、またたく間にフジテレビの看板番組となる。今回も若き北大路欣也が憎めない無頼漢を好演しているが、筆者が注目したいのは、秋草一家の女親分を演じた外崎恵美子の演技。市に母の面影を感じさせる母性的な演技から一転して貫禄たっぷりの啖呵を切るその圧巻の演技、出演シーンは短いながら、芸の幅の広さと存在感に感服。ああ、昔の女優さんは本当に演技が巧いなあ、とため息をつかずにいられない。

勝新ならではの見どころは、何と言っても、簀巻きにされて川に投げ込まれ、そのまま流れてゆくという危険な撮影を、ノースタントで演じていること。あっさりやってるけど、これ相当危険ですよ(笑)。しかも「オレはスタントは使わねえ!」と言わんばかりにしっかりと顔のUPで撮ってるし。
普通のスターもののドラマでは絶対にやらない、勝プロ作品ならではの見どころですね。

演出面では、毛穴が見えそうなぐらいの極端なクローズアップ、やたらと柱や樹などをナメて撮る・・・のみならず、俳優の顔をナメてその奥にもう一人の俳優の顔のどUPを配して画面を顔で埋め尽くす異様な構図は、勝新演出のテレビ版座頭市の特長のひとつだ。望遠レンズを多様した息苦しい画も勝新演出の特長で、横長の映画と違って4:3の画面がその息苦しさに拍車を掛ける(笑)。この辺の画づくりの妙を、ぜひ注視して頂きたい。三隅研次、池広一夫、工藤栄一など・・・この時代を彩った血気盛んな監督たちが多様したアヴァンギャルドな演出に、勝新もまた関心を持っていて、いかに既存の演出ロジックや画面設計の常識をぶち壊そうとしていたのかが見て取れる。

◆第8話「忘れじの花」
脚本:奥村利夫(勝新太郎)・東條正年  撮影:森田富士郎  
客演:十朱幸代 山城新伍
市は、女郎のお菊(十朱幸代)が首を括ろうとしている所に通り掛かり、止めに入る。やがて、宿場外れのあばら家で一緒に暮らしはじめる二人。
「竜宮城に連れてかれて、でも亀に乗っかるどころか、大勢の浦島さんに乗っかられてね・・・」
幸薄い人生を生きてきたお菊は、市の優しさに触れ、二人だけの生活に安らぎを見出す。しかし、そこにお菊と因縁浅からぬ渡世人(山城新伍)が割って入ってきて・・・

悲しき浮世を漂う儚い女を、哀感を込めて描いた名編。一見地味に見える物語を味わい深く見せるのが座頭市のマジックである。また、クライマックスの市の大立ち回りがとにかく見どころ。ラストの斬り合いがあっさり終わってしまう話もある中、殺陣に力を入れたエピソードでもある。エンドクレジットで、風にそよぐ花をナメながら街道で斬り結ぶ演出は三隅研次へのオマージュか。

◆第9話「二人座頭市」
脚本:高橋ニ三 撮影:森田富士郎  客演:植木等 浜木綿子
「座頭市がこの宿場にいる?するってぇと、この俺ぁ誰だ・・・?」
ヒーローもののお約束、「贋者登場」篇である。
座頭市の名を騙り、宿場町から宿場町へと親分衆にタカる盲目の市松(植木等)と壺振り師のおけい(浜木綿子)。町角で自分の名前を聞いた市が、贋者の正体を探ると・・・何と幼馴染みの市松だった(笑)。敵対どころか、すっかり意気投合する二人。
しかし、おけいは間の抜けた市松に見切りをつけ、親分に取り入ろうとするのだった・・・。

勝新監督作のエピソードの中でも、一番演出がまともではあるが、とにかく人物の顔のどUPの連打である(笑)。植木等のおトボケ演技は期待を外さないが、実は一番の見どころは悪女を演じる浜木綿子である。
一般的には、ホームドラマなどでおっかさん役のイメージが強い浜木綿子だが、実は女渡世人を演じさせたら、その独特の伝法な台詞回しと貫禄でめっちゃカッコいいのである。『子連れ狼 死に風に向かう乳母車』でも、女親分の酉蔵を風格たっぷりに演じていて記憶に残っている方も多いと思うが、本作でもその演技が堪能できる。冒頭の賭場の壺振りシーンの凛々しさだけでファンになってしまう人もいるのではないだろうか。加えて本作では、男をたぶらかすコメディエンヌっぽい悪女の仕草もご披露されていて、もう何ともその色香がたまらん!騙された~い!!
勝新も、明らかに浜木綿子を確信犯でキャスティングしていて、とにかく彼女を美しく撮ろうとものすごい執念を燃やしているのが画面を観ているだけで伝わってくる。贋座頭市の話なのに、浜木綿子に食われぎみ・・・の前半から、後半はそのダメっぷりでメインゲストに返り咲く植木等のス~ダラ演技も見事。心温まるラストもグッドな名エピソードである。

◆第23話「心中あいや節」
脚本:星川清司 撮影:森田富士郎  客演:浅丘ルリ子 松平健 石橋蓮司
寒風吹きすさぶ中、波が荒れ狂う海岸を、頼りなさげに歩む3人の孤影。悲しげに響く笛の音・・・。
ここは冬の津軽。白く染まった世界に、哀しき物語の幕が開く。
盲目の女遊芸人・おさわ(浅丘ルリ子)は、掟を破り男と情を通じたために追放され、「はなれ瞽女(ごぜ)」となって彼女を慕うおとよ(吉沢京子)とあてどない旅を続けていた。旅の道連れとなった市は、二人と共に投宿する。そこへ庄屋の跡取り息子の佐八(松平健)がおさわを追ってやって来る。彼は妻も子もある身ながら、彼女に惚れて全てを捨てたのだ。その夜、宿の風呂で市は、殺気を漲らせた加平次(石橋蓮司)と鉢合わせる。加平次の正体は殺し屋だった。彼の獲物は果たして・・・。

勝新が挑む、斎藤真一の世界。漂泊の遊芸人「瞽女」と座頭市をからませ、盲しいた根無し草同士の出逢いと別れを、狂おしくかき鳴らす津軽三味線のメロディーの中に描き出す。
はぐれ者の烙印を押され、民家に泊めてもらえない侘しさ。生きとし生ける者を冷たく突き放す雪景色。死んだ赤子の幻影を脳裏に視ながら、雪の塊に乳を与えて死んでゆく年老いた瞽女・・・。
あるとき、撮影を終えてホテルに戻った勝新が、窓から河原を見やった時に、雪の降る中一組のカップルが佇んでいて、その光景に霊感を得て生まれたエピソード。浅丘ルリ子の相手役は、何物にも染まっていない新人がいいと思い、弟子から選んだ。それが松平健である。そう、本作はマツケンのデビュー作なのである!オープニングで「松平健(新人)」などというレアなクレジットが拝める作品は、他になかろう。何度でも言おう、マツケンが「新人」である。「新人」だよ(笑)!

そんな「新人」松平健の、デビュー作とは思えない風格の演技の中にも漂う初々しさ。
長回しの台詞、激しく震える三絃、「あいや節」を朗々と唄い上げる声、ストーリー展開やテンポやリズムよりも、ワンシーンワンシーンをじっくりと見せ、情感に訴える感覚的な演出 - 後期座頭市の演出スタイルの萌芽が見て取れる。クライマックスも、いつもの大立ち回りはなく、勝新と石橋蓮司(強敵!)の「1対1」の対決が見どころ。
ファーストシリーズの中でも、哀感たぎる屈指の名篇である。

さて画質だが、DVDとしては標準的だと思う。16ミリで撮られたテレビドラマなので、画面の粒子が粗いのは致し方ない。ただ、ニュープリントではなく、エピソードによっては色が弱冠赤茶けている印象を受ける。ストレスが溜まるほどの悪さではないが、細部がつぶれぎみなので大画面での視聴は適さないと思う(アナログTVならばいいムードの画質・笑)。実は、既発のテレビシリーズのDVD-BOXもあまりいい画質ではなく、画面が暗かったり、色がくすんでいたりするのだ。同じマスターだろうか。

以上のように、いくつか残念な点はあるが、レンタル店でも中々扱っていないテレビ版座頭市が安価で観れるというだけで価値は充分。ドラマの中身には文句なしなので、総合的には★5つ。
あとは、今後シリーズ化されるかどうかである。もちろん全話刊行は簡単ではないだろうが、まだまだ名エピソードはてんこ盛りだ。今回は「勝新が監督」というテーマにこだわったセレクトだが、そこに固執しなくてもいい話はいっぱいある。

例えば、『座頭市物語』の中でも、石原裕次郎がゲスト出演した第7話「市に鳥がとまった」。藩のお狩り場で鳥見役をつとめる侍(裕次郎)に、市が「お前ぇは殺気がすごくて、鳥が寄り付かない」と言われる。「活人剣」を標榜し、決して人を斬り殺さない事を信条とする侍を裕次郎が好演。果たして市に鳥は止まるのだろうか・・・って、タイトルでねたバレしてますけどね(笑)。脚本:池田一朗(後の小説家・隆慶一郎)らしい粋なストーリーに頬がゆるむ。監督は名職人・田中徳三だ。
他にも、アドリブ演出がいよいよ開花する『新・座頭市』第1シリーズからは、さゆりすと卒倒必至の第14話「雪の別れ路」。吉永小百合のほろ酔い演技がたまらん!そして緒形拳の怪演が炸裂する第12話「金が身を食う地獄坂」も外せない。
『新・座頭市』第2シリーズでは、いまや神話クラスの「伝説の名作」として語られている第10話「冬の海」。脚本なし、全篇完全アドリブで臨んだ撮影が、天才新人女優・原田美枝子から奇跡の演技を引き出す。脚本では生み出すことができないレベルの高みに昇華したドラマは、「観る者の心を揺さぶるのはストーリーテリングではない」事を確信させる。「まとめ脚本」を担当した中村努氏は勝新に、「こんな名作撮られたら、俺たち脚本家の立場がないよ」とまでぼやいたという、テレビ版座頭市を象徴する傑作エピソードだ。
そして、その原田美枝子が再び座頭市に挑戦。第3シリーズでは、ある時は聖女、ある時はアバズレと千変万化する風来坊の少女を次々と演じ分け、天才新人女優の面目躍如となったこれまた面白すぎる第23話「不思議な旅」。
さらに、森繁久彌との演技合戦が過熱しすぎてカット不可能(笑)、前・後編という前代未聞のロングエピソードとなった第21、22話「渡世人の詩」。以上、全部勝新監督作(やっぱり)。
そして、勅使河原宏がメガホンを取った最終話「夢の旅」。夢の中で市の目が見えるようになった・・・しかし次々とシュールな出来事が市を襲う!1年間も掛けて制作したという、テレビドラマの型破りここに極まれり、な超・凝りまくりの空前絶後の演出の連打。どうやって撮影したのか判らないシュールな勅使河原映像マジックが展開する、テレビ版座頭市を締めくくるにふさわしい大傑作(??)である。
・・・と、思いつくだけでもこれだけある。もちろんもっとある。なにしろ全100話である。なので宝島社さん、もっと出して!!

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