彼の最後の著作となった Japan, Beitr age zurKenntniss des Landes und seiner Bewohner in Wort und Bild. (Dresden, 1880. 『日本-土地と住民研究』-本学図書館所蔵-)(写真)は、シーボルトのハイネの著作に対する評価である前述の「荒唐無稽」、即ち「取り留めもなく根拠がない」との説に答えるためにか、書き溜めてきたスケッチを中心に解説を入れる形をとっています。シーボルトは既に亡くなっていましたが、こうすることで彼の画家としての立場を生かしながら、民族学的見地を強化できると考えたのではないでしょうか。しかし、体調が思わしくなかったことから、この書物を最後に日本研究の筆を擱き、次の著作が生まれることはありませんでした。(奥正敬「本学図書館のスペシャル・コレクションより ニッポナリアと対外交渉史料の魅力(21)ヴィルヘルム・ハイネ、シーボルトの批判に耐えて日本研究を重ねる」『GAIDAI BIBLIOTHECA 187号』)
『日本:その土地と住民に関する知識への寄与』
ハイネ原画図版全50点/1880年刊初版
◆商品説明◆
ヴィルヘルム・ハイネ
『日本:その土地と住民に関する知識への寄与』
ドレスデン、1880年刊初版
ペリー遠征に随行したドイツ人画家ヴィルヘルム・ハイネ(1827-1885)の遺作です。
ペリーの遠征に随行した画家、ヴィルヘルム・ハイネは1827年生まれのドイツ人。1849年ドレスデン蜂起に関与したためアメリカヘ逃れ、エフレム・スクワイアーのために中米の博物学調査に赴いています。ハイネはみずから志願してペリーの艦隊に乗船し、彼の手になるスケッチはその報告書にも採用されています。ハイネ自身もこの航海の記録を執筆し、これはホークスの報告と同じ1856年に刊行されました。(京都外国語大学図書館HPよりhttps://lib.ouj.ac.jp/gallery/seiyou_nihon/nippon-enseiki-2.html)
彼の最後の著作となった Japan, Beitr age zurKenntniss des Landes und seiner Bewohner in Wort und Bild. (Dresden, 1880. 『日本-土地と住民研究』-本学図書館所蔵-)(写真)は、シーボルトのハイネの著作に対する評価である前述の「荒唐無稽」、即ち「取り留めもなく根拠がない」との説に答えるためにか、書き溜めてきたスケッチを中心に解説を入れる形をとっています。シーボルトは既に亡くなっていましたが、こうすることで彼の画家としての立場を生かしながら、民族学的見地を強化できると考えたのではないでしょうか。しかし、体調が思わしくなかったことから、この書物を最後に日本研究の筆を擱き、次の著作が生まれることはありませんでした。(奥正敬「本学図書館のスペシャル・コレクションより ニッポナリアと対外交渉史料の魅力(21)ヴィルヘルム・ハイネ、シーボルトの批判に耐えて日本研究を重ねる」『GAIDAI BIBLIOTHECA 187号』)
ハイネ原画の別刷り図版全50点所収、完本です。内訳(タイトルの訳は『日文研所蔵欧文図書所載 海外日本像集成:1878~1880 第3冊』より)は、
歴史10点:「頼朝」「祐泰の殺害」「タタール人の敗北[蒙古 襲来]」「ホルトカル人の日本到着」「アンシローの逃亡」「太閤様の時代に」「家康は江戸を建設する」「大坂の滅亡」「ホルトカル人の追放」「出島のオランタ人」
宗教10点:「八幡の祭り」「神功皇后の祭り」「水の神[水神]の祭り」「キツネの祭り[稲荷の祭り]」「新年の祭り[元日]」「日本におけるキリスト教」「死者の祭り[盆]」「人形の祭り[雛祭り]」「祭り」「十字架踏み[踏絵]」
民族学10点:「東海道の宿屋」「鷹狩り」「子ともか名前を受ける」「学校」「結婚式」「葬式」「大火事」「大森の茶庭[茶屋の 庭園]」「裁判権[処刑,引廻し, 拷問]」「公衆の娯楽」
博物学10点:「鷺と鶴」「鷹」「鷲」「狐」「犬」「キジ(キジ)」「キシ(ヤマトリ)」「フクロウ」「オシトリ」「サカツラカン」
風景10点:「富士山」「頼朝の居住地[鎌倉, 鶴岡八幡宮]」「鎌倉の寺院」「王子の寺社[稲荷]」「下田」「下田の墓地」「日本橋」「愛宕山」「江戸の刑場」「大仏の立像[座像]」
装丁は版元製本総クロス装。外装の状態は突起部にスレ。本文はテキストページ1葉が本体から外れかかっています。見返しに書誌情報の鉛筆による書き込み。
本のサイズは写真では把握しずらいので、一緒に写している蛍光ペンとの比較においてご判断くださいませ。
当方が出品しております革装本はすべて、内外の図書館で採用されている処方(Brecknel Turner Saddle Soap、Klucel G、Talas Leather Dressing、SC6000等)でメンテナンスされておりますので、特別なお手入れなしでもしばらくご入手時の状態をお楽しみいただけます。
書名:Japan, Beitrage zur Kenntnis des Landes und seiner Bewohner
著者:Wilhelm Heine
出版社:Dresden
出版年:1880
言語:ドイツ語
ページ数:ii, 99, [100]p.
サイズ:24x16cm
状態:商品説明を御覧ください
◆コメント◆
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