アラン(Alain)こと、エミール=オーギュスト・シャルティエ(Emile-Auguste Chartier、1868 - 1951)は、フランスの哲学者、評論家、モラリスト。アランはペンネームで、フランス中世の詩人・作家アラン・シャルティエに由来。各地の高校教授を歴任し、ルーアンでプロポ(propos)と題する短文を新聞に毎日寄稿し、これがやがて著作の様式の柱となった。のちにパリのアンリ4世高校教授となり、第1次世界大戦を予告し、開戦とともに一兵卒として従軍、戦場で『精神と情熱とに関する八十一章』、『芸術の体系』を書いた。1925年に著した『幸福論』が名高い。アンリ・ベルクソンやポール・ヴァレリーと並び、合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた。体系化を嫌い、具体的な物を目の前にして語ろうとしたのがアランの手法で、理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた。教師時代のアランの教え子だった評論家アンドレ・モーロワは自著の中で、アランを「現代のソクラテス」と評している。著作はほかに『イデー(Ides)』、『わが思索のあと(Histoire de mes penses)』など。
★内容: 他人にできる“最善”は、自分が幸福になることだ。「幸福」は誰もが共通に求める人生の目的でありながら、それを保持することは難しい。20世紀初頭のフランス、哲学者アランは日常の生活知から幸せをつくるための自己のあり方を説いた。「自分の幸福=他人に対しての義務」と語る同書から、私たちが今を健やかに生きるためのヒントを探る。
アラン(Alain)こと、エミール=オーギュスト・シャルティエ(Emile-Auguste Chartier、1868 - 1951)は、フランスの哲学者、評論家、モラリスト。アランはペンネームで、フランス中世の詩人・作家アラン・シャルティエに由来。各地の高校教授を歴任し、ルーアンでプロポ(propos)と題する短文を新聞に毎日寄稿し、これがやがて著作の様式の柱となった。のちにパリのアンリ4世高校教授となり、第1次世界大戦を予告し、開戦とともに一兵卒として従軍、戦場で『精神と情熱とに関する八十一章』、『芸術の体系』を書いた。1925年に著した『幸福論』が名高い。アンリ・ベルクソンやポール・ヴァレリーと並び、合理的ヒューマニズムの思想は20世紀前半フランスの思想に大きな影響を与えた。体系化を嫌い、具体的な物を目の前にして語ろうとしたのがアランの手法で、理性主義の立場から芸術、道徳、教育などの様々な問題を論じた。教師時代のアランの教え子だった評論家アンドレ・モーロワは自著の中で、アランを「現代のソクラテス」と評している。著作はほかに『イデー(Ides)』、『わが思索のあと(Histoire de mes penses)』など。
★著者、合田正人は1957年、香川県生まれ。一橋大学社会学部卒、パリ第8大学哲学科留学。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。琉球大学講師、東京都立大学人文学部助教授を経て、明治大学文学部教授、2017年同文学部長。一橋大学大学院言語社会研究科非常勤講師。エマニュエル・レヴィナスやウラジミール・ジャンケレヴィッチ、ユダヤ思想を研究。日仏哲学会理事、京都ユダヤ思想学会会長。著書に『レヴィナスの思想』、『レヴィナスを読む』、『ジャンケレヴィッチ』、『サルトル「むかつき」ニートという冒険』など、訳書にレヴィナスの『全体性と無限』、『固有名』、『外の主体』、ジャンケレヴィッチの『最初と最後のページ』、ベルクソン『物質と記憶』、デリダ『フッサール哲学における発生の問題』、J-P・シャンジュー / P・リクール『脳と心』など。
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