本作「BRIDGE THE GAP IN OSAKA」では、来日公演4日目に当たる3月10日、大阪におけるライヴを、録音者提供によるオリジナル・オーディエンス・マスターから完全収録しています(同テーパーは、これまでにもWINGER/Y&Tの「NAMBA RCOK CITY」やBON JOVIの「BECAUSE WE CAN JAPAN TOUR 2013」、更にはKISSの「INVADES JAPAN 2013」、METALLICAの「SUMMER SONIC OSAKA 2013」、VAN HALENの「A DEFINITIVE KIND OF OSAKA」など、ZODIACレーベルの来日音源で実力を知られている人物。巷で評価の高いPAUL McCARTNEYの「OUT THERE IN OSAKA」、ERIC CLAPTONの「OSAKA 2014」も同じテーパーです。)。現在の西日本でもトップレベルのテーパーが手がけた最上級録音で、「今回の来日でもベスト」とされるライヴを永久保存します!
マイケルが2011年の「TEMPLE OF ROCK」発表後、主にヨーロッパツアーで組んだラインナップは、その安定感と演奏力の高さによって次第にバンドとしての性格を帯びていきました。ヴォーカルに元RITCHIE BLACKMORE'S RAINBOWなど、多くの活動で知られるドゥギー・ホワイトを擁し、リズムセクションへ元SCORPIONSのハーマン・ラレベルとフランシス・ブッホルツを迎えた編成は、2013年には新プロジェクト"MICHEAL SCHENKER'S TEMPLE OF ROCK"となり、新曲を交えたライヴ活動も積極的に行われました。
そのバンド活動が明確になったのが、昨年秋のアルバム「BRIDGE THE GAP」の発表でした。切れ味と煽情性を備えたマイケルのギターに加え、ドゥギーの歌唱やハーマン,フランシスのリズムは、従来のマイケル作品とも違ったメロディ・センスと湿り気を発揮。メロディアスなロックを愛する多くのファンを喜ばせました。
ライヴは新作からのインスト「Neptune Rising」に続く重厚な「Where The Wild Wind Blows」でスタート。SCORPIONSそしてM.S.G.の名曲と続き、後半のUFOナンバー5連発と、マイケルの新旧キャリアを凝縮した内容になっています。
本録音における"主役"マイケルのプレイは、その全てが聴き所! 彼は衰えるどころか、明らかにプレイの精度を増している。「Lovedrive」や「Armed And Ready」といった楽曲ではハードに、「Rock My Nights Away」・「Only You Can Rock Me」はキャッチーにと、それぞれの曲で切れ味鋭いギター・サウンドを繰り広げます。「Into The Arena」ではギターを高らかに持ちあげ弾くという、前作「TEMPLE OF ROCK」のジャケットで見られるアクションも披露。その充実ぶりは「近年の来日中でも最高」というファンの感想を裏付けています!
この来日における特徴は、ハーマン・ラレベルとフランシス・ブッホルツの参加によってセットインした「Blackout」・「Rock You Like A Hurricane」でしょう。作曲メンバーによる堅実なリズム、マティアス・ヤプスのソロを完璧に再現したウェイン・フィンドレイのギターなど、このラインナップが単なるプロジェクトではなく、一体感あるバンドとして機能している事をはっきりと感じさせます。ハーマンが客席を煽って会場を盛り上げる「Rock You Like A Hurricane」曲中のブレイク部分は、ライヴの熱気をリアルに伝えてくれます。