ジェフ・ベックの来日史上でも無類の波瀾となった2回目の1975年。その初日となる「1975年8月3日札幌・真駒内屋内競技場」が最高サウンドのプレスCDで蘇りました。
本作の要は、その素晴らしいサウンドにあるわけですが、その前に当時の状況を振り返ってみましょう。この年の来日公演は、今や伝説とさえなっているロックイベント“第1回WORLD ROCK FESTIVAL EASTLAND”にともなって企画されたもの。大名盤「BLOW BY BLOW」をリリースしたばかりのジェフ・ベックはイベントの目玉の1つだったわけですが、肝心要のジェフが体調不良になってしまったのです。事の発端は、来日の1週間前となる7月26日でした。ニューオーリンズでのスタジアム公演だったのですが、あいにくの雨模様。そこで風邪をひいてしまったジェフは、アトランタ公演をキャンセルして回復を図りつつ、ハワイへ。ところが、本人の意向通りに回復できないまま7月30日のハワイ公演を強行したところ、体調はさらに悪化してしまったのです。本来であれば、数日前に来日して準備万端で臨むところですが、少しでも体調を戻すため、ハワイでギリギリまで療養。他のメンバーは先に札幌入りしていましたが、ジェフが羽田空港に到着したのは、初日となる札幌公演当日(!)の15時過ぎだったのです。そして、羽田から札幌へ急ぐジェフ。
一方の会場では、どうだったのか。現代の感覚ではキャンセルになっているところですが、ジェフの到着を今や遅しと待っていました。ジェフの出番はおろか、全バンドの演奏はとうに終わり、長い長い休憩タイム。場内には、“飛行機の遅れていたジェフが千歳空港に到着し、札幌へ向かっている”という旨のアナウンスが流れたそうです。そして、ようやく駆けつけたジェフが音合わせを10分ほど行い、ステージに立ったのは、全バンドの終演から実に70分が経った時でした。本作が語り始める会場は、そんな刹那だったのです。
かの有名なイベント主催者による「いろいろありましたけれども、遂にやってきましたジェフ・ベック!」の声で始まる本作。そのサウンドは、実に実に素晴らしい。この日の録音は伝説的なアナログ「JEFF BECK LIVE IN JAPAN(POTK-001)」くらいしか存在しませんが、本作はそのオリジナルLPからダイレクトにCD化したものです。このLPからは「WORLD ROCK 1975」といった既発CDもありましたが、オリジナルLPにはなかった耳障りなノイズが全編を覆い、音切れも散見するものでした。その一方、本作は国内のコアコレクターが新品同様で秘蔵していた極上盤を使用。さらにはスクラッチ・ノイズの1つひとつまで丁寧にトリートメントするマスタリングを施し、LP片面ずつの制約で変えられていた曲順も修正いたしました(SuperstitionとAir Blower)。もちろん、元来オリジナルLPが封入していたナチュラルなサウンドはそのままに、過剰なイコライジングは一切行っておりません。当日コンサートの全編を可能な限り忠実に再現する1枚に仕上げたのです。実際、そのサウンドはアナログ特有の暖かみにあふれながらも素晴らしくクリア。黒人メンバーで固めたリズム隊が弾き出すグルーヴは生々しく、その上で踊るジェフのわがままギターも極めて鮮やか。控えめながらも美しいマックス・ミドルトンのキーボード・サウンドも最高です。
そんな見目麗しいサウンドで描かれるライヴは、ギリギリまで療養していたことが間違いではなかったことを証明しています。まだ万全ではなく、名古屋では名演を繰り広げつつも、急性肺炎にまで悪化して京都公演がキャンセルせざるを得なくなりますが、本作の演奏はそんなギリギリの体調とはとても思えない。その甘いトーン、鋭いカッティング、キレにキレるフレーズの鮮やかさ。いつの時代もどんな音楽でも素晴らしいジェフではありますが、大名盤「BLOW BY BLOW」を創りあげた“1975年”がいかに特別であったのかを、千の言葉よりも雄弁なギターが物語ってくれる。当時の現場では、待ちに待たされた観客が騒然とした雰囲気だったそうで、本作の冒頭にもその空気は感じ取れる。しかし、ジェフがほんの数小節弾いただけで、そのトーンに心奪われ、シンの静まりかえる様子もまた、はっきりと刻まれているのです。
(43:53)
1. Intro 2. She’s A Woman 3. Freeway Jam 4. Definitely Maybe 5. Superstition
6. Air Blower 7. ‘Cause We’ve Ended As Lovers 8. You Know What I Mean
Jeff Beck Guitar Wilber Bascomb Bass Bernard Purdie Drums Max Middleton Keyboards
SAPPORO 1975 / JEFF BECK プレスCD
です。
コレクターズCDです。
ジャケット、盤ともに問題なく綺麗な状態と思います。
ナンバリングステッカー付きで番号は250番台です。
どうぞよろしくお願いします。
※以下メーカーインフォより
ジェフ・ベックの来日史上でも無類の波瀾となった2回目の1975年。その初日となる「1975年8月3日札幌・真駒内屋内競技場」が最高サウンドのプレスCDで蘇りました。
本作の要は、その素晴らしいサウンドにあるわけですが、その前に当時の状況を振り返ってみましょう。この年の来日公演は、今や伝説とさえなっているロックイベント“第1回WORLD ROCK FESTIVAL EASTLAND”にともなって企画されたもの。大名盤「BLOW BY BLOW」をリリースしたばかりのジェフ・ベックはイベントの目玉の1つだったわけですが、肝心要のジェフが体調不良になってしまったのです。事の発端は、来日の1週間前となる7月26日でした。ニューオーリンズでのスタジアム公演だったのですが、あいにくの雨模様。そこで風邪をひいてしまったジェフは、アトランタ公演をキャンセルして回復を図りつつ、ハワイへ。ところが、本人の意向通りに回復できないまま7月30日のハワイ公演を強行したところ、体調はさらに悪化してしまったのです。本来であれば、数日前に来日して準備万端で臨むところですが、少しでも体調を戻すため、ハワイでギリギリまで療養。他のメンバーは先に札幌入りしていましたが、ジェフが羽田空港に到着したのは、初日となる札幌公演当日(!)の15時過ぎだったのです。そして、羽田から札幌へ急ぐジェフ。
一方の会場では、どうだったのか。現代の感覚ではキャンセルになっているところですが、ジェフの到着を今や遅しと待っていました。ジェフの出番はおろか、全バンドの演奏はとうに終わり、長い長い休憩タイム。場内には、“飛行機の遅れていたジェフが千歳空港に到着し、札幌へ向かっている”という旨のアナウンスが流れたそうです。そして、ようやく駆けつけたジェフが音合わせを10分ほど行い、ステージに立ったのは、全バンドの終演から実に70分が経った時でした。本作が語り始める会場は、そんな刹那だったのです。
かの有名なイベント主催者による「いろいろありましたけれども、遂にやってきましたジェフ・ベック!」の声で始まる本作。そのサウンドは、実に実に素晴らしい。この日の録音は伝説的なアナログ「JEFF BECK LIVE IN JAPAN(POTK-001)」くらいしか存在しませんが、本作はそのオリジナルLPからダイレクトにCD化したものです。このLPからは「WORLD ROCK 1975」といった既発CDもありましたが、オリジナルLPにはなかった耳障りなノイズが全編を覆い、音切れも散見するものでした。その一方、本作は国内のコアコレクターが新品同様で秘蔵していた極上盤を使用。さらにはスクラッチ・ノイズの1つひとつまで丁寧にトリートメントするマスタリングを施し、LP片面ずつの制約で変えられていた曲順も修正いたしました(SuperstitionとAir Blower)。もちろん、元来オリジナルLPが封入していたナチュラルなサウンドはそのままに、過剰なイコライジングは一切行っておりません。当日コンサートの全編を可能な限り忠実に再現する1枚に仕上げたのです。実際、そのサウンドはアナログ特有の暖かみにあふれながらも素晴らしくクリア。黒人メンバーで固めたリズム隊が弾き出すグルーヴは生々しく、その上で踊るジェフのわがままギターも極めて鮮やか。控えめながらも美しいマックス・ミドルトンのキーボード・サウンドも最高です。
そんな見目麗しいサウンドで描かれるライヴは、ギリギリまで療養していたことが間違いではなかったことを証明しています。まだ万全ではなく、名古屋では名演を繰り広げつつも、急性肺炎にまで悪化して京都公演がキャンセルせざるを得なくなりますが、本作の演奏はそんなギリギリの体調とはとても思えない。その甘いトーン、鋭いカッティング、キレにキレるフレーズの鮮やかさ。いつの時代もどんな音楽でも素晴らしいジェフではありますが、大名盤「BLOW BY BLOW」を創りあげた“1975年”がいかに特別であったのかを、千の言葉よりも雄弁なギターが物語ってくれる。当時の現場では、待ちに待たされた観客が騒然とした雰囲気だったそうで、本作の冒頭にもその空気は感じ取れる。しかし、ジェフがほんの数小節弾いただけで、そのトーンに心奪われ、シンの静まりかえる様子もまた、はっきりと刻まれているのです。
遅れに遅れただけに、アンコールなしの44分ほどのライヴではありますが、その全編を可能な限りの最高サウンドで蘇らせた極上のライヴアルバム。波乱に満ちた現場の空気だからこその演奏を現代に伝えてくれるドキュメントアルバムです。40年という時間を超えて音楽を守ったアナログ盤と、現代の技術だからこそなし得た最高クオリティ。ぜひ、蘇った名録音をご体験ください。
(43:53)
1. Intro 2. She’s A Woman 3. Freeway Jam 4. Definitely Maybe 5. Superstition
6. Air Blower 7. ‘Cause We’ve Ended As Lovers 8. You Know What I Mean
Jeff Beck Guitar Wilber Bascomb Bass Bernard Purdie Drums Max Middleton Keyboards
800円前後で保証と追跡番号付き。
定形外郵便
CD1枚だと250円前後
2枚ですと350円前後となります。
それ以上ですと送料が高くなりますのでゆうパックの方をお勧めします。
尚、ゆうパケットでの発送はしておりません。
+ + + この商品説明は オークションプレートメーカー2 で作成しました + + +
No.201.005.001