大ネタ使いの"Really Into You"のヒットにより、一発屋としていまだに人気のあるグループのAround The Way。 女性シンガー、男性シンガー、ラッパーという特徴的なメンバーで構成されている彼らのことについては分からない事が多いが、恐らくラテン系(プエルトリカン)のグループだと思われる(男性シンガーのKashuはスカグループに所属しているのと、見た目からジャマイカ系の可能性が高いが)。 D&Dスタジオで録音されたアルバムの楽曲はR&Bよりもヒップホップ寄りで、且つポップ。日本でウケたのも納得の内容。
(1)"Really Into You"はビルボード86位となった彼らの代表曲。Grover Washington Jrの"Just The Two Of Us"という超大ネタ使いでヒットした。この曲を手がけたKenny DiazはLisette Melendezのプロデューサーとして知られており、恐らくプエルトリカン同士の繋がりから楽曲制作に至ったのだろうと想像させる。 メンバー構成が特殊な彼らだが、曲によってはソロ曲だったりもして、聴くならばやっぱりメンバー揃い踏みの曲のほうが面白い。スネアが気持ち良い(3)"Groove Me"がその代表で、サックスも絡めたジャジーで疾走感のあるヒップホップナンバーの好曲。制作はハウス界の重鎮Louie Vega。 哀愁あるギターのメロディが印象的な(4)"Let It Be You"、ピアノが可愛らしいニュージャック寄りの(5)"Check One, Check Two"、シングルにもなった"(6)"Way Back When"と、アルバム内の楽曲は基本的に明るく心地よい曲ばかり。ちなみに(5)や(7)(9)を制作したのはMJとの仕事も有名なTony Moranだが、ここではKenny Diazの仕事が勝っている。そのKennyによる(8)"Smooth Is The Way"は"Impeach The President"使いで、アルバム中で最もクールな雰囲気の漂う曲。 そしてラストを飾る(10)"Give It Up"はFrankie Cutlassによるアゲアゲなアップ。
Around the Way
Smooth Is the Way
女性シンガー、男性シンガー、ラッパーという特徴的なメンバーで構成されている彼らのことについては分からない事が多いが、恐らくラテン系(プエルトリカン)のグループだと思われる(男性シンガーのKashuはスカグループに所属しているのと、見た目からジャマイカ系の可能性が高いが)。
D&Dスタジオで録音されたアルバムの楽曲はR&Bよりもヒップホップ寄りで、且つポップ。日本でウケたのも納得の内容。
(1)"Really Into You"はビルボード86位となった彼らの代表曲。Grover Washington Jrの"Just The Two Of Us"という超大ネタ使いでヒットした。この曲を手がけたKenny DiazはLisette Melendezのプロデューサーとして知られており、恐らくプエルトリカン同士の繋がりから楽曲制作に至ったのだろうと想像させる。
メンバー構成が特殊な彼らだが、曲によってはソロ曲だったりもして、聴くならばやっぱりメンバー揃い踏みの曲のほうが面白い。スネアが気持ち良い(3)"Groove Me"がその代表で、サックスも絡めたジャジーで疾走感のあるヒップホップナンバーの好曲。制作はハウス界の重鎮Louie Vega。
哀愁あるギターのメロディが印象的な(4)"Let It Be You"、ピアノが可愛らしいニュージャック寄りの(5)"Check One, Check Two"、シングルにもなった"(6)"Way Back When"と、アルバム内の楽曲は基本的に明るく心地よい曲ばかり。ちなみに(5)や(7)(9)を制作したのはMJとの仕事も有名なTony Moranだが、ここではKenny Diazの仕事が勝っている。そのKennyによる(8)"Smooth Is The Way"は"Impeach The President"使いで、アルバム中で最もクールな雰囲気の漂う曲。
そしてラストを飾る(10)"Give It Up"はFrankie Cutlassによるアゲアゲなアップ。
一発屋、色物系という印象のある彼らだが、このアルバムはタイムレスな魅力に溢れた名盤だと思う。ポジティブな気持ちになりたいときに是非。