日本の誇るオーディオメーカであったTRIO(トリオ)株式会社がオーディオシステム等のハードだけでなく、レコード(ソフト)をリリースし始めた際に、来日していたウイーンフィルメンバーから構成されるウイーン室内合奏団により録音された「ウイーンのモーツアルト」の第2弾です。若林駿介氏が録音総監督およびミキサーを務めて、ノイマン社製SM-69マイクを使用して録音された上、若林氏の録音技術の恩師であるシュツアート C. プラマー氏の監修の下で、ノイマン社製SX68にてカッティングされた高音質ステレオ盤です。知る人ぞ知る日本で制作された中でも特別なレコードの中の一枚です。さらに録音だけでなく、若きW.ウェーラー、A,プリンツをはじめ、円熟期のヒューブナーらの当時のウイーンフィルのトップメンバーによるまさに至極のモーツアルトの演奏です。この盤にはクラリネット五重奏曲K581と彼らが何回となく演奏したK136が収められています。現在でも、クラシック音楽、モーツアルト愛好者はもちろんのこと、初期の日本製の貴重なオーディオファイルとして、オーディオ愛好家からの垂涎の的となっている一枚です。
媒体:LP(12インチ)レコード