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art********さん
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昭和56年~ 定価200000円 10冊 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
古刀・新刀・新々刀の名刀から身近な刀まで、約3500刀の押形を五十音順に配し、それぞれに鑑定のポイントを付した、引いて便利、見てためになる愛刀家向けの実用書!
「この大押形集は九段中央刀剣会本の土屋押形全三巻に所載されたものと多少は重複しているが、本稿は中央刀剣会本のような模写押形ではなく、さして上手とは言えないが実際の拓本押形であって、地刃の様子もかなり巧みに描かれており、また中央刀剣会本には新刀、新々刀は全部省かれて載っていないが、本書は約1000枚近くの新刀押形を掲げる。
またこの押形集はその量質をもって刀剣銘字大鑑すなわち刀剣銘大辞典の役割を十分果たし得るものであって、刀剣の銘字研究には不可欠なものになり、温直生涯の苦心がここに大きく結実することになるであろう。
なおこの押形集には各所に江戸時代の刀剣額の先覚、校正古刀名鑑の著者、本阿弥喜三二長根の見識がきたんなく記載され、親交の大研究者たる土屋音直翁の実査記録が詳細されている。続いて明治、大正期の刀剣界の大御所、今村長賀翁実見に係ると思われる具体的な解説が付記されている。」
この銘字大鑑を使う人のために
この銘字大鑑は著名刀のみの銘集録ではない。その格の上下を問わず、すべての刀剣の最も必要な多くの銘字とその刀茎と上半の刃文と帽子を実拓により集大成したものである。その底本にもちいた土屋押形は、幕臣土屋温直がその生涯をかけて懸命に採取した、古今随一の大押形集である。しかもそれは大正末年に既刊された中央刀剣会の三冊本所載の刀絵図とはほとんど重複していない。 その三冊本は新刀が全部除去され、しかも書写し直されているが本書は新刀を数多く含んでいる。これは温直が壮晩年にくまなく武家屋敷を歩いて拓写を重ね、都度その記録を書込んだ全く世に知られざる『鑑刀集 』二一冊と『新古刀押形集』四冊の計五六二七刀の中から、三四二一刀の古刀および新刀の典型的な押形と刀剣研究に必要な資料押形を厳選したものである。そして諸賢の研究にすぐ役立つよう、引きやすく見やすい五十音に配列し、それを詳しく国別、時代別に分類した。またこれには江戸時代の土屋温直はもとより本阿弥喜三二と明治、大正の今村長賀の三大鑑識による適確、痛快な注釈が加えられており、備考の部は本間薫山と石井昌国が終始その編著に当り、薫山の卒直簡明な解説と石井のなるべく新説を混えた刀工伝およびその確年代の裏付や、さらに急所とみるべき銘字の見処の詳解に努めたものである。
土屋温直とその押形集
土屋温直は、嘉永五年(一八五二)六月二二日に江戸神田小川町広小路の同邸 (土屋帯刀屋敷) で没し、浅草の海禅寺(台東区松ケ谷)に葬られている。行年七一歳で、同寺の過去帳には「厳心院殿南堂紹参大居士 土屋帯刀殿事」としるされている。
翁は天明二年(一七八二)に旗本一千石の土屋紀伊守廉直の長子として生れ、母は同じ旗本七千五百石の三枝主膳守保の娘であった。
父母ともにその先祖は、武田信玄に臣従した猛勇土屋虎義と三枝虎吉であることも奇しき因縁といえよう。
土屋氏は元来相模大住郡の土屋庄から起った氏族で、その家紋は三つ石をもちいている。昌次・昌恒の兄弟は信玄の命により、武田の重臣土屋虎義の名門を継承したが、昌次は長篠で討死、惣蔵昌恒は天目山で壮烈な斬り死をしてしまったが、幸い昌恒の一子忠直が家康に取り立てられて上総君津の里見家八代の居城久留里二万石の城主となったが、惜しくも子なく三代で断絶し、その弟の喬直が二 千石の旗本としてのこされている。
忠直の次男数直は将軍家光の小姓番頭をつとめて二千石を与えられたが、のち若年寄から老中に累進して貞享四年(一六八七)常陸土浦四万五千石に封ぜられ、その子政直も老中となって正徳元年(一七一一)に同藩は九万五千石に加増されている。
お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。外箱傷、小汚れ、ややしみ。ページ小黄ばみ、小口ややしみ。2-3冊ぱらぱらとめくった感じでは、書込み・線引き等見当たりませんが、見落としあればご容赦ください。。ご理解の上、ご入札ください。 もちろん読む分には問題ありません。187202
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