大好きなバンド、ディアフーフの最新作が届いた。『Deerhoof vs. Evil』だ。初めて彼女達に出合ったのは、00年代の中頃。Limited Express (has gone?)2回目のUS TOURのサンフランシスコで。みかん箱に座ったグレッグ・ソーニアの叩き出すビート。それにユニゾンするへんてこなフレーズ達。ポスト・ロック大全盛の時代に、彼女達は、サウンドを硬質にすることなく、決して下を向いて演奏する事も無かった。ディアフーフに出合って、世界に同じ方向を向いている同士がいる事を知った。そうこうしているうちに、レディオヘッドもザ・フレーミング・リップスも、みんなディアフーフが好きになった。世界は彼女達の出現で、ちょっと変わったかもなって思った。でもディアフーフはなにも変わらない。相変わらずコンスタントにリリースを行うし、世界中をまわっている。『Deerhoof vs. Evil』。何度も聞いた。変わらない事が、もう一つあった。いつでも、挑戦的だってことだ。