しかも、そのサウンドが全バンド・全ステージで変わらないから凄い。それもそのはず、今回のマスターはすべて同一録音家が一気に録り上げたもの。恐らくは乾電池とカセットを大量に持ち込み、丸1日がかりのフェスにも関わらず、ろくに飲み食いもせず、話もせずに黙々と録音したのでしょう。残念ながら(テープ残量を気にしたのか)曲間でテープを止めることがままあり、オジーの「Over The Mountain」冒頭や「Bark At The Moon」ソロ後半でカットがあり、最後の「Paranoid」が未収録。「Bark At The Moon」のソロは同じショウのラジオ放送から補填しましたが、FM音源で繋げられるほど、本編オーディエンス録音のサウンドも素晴らしいのです。
●1983年
・8月『FLICK OF THE SWITCH』発売
・9月『SHOUT AT THE DEVIL』発売
・11月『BARK AT THE MOON』発売
・12月『BALLS TO THE WALL』『VICTIMS OF THE FUTURE』発売
●1984年
・2月『1984』発売
・7月『IN ROCK WE TRUST』発売
《8月MONSTERS OF ROCK TOUR》
いかがでしょう。それぞれのバンドの代表作どころか、HR/HM史に残る大名盤がずらり。セットを見てもMOTLEY CRUEの「Bastard」「Knock ’Em dead」やACCEPTの「Love Child」「Turn Me On」、Y&Tの「Masters and Slaves」、ゲイリーのCold Hearted」「White Knuckles / Rockin' And Rollin’」、オジーの「Rock 'N' Roll Rebel」に「Centre Of Eternity」……。当時ならではの香り全開な名曲群が大量に披露される。そして、それ以上なのがアーティスト・パワー。こうした名作・傑作群を作り上げたバンド・ポテンシャルが聖地ドニントンで濃縮爆発を起こすのです。
兎にも角にも、“1984年の夏”。これに尽きます。一大全盛期ぞろい名演のラッシュ、そのパワーを全身に浴びせかけられた観客達の息吹、熱狂もリアルなら、MOTLEY CRUEの終了後にNIGHT RANGERの「Touch Of Madness」がかかってしまう空気感に至るまで。スピーカーから“1984年の聖地ドニントン”が猛烈に薫ってくるビッグ・セット。同時リリースの『M.O.R. 1984 VOL.2(Shades 771)』と併せ、ぜひ全身全霊でご体験ください!
Disc 1(44:07)
MOTLEY CRUE
01. Intro
02. Bastard
03. Knock 'Em Dead
04. Shout At The Devil
05. Ten Seconds To Love
06. Piece Of Your Action
07. Red Hot
08. Looks That Kill
09. Live Wire
10. Helter Skelter
Disc 2(47:57)
ACCEPT
01 Fast As A Shark
02 Restless & Wild
03 Love Child
04 Turn Me On
05 Princess Of The Dawn
06 Guitar Solo
07 Son Of A Bitch
08 London Leatherboys
09 Balls To The Wall
Disc 3(48:46)
Y&T
01. Intro
02. Mean Streak
03. Barroom Boogie
04. Lipstick and Leather
05. Rescue Me
06. Rock & Roll's Gonna Save the World
07. Masters and Slaves
08. Guitar Solo
09. Drum Solo
10. Hell or High Water
11. Forever
Disc 4(65:00)
GARY MOORE
01. Intro
02. Rockin' Every Night
03. Wishing Well
04. Murder In The Sky
05. Cold Hearted
06. Shapes Of Things
07. Victims Of The Future
08. Empty Rooms
09. Majestuso E Virtuoso
10. White Knuckles
11. Rockin' And Rollin'
12. Parisienne Walkways
Disc 5(68:21)
OZZY OSBOURNE
01. Carmina Burana
02. I Don't Know
03. Mr. Crowley
04. Over The Moutain
05. Rock 'N' Roll Rebel
06. Bark At The Moon
07. Revelation (Mother Earth)
08. Steal Away (The Night)
09. Suicide Solution
10. Journey To The Centre Of Eternity
11. Drum Solo
12. Flying High Again
13. Iron Man
14. Crazy Train
ヘヴィメタルがもっとも眩しく輝いていた“1984年”。あの魔法のような夏に巨大な打ち上げ花火となった“MONSTERS OF ROCK(以後、M.O.R.)”を全編収録した一大巨編が登場です。
本作が収録されたのは「1984年8月18日ドニントン公演」。伝説のフェスティバル“M.O.R.”の全出演バンドを収録したオーディエンス・マスターからダイレクトにデジタル化した極上巨編です。以前、似たようなコンセプトの『M.O.R. IN GERMANY 1984 VOL.1』『同 VOL.2』もありましたが、そちらはドイツ版M.O.R.。この年のM.O.R.はツアー形式でヨーロッパを巡っており、本作は本家本元、“聖地ドニントン”版なのです。
もちろん、全バンドを1つにまとめきれるはずもなく、2つのビッグ・セットに分けてのリリース。本作は、その第1弾です。まずは、全出演バンドとその振り分けを確認しておきましょう。
『MONSTERS OF ROCK 1984 VOL.1(本作)』
・ディスク1:MOTLEY CRUE
・ディスク2:ACCEPT
・ディスク3:GARY MOORE
・ディスク4:Y&T
・ディスク5:OZZY OSBOURNE
『MONSTERS OF ROCK 1984 VOL.2』
・ディスク1-2:VAN HALEN
・ディスク3-4:AC/DC
・ディスク5:プロショットDVDR
【超ハイクオリティな新発掘マスター】
以上の全10枚。まさに世紀のフェスを丸ごと1日分収録しているのです。何とも凄まじいボリュームですが、そのクオリティもまた、凄まじい。ごく最近になって発掘されたオーディエンス・マスターなのですが、そのサウンドたるや猛烈にクリア! オープニングを飾るMOTLEY CRUEからして徹底的に透き通ったサウンドでして、80年代のオーディエンス録音としては格別。最初に聴いたときには「もしや、“Crazy S.氏の録音か!?」と疑ったほど(もちろん、違います)。
現代では野外録音の方が良い音で録りやすいくらいですが、80年代当時はそうはいかなかった。最大の難敵は風。マイクが風の音を拾ったり、下手をすると楽音が風に流されてしまうこともままありました。しかし、録音者自身の回想によると、この日はかなりの好天。そのせいか、サウンドにも風の影響がまるでない。“会場反響ゼロ”の旨みだけが美味しく活きた超名録音なのです。
しかも、そのサウンドが全バンド・全ステージで変わらないから凄い。それもそのはず、今回のマスターはすべて同一録音家が一気に録り上げたもの。恐らくは乾電池とカセットを大量に持ち込み、丸1日がかりのフェスにも関わらず、ろくに飲み食いもせず、話もせずに黙々と録音したのでしょう。残念ながら(テープ残量を気にしたのか)曲間でテープを止めることがままあり、オジーの「Over The Mountain」冒頭や「Bark At The Moon」ソロ後半でカットがあり、最後の「Paranoid」が未収録。「Bark At The Moon」のソロは同じショウのラジオ放送から補填しましたが、FM音源で繋げられるほど、本編オーディエンス録音のサウンドも素晴らしいのです。
【一大全盛メタル時代の真空パック】
そのサウンドで描かれる本生100%の“M.O.R. 1984”は……凄い。凄すぎる。何しろ、出演バンドは我が世の春を謳歌する超大物か、これから超大物になっていくバンドばかり。猛烈な大全盛期の勢いが一気呵成に襲いかかってくるのです。この凄味は、当時の最新作を見れば直感していただけるでしょう。
●1983年
・8月『FLICK OF THE SWITCH』発売
・9月『SHOUT AT THE DEVIL』発売
・11月『BARK AT THE MOON』発売
・12月『BALLS TO THE WALL』『VICTIMS OF THE FUTURE』発売
●1984年
・2月『1984』発売
・7月『IN ROCK WE TRUST』発売
《8月MONSTERS OF ROCK TOUR》
いかがでしょう。それぞれのバンドの代表作どころか、HR/HM史に残る大名盤がずらり。セットを見てもMOTLEY CRUEの「Bastard」「Knock ’Em dead」やACCEPTの「Love Child」「Turn Me On」、Y&Tの「Masters and Slaves」、ゲイリーのCold Hearted」「White Knuckles / Rockin' And Rollin’」、オジーの「Rock 'N' Roll Rebel」に「Centre Of Eternity」……。当時ならではの香り全開な名曲群が大量に披露される。そして、それ以上なのがアーティスト・パワー。こうした名作・傑作群を作り上げたバンド・ポテンシャルが聖地ドニントンで濃縮爆発を起こすのです。
兎にも角にも、“1984年の夏”。これに尽きます。一大全盛期ぞろい名演のラッシュ、そのパワーを全身に浴びせかけられた観客達の息吹、熱狂もリアルなら、MOTLEY CRUEの終了後にNIGHT RANGERの「Touch Of Madness」がかかってしまう空気感に至るまで。スピーカーから“1984年の聖地ドニントン”が猛烈に薫ってくるビッグ・セット。同時リリースの『M.O.R. 1984 VOL.2(Shades 771)』と併せ、ぜひ全身全霊でご体験ください!
Disc 1(44:07)
MOTLEY CRUE
01. Intro
02. Bastard
03. Knock 'Em Dead
04. Shout At The Devil
05. Ten Seconds To Love
06. Piece Of Your Action
07. Red Hot
08. Looks That Kill
09. Live Wire
10. Helter Skelter
Disc 2(47:57)
ACCEPT
01 Fast As A Shark
02 Restless & Wild
03 Love Child
04 Turn Me On
05 Princess Of The Dawn
06 Guitar Solo
07 Son Of A Bitch
08 London Leatherboys
09 Balls To The Wall
Disc 3(48:46)
Y&T
01. Intro
02. Mean Streak
03. Barroom Boogie
04. Lipstick and Leather
05. Rescue Me
06. Rock & Roll's Gonna Save the World
07. Masters and Slaves
08. Guitar Solo
09. Drum Solo
10. Hell or High Water
11. Forever
Disc 4(65:00)
GARY MOORE
01. Intro
02. Rockin' Every Night
03. Wishing Well
04. Murder In The Sky
05. Cold Hearted
06. Shapes Of Things
07. Victims Of The Future
08. Empty Rooms
09. Majestuso E Virtuoso
10. White Knuckles
11. Rockin' And Rollin'
12. Parisienne Walkways
Disc 5(68:21)
OZZY OSBOURNE
01. Carmina Burana
02. I Don't Know
03. Mr. Crowley
04. Over The Moutain
05. Rock 'N' Roll Rebel
06. Bark At The Moon
07. Revelation (Mother Earth)
08. Steal Away (The Night)
09. Suicide Solution
10. Journey To The Centre Of Eternity
11. Drum Solo
12. Flying High Again
13. Iron Man
14. Crazy Train