●エンジニアブーツが新たなタイプのワークブーツとしてアメリカで登場した1930年代、その多くは膝下丈のものでした。当時は、アウトドアやヘビーデューティーなワーク用としてまだ一般的だった膝下丈の編み上げロングブーツに比べ、脱ぎ履きが簡単なブーツとして登場したようです。やがて11インチ程度の丈のものが主流となってきたエンジニアブーツが、ワークブーツの市場で大きく伸びたのは1950年代です。急速に経済が発展し新たなスタイルを求める強いトレンドの中、若者が好んだ新しいタイプのワークブーツがエンジニアブーツだったのです。この時代の若者を描いた映画には白いTシャツの上に革ジャンを羽織り、ジーンズを履いてエンジニアブーツでオートバイにまたがる若者達がよく登場します。現代ではカジュアルファッションの定番のひとつにもなっているスタイルですが、当時はワーカー達が作業現場で着る作業着や作業靴を学校や普通の仕事場に持ち込むことはまだ認められておらず、反社会的で強烈に新鮮なものとして受け止められました。こうした中でエンジニアブーツがワーカー達の中でも、新しく格好良い作業靴として流行となり、多くの靴メーカーがエンジニアブーツを作りました。1980年代に日本でも販売されるようになり、古き良きアメリカのテイストをそのまま残したアイテムとして不動の人気を得るものとなりました。履き込んで革が馴染み、甲やシャフトに深いシワが入り、つま先に傷が入る。そうしたこと全てが味わいとなり、履く人の愛着を深める。このワークブーツの持つ魅力が特に際立つものがエンジニアブーツです。●定番として人気の11インチ丈である#8268としてベージュのラフアウトレザーであるホーソーン・アビレーンを使ったブーツが発売されました。このレザーは、当時アメリカで主にペコスブーツなどウエスタン系のブーツやアウトドアブーツに使われていたものです。レザーの起毛面を薄くスライスしてつくる多くのスエードレザーと違い、レザーの繊維密度が最も高い部位である銀面(レザー表面)を内側に使い起毛面を外側に使う、つまりレザーを裏返して使うラフアウトレザーは、元々アウトドア用の靴に多く用いられるものでした。履き込んでいくと汚れなども深い味わいとなる、経年変化が楽しめるレザーです。◆本商品、既に廃盤扱い取るレッドウイングのエンジニアブーツであるホーソーンアビレーンラフアウトRW-8268 となります。2011年に生産された物となります。●中古となり、シワ、薄汚れ、小さいシミがございますが、比較的、美品かと思います。また、インソールには中敷きを使用しておりましたので、中敷きの跡がございます。◆色はベージュです。◆サイズは9D で、27.0cm~27.5cmの方でしたら履けるかと思います。(アウトソール全長約29.8cm、幅約11.1cmとなります。)◆Good Year Welt Construction ハンドゾーン・ウェルデットと呼ばれる手縫いの製法を元に、米国チャールズ・グッドイヤー2世がそれを機械化し確立した方法。中底に張り付けられたテープのリブと呼ばれる部分に甲革と細革と呼ばれる細い帯状の革(ウェルト)を縫い付け、その細革とソールを縫合する。ソールと甲革が直接縫い付けられていないため(複式縫い)、ソールが擦り減った場合はオールソールと呼ばれる、靴底全体を新たなものに付け替える修理が可能となります。主にビジネスシューズやワークブーツになど用いられる。歩行性・緩衝性に優れ、また長時間着用を続けるため通気性も優れたものが多い。◆Leather:Hawthorne “Abilene” Roughout, ◆Neo Prene Cord Sole 1920年、レッドウイングが耐久性が高くコストパフォーマンスの良いワークブーツとしての評価を得るのに大きく貢献したグロ・コード・ソールの底面パターンを踏襲し、オイルや薬品に対する耐久性を高めたこの靴底は、鉄道機関士用に作られたエンジニアブーツに使用されている。コード・ソールの名の通り、今日でもコード状のナイロン繊維を混ぜ込み、グリップ性を高めた樹脂で作られています。●LEATHER:Hawthorne "Abilene" Roughout、●CONSTRUCTION:Goodyear Welt、●SOLE:Black Neoprene Cord、●LAST:No.50、●中古となりますので、新品同様のお品物をお探しの方は、入札をご遠慮願います。●その他、実物と画像とでは、デジカメやブラウザ、またモニター等により多少色の誤差が生じます。以上の点をご理解した上で、ノークレーム、ノーリターンとさせて頂きます。●発送は、ゆうパック着払い又は、クロネコヤマト着払いのみとなります。