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父と私 田中眞紀子 47年間その傍らで研ぎ澄まされた感性とクリアな視点を通し、時にユーモアを交えながら活写する田中角栄氏の実像!!
名宰相・田中角榮を、傍らで47年にわたり見つめていたからこそ知る真実が著者自身の足跡とともに語られる。
幼少期から父の死に至るまでの四十七年間もの間、深い絆で結ばれてきた父と娘。昭和から平成という激動の時代をともに歩んできた著者が、研ぎ澄まされた感性とクリアな視点を通し、時にユーモアを交えながら活写する田中角栄氏の実像。次の世代に向けた究極の“田中角栄"本である。
娘は父から何を学び、父をどう支えてきたのか。そして今、何を次代に伝えようとしているのか。名宰相・田中角栄を傍らで見つめてきた真実が著者自身の筆で記されている。
レビューより
田中角栄と言う人物に興味があって、角栄と生活を共にした人々の著作を何冊か読んだ。 越山会の女王と呼ばれた佐藤昭さんの「私の田中角栄日記」 佐藤あつ子さん(佐藤昭さんと角栄との間に生まれた婚外子)による「昭 田中角栄と生きた女」 辻和子さんによる「熱情 田中角栄をとりこにした芸者」 田中 京(辻和子さんと角栄との間に生まれた男性)による「わが父 田中角栄」などである。
中国関連の記事に見るべきものが多いが、1972年田中角栄が日中国交正常化をなしとげた気概は鬼気迫るものがある。それから20年後、脳こうそくに倒れた父親に付き添っての中国訪問、夫直樹氏との中国訪問など時系列がわけが分からなくなることがあるが、娘も日中関係にはそれなりに強い思いがあることが分かる。
面白かった〜!ほぼ一気読み。角栄さんの実績からも分かるように特に外交を重視していた事が再認識できる。派閥を総合病院に例え、秘書にも言及し眞紀子氏自身の外務大臣時代も振り返る。角栄さんは「拒めない人」で角栄を出しに金儲けする連中も多く、文中に出てきた問題のある秘書とは早坂茂三の事か?天皇誕生日の祝宴で食事後「天皇陛下 万歳」と叫んだ自民党のバカ議員が三人もいたことにはとても哀しい気持ちにさせられた。