稲葉秋峰 練上 急須 常滑焼 未使用 供箱 共布 作家物 練込 横手 茶注 茶器 朱泥 煎茶道具 物故作家 秋峰 稲葉 きゅうす 練り込み 面取 常滑
未使用
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常滑焼 稲葉秋峰作の練上急須です。納戸から出てきました。わが家では、たとえ来客用の良いものであっても 急須は町内の茶舗 お茶店さんから求めるのが常でしたので、“木箱入り”は きっと頂き物だったに違いないと考えます。いつどこから頂いたかについては思いあたらず…忘れたのではなく 私が関わらないところでの頂戴品…とすると 時期は20年以上前ないしは更に前 ということになります。
未使用品です。当然ながら、本体 大変に綺麗でとても良い状態です。何かしら表面処理がなされているのだと思いますが、外側は明るく輝いてピカピカとしています。“練上” と箱書にある通り、色違いの粘土を何層にも重ねた色彩が華麗であでやかで まことに結構だと思います。殊に この場合は外周の胴部分に深めの“面取り”が施され そこから内側の色彩がさらにクリアーに溢れ出し見事です。“煉上”と“面取”という技術の取合わせの的確さ 周到さが伝わります。同様の効果として “漆塗り”で色漆を幾重にも重ねて のちに研ぎ出す技法がありますが、ちょっと“窯変天目”的な効果で ともにファンタスティックでミステリアスで 素敵だと思います。“鮮明な色の対比”も“面取り”も つまりは手わざで、練達の技巧の冴えに舌を巻くばかりです。
包装紙はなく 木箱剥き出しのまま納戸に積まれていました。木色の黒ずみは“ヨゴレ”ではなく “日焼け”のせいで、“箱書”が薄くなっているのも 染料が日に焼けたせいと 納得が行きました （要するに わが家の扱いが少々雑だった訳で…）。中の包装は元装のままだと思います（写真10）。
上記の通り 本体は燦然たる佇まいです。口部分に付けられたビニールには 若干の古色あり。今風に言えば…天然由来の品と 石油由来の物の耐久性の違いが眼前良く分かり、ちょっと皮肉なまでに対照的だと思いました。
なお 作家さんは 2016年に亡くなられたようです。
供箱 共布の付きです。少し古い品物で、当オクの他の出品とは箱書の形式や仕様が異なります。製作時期にズレがあるのでしょう。供箱の古色も 時間なりの時代色 貫禄と受け取って頂ければ嬉しいです。
急須を扱うショップのサイトを覗くと、現在 “秋峰作”は “物故作家物”として相応の値段で取引がなされている模様です。“練上急須” の未使用品として貴重で いわゆる稀品だと考えます。
概寸 口径 7.1.cm×高台 5.4cm×h 8.4cm（蓋共 その他 蓋径 7.7cm 蓋h 2.8cm 手共w 15.6cm）
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ゆうパック 60サイズ 持込料金 （運賃180円引 局営業日の発送です） 60 80サイズは持込発送です。
陶磁器については、本人作と窯・工房作とがありますが判断が難しく、箱書やシオリに明記がある場合以外は、タイトル欄には便宜的に本人名を記しております。入札の際は、記述の他に、箱書、作風、サイン等を元に大様のご判断をお願いいたします。飽くまで個人所有の品のお取引で、個人同士のお付き合いですので、専門店並の品質や知識や対応をお求めの方は入札をお控えください。