いかにも歌えそうな精悍な顔つきの4人の男たち。青を色調としたジャケット・デザイン。bmr誌ならずとも,JODECIのデビュー作『Forever My Lady』を思い浮かべ,胸を熱くさせるR&B通は多いはず。久しぶりに登場した本格派ヴォーカル・グループである。 メロウなピアノを基調に情熱的なコーラスで歌い上げるドラマティックな「Front Row」で,その予感は的中する。やはり本物だと。メロウなシンセがうねるミッドテンポ「Hard In The Paint」では,爽やかなハイテナーのリードが真摯に歌い上げ,厚いコーラスが波のように押し寄せる。美しくも感傷的なピアノソロで幕を開ける「Thing Called Us」は,痛々しいまでにひたむきでピュアな歌声が胸に染みる。「Piece Of My Love」はGUYのカバー。さすがアンドレ・ハレル。心憎い演出である。リード・ヴォーカルにアーロン・ホールのような強烈なインパクトはないが,ひたむきに歌い上げており好感が持てる。「Clock Stops」は,90年代前半を想起させるNJS的スロージャム。徐々に加熱していくコーラスと郷愁を誘うエンディングがいい。 NJSやヴォーカル・グループ・ブーム・・・・活気に満ちていた90年代のR&Bシーンへの敬愛を感じさせるとともに,ヴォーカル・グループ復興を期待させる1枚。
Hamilton Park
メロウなピアノを基調に情熱的なコーラスで歌い上げるドラマティックな「Front Row」で,その予感は的中する。やはり本物だと。メロウなシンセがうねるミッドテンポ「Hard In The Paint」では,爽やかなハイテナーのリードが真摯に歌い上げ,厚いコーラスが波のように押し寄せる。美しくも感傷的なピアノソロで幕を開ける「Thing Called Us」は,痛々しいまでにひたむきでピュアな歌声が胸に染みる。「Piece Of My Love」はGUYのカバー。さすがアンドレ・ハレル。心憎い演出である。リード・ヴォーカルにアーロン・ホールのような強烈なインパクトはないが,ひたむきに歌い上げており好感が持てる。「Clock Stops」は,90年代前半を想起させるNJS的スロージャム。徐々に加熱していくコーラスと郷愁を誘うエンディングがいい。
NJSやヴォーカル・グループ・ブーム・・・・活気に満ちていた90年代のR&Bシーンへの敬愛を感じさせるとともに,ヴォーカル・グループ復興を期待させる1枚。