斬れ味日本刀・業物のすべて/福永酔剣・得能一男/試し斬りの体験・試し斬りの実際・試し斬りから見た斬れる刀と斬れない刀・中村泰三郎
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昭和47年 205P。 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。
あとがき
この本を作るために全国の愛刀家にアンケートをお願いし ましたが、回答の中のひとつに 「平和な時代に、斬れ味とはなにごとか、刀 は あくまでも 「美」を鑑賞するもので、殺傷の道具と考えるなどもっての ほかである。
という意味のものがありました。なるほど、現代は刀など 無用の時代です。
しかし、「折れず、曲らず、よく斬れる刀」とか「斬れ味すぐれた刀」などというと、すぐさま人を斬ったり、傷つけ たりするようにうけとるのは早計ではないでしょうか。
その昔、刀は、腰にさしておれば必ず抜き、抜けば必ず斬 りつける武器だっただろうか――ということをふりかえって 考えればわかります。
・「刀にかけても」という言葉がありますが、これは、刀な ど抜いたり、振り回したりしないで、ことを成就させようと いう強い信念、誓いを意味しています。本来刀の、あるべき 理想の姿は、抜かない、斬らない、斬られない――だったと思います。そして、そのためにこそ、折れず、曲がらず、よく斬れる ーという高い性能を持った刀が要求されたわけです。
こんにちの日本刀は、売る方も買う方も、研究する方も 「美術日本刀」ということになっております。
それはそれでいいと思います。しかし、ものの根本という か、原則というものに目を覆いつづけると、どこかにヒズミ がでてきます。
この本は、「斬れ味日本刀」という題名になっています が、なんでもいいから斬れればいいという主張をしているわ けではありません。また、斬れ味のよい刀で人間のいのちを おびやかせといっているわけではありません。 むろん、その反対です。刀の純粋性を見直すことによっ て、先人の遺品を、より大切に守っていくことを強調してい るのです。
- 各項目に御執筆をいただきました諸先生やアンケートをお 送りくださった全国の愛刀家各位にあつくお礼申上げます。
昭和四十七年七月
光芸出版編集部
お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。表紙傷、小汚れ。ページ小黄ばみ、ややしみ。ご理解の上、ご入札ください。 もちろん読む分には問題ありません。492683新
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