① 旧蔵者:服部承風は、漢学の第一人者・服部担風の孫で、本名を服部靖という。全日本漢詩連盟副会長、朝日カルチャーセンター講師を務められた。承風氏は中学生の頃に、日曜日に冨長蝶如の講義を聞きに来ていた。漢学の勉強をするのに、祖父では甘えてしまうので他所に行け、と言われて、蝶如氏の所へ来ることになったそうである。
② 篆刻家:梅舒適(1916-2008)は大阪に生まれました。大阪外国語学校支那語科卒業後は商社員として中国に駐在していましたが、戦後は篆刻家として身をたて、書法篆刻の学術研究団体「篆社」を創設。昭和23年(1948)に書が日展の一部門となると、翌年に特選、46年には内閣総理大臣賞を受賞しました。日本篆刻家協会理事長・日本書芸院理事長・日展評議員・西印社名誉副社長などの要職を歴任し、国内外で書芸術の普及発展に貢献しました。