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梅華一両枝・中国遊記/大鹿卓・金子光晴の弟/昭和23年/昭和19年2月初旬より同年6月末にわたる中國旅行に於いて私の得た収穫の一部である
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本書は昭和十九年二月初旬より同年六月末にわたる中國旅行に於いて私の得た収穫の一部である。
私の旅行はもとより漫遊ではなく、また當時は漫遊のゆるさるべき情勢でもなかった。 といつて多くの文筆家が昂然として赴いたいはゆる従軍でもなかった。年來私は固陋の 性癖がいよいよ募り、また竊かに時勢に感ずるところもあって、終生國土を離れまいと 獨り心の裡にきめてゐた。偶々藤村又彦、窪田雅章兩氏の熱心な説得にあつて、 辛亥革 命を文學上の仕事とすることに漸々と深い意味を感ずるやうになり、その結果邃に海を 渡って資料を蒐集し、革命の舞臺を眼底に納めて語ることを第一着手としなければなら ぬ破目になつた。もともと勇猛心のとぼしい私は、單身異境を潤歩する自信もなかった
大鹿卓 おおしか-たく
1898－1959 昭和時代の詩人,小説家。
明治31年8月25日生まれ。金子光晴の弟。大正11年東京府立第八高女の化学教師となる。15年詩集「兵隊」を刊行。のち小説に転じ「野蛮人」などを発表。昭和17年「渡良瀬川」で新潮社文芸賞。以後も「谷中村事件」などで足尾鉱毒事件を追った。昭和34年2月1日死去。60歳。愛知県出身。秋田鉱山専門学校(現秋田大)卒。京都帝大中退。本名は
お探しの方、お好きな 方いかがでしょうか。
中古品ですので傷・黄ばみ・破れ・折れ等経年の汚れはあります。 表紙傷、小汚れ、カバー数ヶ所破れ。軽度の割れあり。小口やけ。ページ小黄ばみ、しみ。昭和23年ですので全体的に経年感はあります。ご理解の上、ご入札ください。 もちろん読む分には問題ありません。504253新
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