キング・クリムゾン / KING CRIMSON ★ HERITAGE ★ 1973,74 Live ★ Sirene盤【2CD】
Live at The Warehouse, New Orleans, USA 7th June 1973 Live at The Music Hall, Boston, MA. USA 23rd April 1974
Label : Sirene
メーカー情報です
クリムゾンの70年代優良音源2公演分をカップリング。過去に「Book Of Saturday」「Virgin Mary」というタイトルでリリースされていた73年6月7日ニューオーリンズ公演と4月23日ボストン公演を、それぞれ元カセット・マスターよりダイレクトにプレスCD化。 過剰なイコライズがかかった既発盤とは比ぶるべくもない自然で優れた音質で、この時期のクリムゾンの魅力であるディープでアグレッシブなライブを堪能することができます。 ディスク1は「太陽と戦慄」リリース時の73年ニューオーリンズはウェアハウス公演を収録。 全体のバランスも素晴らしく、この時期を代表する名録音のひとつと言えます。特にブラッフォードのドラムがクリアーに収録されており、聴き応えは十分です。1曲目のDr. Diamondでウェットンにトラブルがあり、一瞬、演奏が止まりかけたのをクロス主導で立て直すところはなかなかの聴き所です。Easy MoneyとBook Of Saturdayの後のそれぞれのインプロパートでは緊張感に満ちた心地よいプレイを堪能できます。マスターに起因するBook Of Saturady40-52秒にかけての音トラブルは本盤でもそのままで、これと、何箇所か音程が揺らぐところが欠点ではありますが、それ以外は落ち着いた音像で76分40秒のライブを堪能できます。いずれにせよ、この日の音源が、元テープはこれほど聴きやすい音源であったことに、改めて驚かれるのではないでしょうか。 ディスク2では「暗黒の世界」リリース時の74年ボストンはミュージック・ホール公演を63分48秒に渡って収録。 こちらも既発にあった過剰なイコライズとは無縁の音像で、この素晴らしいライブを堪能することができます。ディスク1ほどオンな音質でない分、全体のバランスは良好で、若干、ステージからの距離を感じる音ですが、テープ劣化による音の揺れもディスク1に比べるとたいへん少ないので、安心して聴き入ることができます。演奏内容も、74年らしい、より整理された高品質な演奏を楽しむことができ、ファンにはとても嬉しいテイクです。初登場ではないですが、両公演とも、現段階ベストなヴァージョンであり、プレス盤化も初めてですので、マニアは納得の1枚になっています。
Live at The Music Hall, Boston, MA. USA 23rd April 1974
過剰なイコライズがかかった既発盤とは比ぶるべくもない自然で優れた音質で、この時期のクリムゾンの魅力であるディープでアグレッシブなライブを堪能することができます。
ディスク1は「太陽と戦慄」リリース時の73年ニューオーリンズはウェアハウス公演を収録。
全体のバランスも素晴らしく、この時期を代表する名録音のひとつと言えます。特にブラッフォードのドラムがクリアーに収録されており、聴き応えは十分です。1曲目のDr. Diamondでウェットンにトラブルがあり、一瞬、演奏が止まりかけたのをクロス主導で立て直すところはなかなかの聴き所です。Easy MoneyとBook Of Saturdayの後のそれぞれのインプロパートでは緊張感に満ちた心地よいプレイを堪能できます。マスターに起因するBook Of Saturady40-52秒にかけての音トラブルは本盤でもそのままで、これと、何箇所か音程が揺らぐところが欠点ではありますが、それ以外は落ち着いた音像で76分40秒のライブを堪能できます。いずれにせよ、この日の音源が、元テープはこれほど聴きやすい音源であったことに、改めて驚かれるのではないでしょうか。
ディスク2では「暗黒の世界」リリース時の74年ボストンはミュージック・ホール公演を63分48秒に渡って収録。
こちらも既発にあった過剰なイコライズとは無縁の音像で、この素晴らしいライブを堪能することができます。ディスク1ほどオンな音質でない分、全体のバランスは良好で、若干、ステージからの距離を感じる音ですが、テープ劣化による音の揺れもディスク1に比べるとたいへん少ないので、安心して聴き入ることができます。演奏内容も、74年らしい、より整理された高品質な演奏を楽しむことができ、ファンにはとても嬉しいテイクです。初登場ではないですが、両公演とも、現段階ベストなヴァージョンであり、プレス盤化も初めてですので、マニアは納得の1枚になっています。
★beatleg誌 vol.70(2005年6月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
音質は今回発売された『HERITAGE』が一番聴き易くて良い。
DISC 1の73年音源はアメリカツアー時のもので、1曲目「Docter Diamond」でウェットンに何らかの問題が突然生じ、演奏が止まり掛けるというトラブルがある有名なものだが、音の悪い既発盤では歌詞の続きを歌おうとして突然発音を止めている様な残響感があり、ひょっとしてウェットンお得意の歌詞ド忘れだったのではないかと個人的には思っていたのだが、こうして音の輪郭が明確になった良い音質で聴き直してみると、やはりこれは何らかのトラブルか、もしくはウェットンがブレイクを狙って意図的にやったのかもしれないという感じがする。
クロスとフリップがトラブルに対処して巧みに演奏を立て直しているのも微笑ましい。また2曲目のインプロ・トラック8は、コーダ部のみが定型化されたこの時期独特のものだが、既発のタイトルと比べて音像がハッキリしているぶん、コーダに行き着くまでの4人の細かな音の攻防が目立って実に楽しく、手に汗握る興奮を改めて楽しめると思う。
DISC 2の74年も割りとよく知られた音源。DISC 1の73年と比べると若干音が遠く感じるが、音揺れや音飛びが無いぶん、終始安定した音像で一公演を楽しめる。相変わらず74年の演奏は凄まじいが、特に「Starless」の破壊力は凄いと思う。
コーダに向かう6分29秒辺りで一瞬だけ音揺れがあるものの、改めて聴き直してもこの時期の聴く者を捻じ伏せる圧倒的な演奏表現には言葉を無くしてしまう。トラック4、トラック8のインプロはどちらも次の曲に繋ぐ為に存在する非常に短いものだが、短いながらも印象的で、ショウ全体のアクセントにもなっているので、こちらも再度その魅力を確かめてみては如何だろうか。
Disc 1
01. Dr. Diamond
02. Larks' Tongues In Aspic (Part I)
03. Fripp Speaks
04. Easy Money
05. Improvisations
06. Exiles
07. Book Of Saturady
08. Improvisations
09. The Talking Drum
10. Larks' Tongues In Aspic (Part II)
11. 21st Century Schizoid Man
[23rd April 1974]
Disc 2
01. The Great Deceiver
02. Lament
03. Fripp Speaks
04. Improvisations
05. Exiles
06. Fracture
07. Starless
08. Improvisations
09. The Talking Drum
10. Larks' Tongues In Aspic (Part II)
11. 21st Century Schizoid Man