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サミーさん
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幼苗は送料が最も安いと思われる宅急便コンパクト(400円台から)を利用します。苗は小さくても育成後は立派な成木となります。幼苗での流通は欲しい品種を安く入手する良い方法で、幼苗の場合なら宅急便コンパクトでも基本的に2苗までなら同梱も可能です。しかし、幼苗は成長過程の苗です。それなりのリスクもありますので入札される場合は本文末の”挿し穂と苗(幼苗含む)の違いなど”を必ずお読みください。(
品種によっては主幹が高く育ってしまうものもあり、その場合はコンパクトに入りきれないので、ヤマト便80サイズでお送りします。)
以下、品種説明です。
当方で新規に導入したばかりの品種で結実実績はありません。以下はこの品種の特徴をネットで調べた内容です。
果実の形と大きさ:
イエローロングネックの果実は、細長い形をしており、非常に大きいです。通常、100gを超えることは珍しくありません。報告によれば、最大で174gに達することもあるそうです。
果皮と果肉の色:
果皮は黄緑から黄色に変化し、果肉は濃い琥珀色をしています。
味:
ブレバ(夏の果実)は、濃厚なブラウンシュガーの甘さを持ち、果皮は薄く、種は小さく、少し歯ごたえがあります。
秋の果実はさらに濃厚で風味豊かです。
耐寒性:
イエローロングネックは耐寒性がやや強い品種で、耐寒性ゾーンは7Bからです(北海道南部の一部から東北、関東の山間部)。
この品種は海外のイチジク愛好家の間で人気があり、コレクションのTop10に入っていることもあります。雨には弱い一面もありますが、米国ではほとんど問題なく栽培されています。暖かく乾燥した気候で育てることで、より高品質で美味しい果実を収穫できます。
イエローロングネックは、その名前の通り、長いネックを持つ美味しいイチジクです。
ご落札後から翌日午前11時までにお支払い完了分は同日中に発送します。それ以降は翌日になります。時間指定は可能ですが、苗木管理上、落札日から数日置いての出荷は対応できません。また、同一出品日の苗木の場合は、まとめ配送に対応します。基本的に2苗までならヤマト便コンパクトに同梱可能です。それ以上の数量の場合はヤマト便扱いとなります。まとめ配送は落札者側からの操作となりますので、もし操作方法がわからない場合はご自身で検索し、操作方法をお調べください。
オークションの取引実績のない新規の方の一部にはイタズラ入札をされる方がいて迷惑しています。恐縮ですが、他の入札者にもご迷惑となりますので、コメント欄で本人認証されていることと、購入意思があることをご申告いただかない新規の方(アカウントを作ったばかりで、オークションの取引実績のない方)は、入札されましても削除させていただきますので、予めご了解ください。また落札後のキャンセルが多い方も同じ扱いとさせていただきます。
お送りした苗に何か問題がある場合は必ずお問い合わせください。当方への問合せも無しにマイナス評価を付ける方へのサポートは致しかねますし、今後の入札はお断りします。お送りした苗に不具合があった場合は、それぞれの内容、状況に応じたサポートをさせていただきます。
オークション出品写真の無断使用は固くお断りします。
<参考>
挿し穂と苗(幼苗含む)の違いなど
以下内容は東京東部での栽培、また主に個人の体験によるもので、これをもって「そうだ」と決めつけるものではありませんが、幼苗を入札される方は、それなりの育成要点がありますので、参考にしていただければと思います。
挿し穂流通、苗木流通それぞれ、メリットとデメリットがあります。
挿し穂流通は海外も含め遠距離を低コストで送れるメリットがあります。デメリットとしては、採取から時間が経過したり、流通経路で高温、低温、乾燥、紫外線、雑菌、などの環境に長くおかれたものは発根率が悪く、例えば海外からのものは穂木が長いからといって2芽程度で切断しリスク分散と思うと、高低温障害や穂木内養分劣化が国内流通穂木よりもきつく、その結果、分割した両方とも失敗することもあるようです。
国内流通のものでも、穂木の部位や採取時期などにより条件は変わりますが、穂木が発葉するのが7割、その7割から発根にこぎつけるのも7割で、合計すると挿し穂の半分程度が葉も出て根も出て自活モードに入れるという感触です。ちなみに自家栽培の親木から採取直後(一時間以内)に挿木したものは発葉9割、発根8割で、合計すると7割近くが自活モードに入れます。ですから採取後長時間経過した休眠保管穂木の混在も考慮すれば、穂木の流通では一般的に3本一セットが一応の安全圏と思われます。(もちろん知識を持った出品者が有利部位穂木採取、穂木殺菌、上下カット部メデール処理、落札直後に親木から採取、最短時間配送便の利用、穂木入手直後に発根活力剤給水、無菌赤玉土などに着後すぐ挿木するなどで成功率は上がります。)
また、挿し穂の場合は、挿木開始から品種の最終確認まで、一般的に最短で2年、長ければ4年かかります。最短でも2年待つというのは、昨今の品種違いの多さを考えると大きなストレスかもしれません。苗の場合なら(幼苗でも品種や落札時期にもよりますが)同年内に秋果が収穫でき、一部実付の悪い品種でなければ翌年(一年後)には収穫による品種確認ができる可能性が高いです。
苗流通では、挿木から十分に育成済みの苗と、1-4か月の幼苗では少し状況が変わります。十分に育成済みの苗なら根鉢ができている状態ですので次のステップの鉢上げも、より安全に作業ができます。しかし、育成期間が長い1,2年生苗などでは、生産者の管理コストは上がり苗木原価も高くなりサイズも大きくなりますので、梱包、送料とも高くなります。梱包の段ボール箱など材料費は300-800円、発送は宅急便の100-160サイズになりますので、1500-2000円くらいになるようです。
幼苗は送料が最も安いと思われる宅急便コンパクト(400円台から)を利用して全国にお送りしています。苗は小さくても育成後は苗のプロセスに差異は無く立派な成木となります。欲しい品種を安く入手する良い方法で、幼苗の場合なら、宅急便コンパクトでも基本的に2苗までなら同梱も可能です。(なお、幼苗でも一部品種特性によるもの、元気に育ちすぎてしまうものもなど、例外的に宅急便コンパクトの箱には入りけれないものがあります。その場合は宅急便80サイズでお送りすることになります。)
幼苗の場合は、挿木から1-4か月のものになりますので、9割は展葉していますが、1-2割の確率で展葉していても発根が不十分なものがあります。当方の幼苗は基本的に発根が目視で確認できたものや、葉の展開状態などで発根していると思われるものを出品しています。(しかし、中には十分に発根していないものもありますので、以下の注意事項をお守りください。)
幼苗流通上の注意:
幼苗は生育過程の苗です。前述のとおり、挿し穂から栽培の場合は葉や根が出てこないリスクがありますが、幼苗は葉は展開済み、根も基本的には発根から充実途中にあります。しかし、1、2年生苗木のようには体力はありませんので、乱暴な取り扱いをしないよう心がけなければなりません。発送時にポット内の土が泳いだり内部に空気が入らないようにポットを扁平させ幹(挿し穂主枝)も動かないよう左右からテープでしっかり押さえ呼吸できる防水フィルムで内部梱包しています。この方法で多数お送りしていますが、出荷時にポットを扁平にしたことが原因でのトラブルはありません。
荷を受け取ったら、出来るだけ早く開梱してください。開梱するときは丁重に箱をカッターやハサミで解体し、苗木にはできるだけ刺激を与えず取り出してください。養生のテープはカッターで少しづつ切り取り、ポット上面の土を押さえている紙を引きちぎったり、ポットをカッターで切ったりしないよう注意してください。また、決して苗木の幹を持ち、引っ張らないでください。誤って引っ張ると根も十分に出ていない可能性もあり、中にはこれから根が出ようとしているものも含め、ポットに埋め戻しても、幼苗はストレスに耐え切れず枯れてしまいます。自身が慎重な管理には向かないと思われる方は入手コストは安い幼苗ですが、幼苗からの育成はあきらめ、1,2年生苗木をお選びください。
幼苗の育成上の注意:
上記で丁寧に開梱し、幼苗から養生テープなどを取り除いたら、水またはメネデール、リキダス、HB-101などの活力剤希釈水を補給してください。肥料分のある液肥などは一週間程度、環境ストレスが軽減するまでは与えないでください。また液肥を与える場合は、スタートはごく薄く、そして少しづつ濃くし、液肥が指定する適正な希釈倍率にしてください。幼苗ポットの下面排水口を鉢皿直置きでふさがれないようにしてください。剣山やミニレンガなど鉢皿とポットの間に空間ができるように設置してください。(百円ショップに猫除けの先が尖った樹脂製の敷物があり、それを必要なサイズにカットし、上下をさかさまにして鉢皿に置き、その上に幼苗ポットを置くとポット底の通気性が確保されます。)
育成方法は落札時期や育成地域により異なりますが、基本的に最低気温が15度を切る時期は室内のカーテン越しの日の当たる窓際など、また温室用のミニ電温マットなどを利用し、最低気温が15度以上なるような環境で育成してください。イチジクは論文などエビデンスがありますが、イチジク自身に体内時計はありません。外部環境にのみ制御されますので、一般的には15度-25度の範囲なら季節に関係なく育成出来ます。当方では最低気温を15度以上で管理し冬を乗り切りますので、11月の幼苗は翌年3月には実質2年目の苗として連続育成され、豊産性の高い品種では秋果が収穫できる例もあります。
幼苗の設置場所が10度以下が続く場合は休眠に向かいますので、葉が枯れて落葉します。しかし、マイナス気温が続くと成木より根が枯れやすいので、最低気温が5度以上の室内の場所を探して、出来るだけ暖かいところに置いてください。休眠中でも水は必要ですので、土が乾いたら給水を継続してください。水のやりすぎも根を腐らせますし、低温も乾燥も根を枯らします。葉が何らかのストレスで寝てきた場合は根、幹、葉の成長バランスが壊れ、根と幹を守るため葉を落としにかかりますが、自然に枯れるのを持っていると挿し穂から出た新幹(葉の付いた枝)もダメになってきてしまいますので、ハサミで先端芽だけを残し葉をすべて落としてください。この時、葉を手で引きちぎらないでください。幹も出てきたばかりで弱いので、幹ごと主幹(差穂)からちぎれてしまいます。必ずはさみで切ってください。また、このようになった場合は根の活力も低下していますので、水も吸わなくなっています。乾き気味に管理し、根腐れをを予防してください。同時にごく軽い微風を当て、先端芽が葉ダニなど微細な害虫に食害されないよう予防してください。
幼苗の鉢上げ:
実は一番失敗するプロセスが挿木から初回の鉢上げになります。幼苗に限らず、挿木苗は一般に、養分の無い赤玉土や鹿沼土の混合を使います。土に養分があると、根は養分を探す必要がなく発根活力が低下するので、挿木用土にはこれらの無栄養の土が使われます。用土に栄養が無いので、これまで生育が悪かったと勘違いし、鉢上げを喜び勇んで、有機培養土などを使いたくなりますが、無栄養後は薄い化成液肥で育ってきたこのポットの根には有機肥料や市販の培養土はきつすぎます。有機肥料には善玉菌だけでなく悪玉菌もいますので、幼い根には負担になります。貴重苗の育成は、早く大きく育てようと思わず、絶対に枯らさないことを目標とすべきと思います。そのためにはリスクを極力抑えることで、初回の鉢上げは挿木と同じ土、赤玉土70、鹿沼土30に化成元肥(推奨ハイポネックスのマガンプ)のみの用土が良いと思います。なお、経験上ですが、用土のPHはこの段階では関係ないと思います。また生育状況に応じて液肥で対応するのが良いと思います。
初回鉢上げを失敗する原因の大半が、根鉢が十分に出来ていないのに植え替えを強行した場合です。幼苗のポットを抜こうとしたときに、土が崩れそうな場合は、静かに戻してください。強行するとかなりの確率で枯らします。根鉢が出来るまでは鉢上げを我慢します。園芸の極意は辛抱とも言われます。ではいつ根鉢が完成するかですが、これは育成地域や育成方法など育成環境に左右されますので、ご自身が良く観察すること以外に確認の方法はありません。
当方で、多数経験したことですが、根鉢が十分に出来たと勘違いし、鉢上げ中に苗の土が割れて根が見えた場合は大半が枯れました。ある種のショックのようで、見た目の体裁を整え元のポットに戻しても、苗木にはかなりなストレスとなるようで、枯れます。海外ではこの一番リスクのある初回鉢上げ時は、移植する側の鉢内の土の中央に幼苗ポットの型を取り、ポットから抜いたらすぐに型の中に差し込み、根鉢の外周に土が足された状態を作っています。当方でもこの方法で鉢上げしていますが、今のところ100%近く鉢上げに成功しています。
以上は、当方で行っている方法や経験して得たことをお話しさせていただいているので、これらが正解や最善ということではありません。あくまで栽培者が決断し実行し、すべては栽培者の自己責任ということになりますが、以上の情報を何かしかの参考にしていただければ幸いです。
栽培の成功をお祈りしています。
2024-2-21