現用機コレクション19 F-2A 第8飛行隊 創隊50周年記念塗装機 531号機(53-8531) 1/144 童友社 航空自衛隊 JASDF 武士の護3 全長11cm

  第１９弾は、Ｆ－４ＥＪ改とＦ－１５ＤＪとＦ－２ＡとＴ－４の４機種がラインナップ。Ｆ－２は第１７弾と同じ金型です。

  箱の表の写真がこの機体で、青森県三沢基地に展開する第８飛行隊の創隊５０周年記念塗装を施されたＦ－２Ａです。２０１０年に第８飛行隊は５０周年を迎えたので、お祝いに特別塗装が施されました。５３１号機には垂直尾翼に『５０』の文字と、グレーのロービジの日章が描かれました。

  この特別塗装のF-2Aは、他から出てないよーな気が・・・。多分、オンリーワン。


  Ｆ－２に関してはＦ－ｔｏｙｓよりも後発なので、その分、造形が良いです。機体ナンバーなどのマーキングまで完全に済んでおり、ちょこっと組み立てるだけ。

  完全塗装済で塗装も鮮やかです。

  特にキャノピーの透明感が違います。出来の良いＦ－２になります。

  増槽などのパーツは青いプラスチックで造形されてるので、未塗装ですが違和感はありません。

  唯一の欠点は、タイヤまで青い事。ランディングギアも青いです。なので、ガンダムマーカーとかでタイヤとシャフトは塗って下さい（青いタイヤは流石にカッコ悪いから）。

  または部品の差し替えで、着陸状態と飛行状態のどちらかを選べるので、飛行状態にしてしまうか（その場合、台座が別売りなのが痛いのだが・・・）。

◆趣味のＦ－２
  Ｆ－２は、三菱Ｆ－１の後継機で現用の支援戦闘機です。

  支援戦闘機とは、日本の自衛隊のみが使ってる妙なカテゴリーで、空対空戦闘と空対艦戦闘の両方を出来るマルチロールファイターの事。

  航空自衛隊の主力戦闘機としてはＦ－１５Ｊがあるのですが、島国である日本を守る為には、対地・対艦攻撃も出来る戦闘爆撃機（攻撃機）が必要なのです。

  で三菱Ｆ－１がその任に就いてたのですが、寿命が来た為、新型機を開発しようとした所、当時日米貿易赤字を抱えていたアメリカの横槍が入ったので、日米共同開発という名の元にＦ－１６ＣをベースにしたＦ－２が開発されました。

  Ｆ－１６Ｊじゃないのは、元になったＦ－１６Ｃとかなり違うから。開発時点ではＦ－１６系列最強の戦闘機（現在はＦ－１６Ｖが系列最強）。

  Ｆ－１６改とでも呼べる機体で、第４．５世代に相当するマルチロールファイター。

  翼下に４発の空対艦ミサイルを吊り、翼端に２発の空対空ミサイルを装備する事が可能です。

  この為、主翼がベース機であるＦ－１６よりもかなり大型化しており、真上から見ると機体の形そのものが違います。また、主翼が大型化した分、Ｆ－１６より機動性が高くなってます。

  でも翼が大きくなると、機体が重くなるため、主翼はカーボンファイバー製（炭素繊維複合材）の一体成型になっており、機体重量の軽減に一役買ってます。戦闘機の素材にカーボンを使ったのはＦ－２が世界初。

  また機首のレドームの中にはアクティブフェイズドアレイレーダー（イージス艦のレーダーと同じ奴）を搭載しており、米軍が保有するＦ－１６Ｃの３倍の索敵能力を持ちます。
  この為、機首レドームがＦ－１６よりも大型化しており、機体の下側に膨らんでます。その結果、エアインテークの形状もＦ－１６とは異なります。

  操縦も油圧とかじゃなく、コンピューターを介したフライ・バイ・ワイヤ（電子制御）をいち早く採用してます。

  結局、ベース機のＦ－１６とは、かなり別物になってしまってます。なのでＦ－１６ＪじゃなくてＦ－２。輸入機が存在せず、１号機から日本国内で作ってますし。

  Ｆ－２には単座タイプと複座タイプが存在し、単座がＦ－２Ａ、複座がＦ－２Ｂです。航空自衛隊の従来の型番では複座にはＤを付けてたのですが、Ｆ－２から変わりました。

  １／１４４なので、全長は約１１ｃｍ。

  組立は垂直尾翼の差し込みとピトー管の差し込み、増槽の取り付けです。
  部品の差し替えで、タイヤを降ろした状態と、タイヤを格納した状態のどちらかを再現出来ます。


  童友社の常として、タイヤや増槽が塗ってないので、ガンダムマーカーで塗っても良いかも。タイヤとシャフトが別パーツなので塗るのはそんなに面倒じゃないです。

  機体の塗りやマーキングはかなり良いです（垂直・水平尾翼は塗ってあります）。

  台座は付属しておらず、別売（５００円、しかもメーカー直販の通販オンリー）になってるのですが、第１５弾のＴ－４ブルーインパルスの台座が流用出来るそうなので、飛行状態で飾る人は、台座を調達しましょう。あるいは、Ｆ－ｔｏｙｓの安い飛行機を買って、台座の接合部分を改造して流用しても良いかもしれない。

  写真の１枚目は、箱と中身全て。

  写真の２枚目は、組立見本。

  写真の３枚目は、内袋の上から機体上面。

  写真の４枚目は、特別塗装の垂直尾翼。