英SAGA神秘の巨匠プイシュノフのショパン/幻ポロ、舟歌＆リスト/メフィスト

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英SAGA神秘の巨匠プイシュノフのショパン/幻ポロ、舟歌＆リスト/メフィスト

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カテゴリ	音楽レコードクラシック器楽
状態	目立った傷や汚れなし
個数	1
返品	返品不可
自動延長	あり
早期終了	あり
入札者評価制限	なし
入札者認証制限	なし
落札者	ログインして確認
開始価格	3,500 円（税 0 円）
開始日時	2024.03.11（月）21:06
終了日時	2024.03.14（木）21:06
オークションID	n1127483361

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POISHNOFF plays a concert of CHOPIN & LISZT

(Side-1)

CHOPIN: BERCEUSE IN D FLAT MAJOR, OP. 57

FANTASIE-IMPROMPTU IN C SHARP MINOR, OP. 66 (Posth.)

BARCAROLLE IN F SHARP MAJOR, OP. 60

POLONAISE-FANTASIE IN A FLAT MAJOR, OP. 61

(Side-2)

CHOPIN: NOCTURNE IN E FLAT MAJOR, OP. 9, No. 2

RONDO IN E FLAT MAJOR, OP. 16

LISZT:MEPHISTO WALTZ (Episode from Lenau's "Faust")

LEV POUISHNOFF (piano)

SAGA XID 5013

気品と高貴さが漂う相貌とそれに相応しい高雅な藝風で”鍵盤の貴公子”と嘆称されたウクライナ・オデッサに生まれたレフ・プイシュノフ（Pouishnoff, Leff 1891-1959）が死の前年に遺した唯一のＬＰである。

収録作品はSide-1にショパン最後期の至高の名作三曲、《ベルスーズ》《バルカローレ》そして《幻想ポロネーズ》、並びに《幻想即興曲》、一方Side-2の冒頭は《ノクターン作品9-2》（この人口に膾炙された作品がこれほど高貴な香りを漂わせ弾き上げられたのは極めて稀）に始まり、かのルービンシュタインが『自分が如何にしても会得不可能な洗練された技巧を有する』と嘆賞した彼の異常に長い指による名人芸が聴かれるリストの《メフィスト・ワルツ》、そしてハイライトは英ペンギンガイドで『収録作品のなかでも最高に魅力的である』と絶賛されたショパンの隠れた名作《ロンド変ホ長調》（技巧的にも完璧で瀟洒な詩情が漂う名演奏）を収録した比類なき魅力の横溢する稀覯ＬＰである。

尚、2017年にプイシュノフが遺したSP音源を含む英APR復刻ＣＤ（2枚組）が発売されたが、このＬＰに聴く《幻想ポロネーズ》と《メフィスト・ワルツ》の二曲は同ＣＤに未収録である。

かつて英Penguin Guideで「プイシュノフの技巧とコントロールに衰えが見られず極めて的確であることに驚嘆せざるを得ず、全ての演奏が至高の悦楽にひたらせてくれる。それには確固とした精神と音色の美しさが寄与している。」と絶賛され「当レコードは心から歓迎されることだろう」と評された結びのくだりを引用紹介しておこう。

”Pouishunoff must have been well into his seventies when he made this record, and one can but marvel that his technique and control are still so sure. Indeed it is more from poise of the playing than from fluffed notes that one might guess that this was a very mature artist. These are all enjoyable performance, a little on the cool side perhaps, but with a precise mind behind them. The piano tone is good, and as the programme is not especially hackneyed and the best performance of all is of the attractive Rondo in E♭, this disc may be cordially welcomed".(Penguin Guide to Bargain Records 1966)

プイシュノフはウクライナのオデッサに生れ、ペテルブルク音楽院でアンナ・エシポワにピアノを学び、作曲をリムスキーコルサコフとグラズノフに師事し1910年、金賞褒賞を受賞し卒業した。その後、ロシア革命の勃発によりロンドンに亡命、欧州各地で演奏活動を行うとともに米国でも1920年代に二度、1923年及び1926年に演奏会を開き絶賛を浴びている。その後、1930年代前半まで頃には国際的な名ピアニストとして喧伝されて活躍の場を広め、セイロン、ニュージーランド、オーストラリアを楽旅し95回の演奏会を開いている。1938年には世界で最初にテレビ出演をしたピアニストという珍しい記録を残している。第二次大戦中には欧州一円から中近東に至る慰問演奏、多くのプロムナード・コンサートへの出演、と多忙を極め、おそらくこのころが彼の絶頂期だったやうである。彼は1959年5月28日、突如、この世を去る。彼の妻によると「睡眠薬を服用したあとすぐにウィスキーを飲んだ」ことによる。奇異なことだが彼の妻も同じ死因でその三週間後、亡くなっている。

当出品ＬＰの音盤の状態は両面に実に良好で、試聴するもクリック・ノイズの類は全く聴かれなかった。ジャケットには経年の汚れや傷みが見られるが、破損、滅失箇所は皆無である。