やや古い本ですが、有限要素法を用いたFortranプログラム例が多数掲載されています。構造や流体および構造と流体の連成問題などが取り上げられています。原書タイトルに” with application to geomechanics)”とあるように、最終的に土質力学の問題に取り組むことを目的としていますが、本書は構造力学やLaplace方程式の解法など、基本的なプログラム例を通して、本格的な実用プログラム開発前の準備をしているという印象です。なお、「7.流体の流れの解析」では、ポテンシャル流れを仮定したLaplace方程式の解法が紹介されていますが、NS方程式で流速を変数とする定式化については、より新しい書籍もしくは論文をご覧になった方がよろしいです。
【書誌情報】
書名:有限要素法のプログラミング 構造・流体・地盤への応用
(原書名:PROGRAMMING THE FINITE ELEMENT METHOD with application to geomechanics)