美術学校を卒業後は、師・雪岱の推薦で資生堂意匠部に入り、グラフィックデザインを担当。その他に、新聞など時代小説等の挿絵の仕事も多く残しました。日本の伝統的な美人画にモダンな感覚を取り込んで華やかに描き、雪岱や江戸情緒を引き継ぎながらも、独自の世界を創り上げたのです。 2008年の目黒美術館での山本武夫の展覧会「美人画と舞台美術」では、こうした自他ともに認める日本の「美人画」の作家の全体像を、肉筆美人画、歌舞伎座などの舞台美術原画(道具帳)、舞台衣装デザイン、舞踊会のパンフレット、新聞・単行本の時代小説挿絵の原画、装丁本など約400点にて明らかしました。また、資生堂でのグラフィック作品や、師にあたる小村雪岱の作品も出品されました。 ・参考ページ=山本武夫展ー美人画と舞台芸術 @目黒区美術館 : Art & Bell by Tora (exblog.jp)
2008年の目黒美術館での山本武夫の展覧会「美人画と舞台美術」では、こうした自他ともに認める日本の「美人画」の作家の全体像を、肉筆美人画、歌舞伎座などの舞台美術原画(道具帳)、舞台衣装デザイン、舞踊会のパンフレット、新聞・単行本の時代小説挿絵の原画、装丁本など約400点にて明らかしました。また、資生堂でのグラフィック作品や、師にあたる小村雪岱の作品も出品されました。
・参考ページ=山本武夫展ー美人画と舞台芸術 @目黒区美術館 : Art & Bell by Tora (exblog.jp)
・この出品の色紙は、その裏面に記載の通り、1975年(昭和50年)1月の作品です。雪岱のおせんを山本武夫流に解釈して描いています。同じような美人画作品は山本武夫の展覧会の図録にも確認でき定番のモチーフとなっています。
・アジサイ紫陽花の着物を着ているので梅雨あたり向けの作品でしょうか。彼の美人画は怖い顔が多い中、このようなかわいい系顔のキュートなポーズの作品は貴重です。